愛して飲んで歌ってのレビュー・感想・評価
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駄作たちに愛して飲んで歌ってくれてありがとう♥
女性ってこう言った男性が好きなのだろうか?原作の戯曲を読む事も無いと思うし、この演出家の遺作との事。大林宣彦監督の気負いすぎた遺作と比べると軽妙洒脱である。寧ろ、軽佻浮薄と言える。バックにアメリカのコメディー見たいな「笑い」を入れればもっと軽佻浮薄に見えたと思う。こんな話が遺作と言うことなので、自虐的に自分自身の演出家歴を振り返っていると解釈する。
「私はこの程度の監督ですよ」とこの監督は告白している。だって、結末は分かっていたし、最後に誰を選ぶかも分かった。はっきりさせていないのは、設定した年齢が低すぎたからと解釈する。眠くならないで最後まで見たフランス映画。
駄作たちに愛して飲んで歌ってくれてありがとう♥と言う監督の声が聞こえる。冥福を祈る。で、なんて言う監督?
原題 Aimer, boire et chanter
製作年 2014年
製作国 フランス
劇場公開日 2015年2月14日
上映時間 108分
映倫区分 G
まあ面白かった、退屈はしなかった。 深い意味など知らないが、例えば...
まあ面白かった、退屈はしなかった。
深い意味など知らないが、例えば街を歩いていて偶々見かけたポスターに
見てみようかと映画館に入り、面白かったと軽く笑みを浮かべて出てくる感じの映画。
自分は配信で見たんだが。
茶番劇
死期の迫ったジョルジュ不在の中で、回りの人間だけで「あーでもない、こーでもない。」と騒ぎ立てる。そして、騒ぎ立てる人間の方こそが、あっけなくそして滑稽だ。
作品のベースは、「桐島、部活やめるってよ」に通じる「実存主義」なんだと思いました。観客の前には姿を現さないカリスマ的なジョルジュは「神」、ジョルジュに振り回される回りの人は「人類」。コメディ仕立ての演劇にしたのも、滑稽な人類への皮肉からなんでしょうか。
滑稽だと言われても人は思い悩むものなのですね。
いくら、茶番劇だとしても。
だったら、愛して飲んで歌わなきゃ。
昔の名前で出ています
映画史に残る名作を撮った監督の晩年の作品は概してつまらないというのが自分にとっての通説になってます。
今作品も御多分にもれず、全くもって面白みに欠ける。舞台劇をそのまま映画にした感じなので映画としての醍醐味や奥深さが全くなく登場人物の位置づけもイマイチ不明で会話劇も頭に入って来ない。
ただ、もう一度、DVD化されたなら時間を置いて見直すのも、ありかな、と。内容を全て遮断していたので。
アランレネ遺作
最初の期待感からすると可もなく不可もなくといった感じです。
演劇チックな舞台?を使った撮影、場面転換などは凄く新鮮でした。
アランレネの作品を初めて見たのですが、巨匠と言われるぐらいなので深い何かがあるのでしょうが、やはり僕には分からず
ただ、何故かラストシーンはドキッとして、ゾッとして冒頭から最後までが茶番と言ったら失礼なのでしょうが、今まで何を見せられて来たんだと心臓バクバクになりましたね。
あれは何なのか正直まったく分からないです。が、すげー怖かった。
もてもてジョルジュ
癌で余命6ヶ月を告げられたジョルジュの最期の日々。演劇舞台を模したセットで繰り広げられるコメディドラマの出演者は、ジョルジュの主治医夫妻、親友夫妻、元妻夫妻+1の計7人で、なんとジョルジュは出てこない 笑。
二つの問いが現れる。
・誰と行くの?
このドラマ最大の問いの答えと伏線の描き方はブラボー!
・で、どうだったの?
道徳的に信じることも、またその建前が生きているからこそ、そうでない空想に耽ることもできる。ジジェクが『カラブランカ』を題材に論じたものと同じテーマだ。
本作は、昨年91歳で亡くなったアラン・レネの遺作。ウキウキしながら撮ったのが伝わってくる作品だった。
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