ストレイヤーズ・クロニクルのレビュー・感想・評価
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生まれてきた意味と、生き続ける理由。切なすぎる“進化”の行く末。
【賛否両論チェック】
賛:生きる意味を見出せず、真逆の道を歩んできた2組の能力者達が、次第にその運命を交錯させていく様子が印象的で考えさせられる。特殊能力の種類も興味深い。
否:ストーリー自体は結構強引で、ツッコミどころも多いか。グロシーンもあり。
実験によっていたずらに生み出され、生きる意味も見出せなかった2組のグループが、それでも庇護から抜け出せずに生きるしかなかったスバル達と、自らの意志で必要悪の道へと進んでいった学達に分かれてしまった構図が、まず切なさを誘います。そんな時に出逢い、最初は対立し戦っていた2組が、お互いのことを知っていくうちに、次第にその関係性に変化が生まれていく様子も、また感慨深いものがあります。
そして、彼らの特殊能力もそれぞれ個性的で、興味深いです。
「自分だったら、どの能力がほしいか?」
なんて想像しながら観るのもイイかと思います。
ただ、お話は結構強引で、ツッコミたくなる人もいるかと。グロシーンも結構多めです。
人間の今以上の“進化”に対し、警鐘を鳴らす社会派のアクションです。
原作でもそうなの?
人体実験から望まない能力を得たものの、大きなリスクを背負った少年少女の物語。
とても面白いテーマ。しかしながら、上手く描ききれているかというと…。
・まず、セリフの不自然さ。
隆二の説明的なセリフ、予告編にあった昴や学のセリフ…(ココでそれを言うの⁉︎)
・そして、中盤から能力を発揮しなくなった碧(なぜ⁉︎ 特殊部隊を感知したのも沙耶の役だったしね…)
・それぞれの能力…イマイチ説得力を感じない。ヒデは甲虫の…の割に、爪と鱗って? (混合遺伝子の話、もう少し入れると面白い描写できると思うんだけどなぁ)
・演技陣、素晴らしいが…(昴チームの一人が…。経験が少ないから仕方ないか?)
・前半ラブコメ(淡い恋愛)部分の、主題歌の音量…(演者のセリフが聞き取りづらい(´Д` )あの演出は何なのか⁉︎)
・「超能力バトル」と謳っておきながら、その要素はあまり濃くないような…
・序盤のテロって、高瀬描写の咬ませ犬?
(高瀬の動機が、結局は、妻の死に無関心だった周りの人間たちへの復讐みてーな感じなんだったら、そんなに描写する必要ないと思う。その分、昴や学たちの尺伸ばそうよ)
・井坂が高瀬につくような屈折した心情を、もう少し静との交流にリンクさせても…
(静がかけてくれたロケットが、いい働きをしてくれるだけに、なおさら残念)
・「生きていたい」いいテーマ。…なら、なんで能力使いまくるのーー⁉︎
( 使い過ぎると破綻とか老化とかするんだよね⁈ あんなに悩んでいるのに…それが若さってコト?)
あれだけのスタッフとキャストで、この出来は少し残念でしたー。ただ、黒島結菜は良かった! 他にも魅力的な女の子いる中で、立派にヒロイン務めましたね。これからも楽しみな女優がまた増えました。
期待したのとは違った感動
予告編で、特殊能力での戦いに魅せる映画だと思ってたんだけど、いい意味で裏切られました。
国?人の都合で作られた人間達が、人並みに生きたいと願う事が根底にあって、ストーリーは決して楽しいものではありませんでした。むしろ悲しいです。
彼らは、普通の人間のように考え、彼らなりに必至に生きようとしてたんだと。怒りも優しさも普通に人間そのものでした。製造者の人達の都合で殺されてゆく。とても悲しかったです。
表題が示す通り、しっかり生きようとした彼達が、自分の運命に迷いながらも、もがいてゆく生き様を感じました。
岡田さん 染谷さんなど若手俳優それぞれが、好演してます。とてもいい映画です。
期待しすぎた
予告を観て気にまり観ました。
アクションシーンは、まあ迫力があった方だが、すべてにおいてイマイチでした。
話も、ごく普通でありきたりな内容でした。
予告で期待しすぎてしまったかもしれないです。
染谷さんの演技は好きですね。
良い
映画見終わったその足で、原作を買いに行くほど好きな感じ。
Ⅹ-MENもそうだけど、昔あったジェシカ・アルバ主演の海外ドラマ「ダークエンジェル」に似ている。
「ダークエンジェル」よりは規模が小さいけど、そっち系の話が好きな人はいいかも。
他の方の評価は低いけど、私は好き。
予告編とは全く違う
原作は未読です。
かなり前から予告編を見てはずっと楽しみにしていました。
しかし実際見てみると印象が全く違う。
話は非常に平坦で退屈な時間が多かった。
見せ場は特になく非常に地味。
アクションシーンは見応えがあっていいと思うが、予告編にあるほどそんなに多くない。
個人的にはアクションシーンに期待して見に行ったので、もっとアクションシーンを増やして欲しかったというのが減点対象。
役者の演技とアクションシーンの格好良さ、そしてゲスの極み乙女。の主題歌が意外とマッチしていたので星2つ。
以上。
感情は…
揺さぶられなかった。が、これは損得勘定の自発性よりも、内から沸き上がる力=内発性に関わる話である。スバルが試行錯誤を繰り返し、内発性を獲得し、それをマナブたち周りにも感染していく。ただひとつ「一緒に普通に暮らしたい」というために。そういう意味では、観た人の想像力が試される映画なのかな。
暗い
短命であることを悲観して抗う若者の話し。
少々のアクションはあるけれどストーリー的には一人を除き能力を持っていることはどうでも良い感じ。
とにかく暗いし間延びしてだるい。こういうシチュエーションに笑いを盛り込めないのが日本映画の残念なところ。
spec?
マッドマックスを観るつもりが時間の折合いが
合わずストレイヤーズを!specファンやアメコミファンにはいいのでは?原作はコミックではないが
非常にそれっぽいですね(^^;;個人的には好きな映画ですね(^_-)
観るべき点、あるいは・・・
「ヘヴンズストーリー」「感染列島」などの作品で知られる瀬々敬久監督が、「MOMENT」「真夜中の五分前」などを代表作とする作家、本多孝好のエンタメ大作を映画化。
日本を代表する映画評論家、淀川長治が「嘆きの天使」などの作品で知られる巨匠、ジョゼフ・フォン・スタンバーグの「上海特急」を評した言葉の中で、印象的な言葉がある。「スタンバーグの代表作ですね。これはね、話はどうでも良いんですよ。ディートリッヒが、凄いですね。それだけですね」
時に絶賛する映画に対して、遥か遠くから客観的に評する淀川らしい言だが、確かにこの「上海特急」、物語よりも先に往年の大女優、マレーネ・ディートリッヒをいかに美しく、気高く映すかに心が配られたフェチズムに満ち溢れた傑作である。当時、ディートリッヒとコンビ絶頂期であったスタンバーグにしか撮れない一品。これもまた、映画史にあるべき傑作のあり方とも言えるだろう。
で、本作である。「アントキノイノチ」では榮倉奈々、「感染列島」では壇れいと女優の魅力を引き出し、料理する名手、瀬々の手掛ける今回の一本。淀川の名言を引くとしたらこんな感じか。「瀬々監督の一本ですね。これはね、話は"本当に"どうでも良いんですよ。成海璃子がね、いいですよ。それだけですね」
「神童」「少女たちの羅針盤」などの作品で存在感を示し、独自の地位を築いてきた成海。近年は、大人の女性への脱皮を図る中で苦しんできた印象を受けてきたが、本作では真価発揮の感がある。若手俳優が台詞の消化に粉骨砕身して空を切り、岡田、染谷もどうにも工夫も苦闘も見られない白々しさが満ちる中で、成海は持ち味の低めの声でファンタジーの世界観を引っ張り、リーダー不在の物語を説得力をもって染めていく。
彼女独特のアウトローな魅力を生かしながら、サイドからの女優ライトフルで切っていく自信みなぎる一人の女優の横顔は、美しく、映える。作り手が力を発揮できない演出の中で、全力を注いだ点はここ一点にあると言ってよい。
その他、スクリーンに映える可能性を秘めた若手女優陣を揃えたが、そこは年輪・・ではなくキャリアと才気のなせる技。現代において珍しい頑固な女優気質をもつ成海が輝くのは、至極当然といえば当然だろう。瀬々は妥当な選択をした。(若手注目株、黒島結菜は今後の個性爆発に期待したい)。
と、成海の賞賛にえらく言葉を割いてしまったが、本作を鑑賞された方にはその理由も、ご理解いただけるだろう。観るべき点、あるいは「まあ、お金もったいないし、時間つぶしに観るしかない」点に、力を注がせていただいた。淀川先生、いかがでしょうか?
私は、冷たいでしょうか?
映画館サイズではないが
なんとなく、フラッと観たので暫くたってから「あらら?やっちゃった?」と思ったけれど、役者とキャラクターで最後までいけました。
原作読んでないからなんともですが、おしかったなぁ…て気がします。個人的にはそれなりにグッときておりますが。
想定外
原作未読。
予告、チラシから察して、【特殊能力者同士のバトルアクション】を期待しながら観賞したが、
全くの想定外映画でした(笑)
内容は・・・
人類の進化に対する2つの実験により生まれてきた子供たち。
成長し、1組は希望を抱きながら自由に動けないチーム岡田。
1組は絶望の中、自由を求めて行動するチーム染谷。
2つのグループがお互いの動きに注意しながら、やがて接触。
大決戦かと思いきや、染谷が語るチームの存亡と自分の役目。
受け入れるまで葛藤を続ける岡田。
そして、2チームを狙う真の黒幕。黒幕が狙うのは、人類進化の鍵となる人物。
全人類殲滅をも覚悟し、キーマンに接触する黒幕。
希望のために戦う能力者たち。そして、岡田の決断とは・・・
期待していたバトルアクションはほぼ皆無。
【瞬間移動能力者同士の戦い】【岡田vsウィザード】位か。
後は、能力者個々の苦悩(内面)にフォーカスをあてた感じばかりで、
能力フル活用したシーンがないのが不満。
しかも、苦悩している割には、あっさり能力使いまくる辺りは突っ込みドコロ。
演出も安い、薄い。
ストーリー自体は恐らく良いネタだと思うのですが、細かい描写ができていないので、
感情移入ができません。
本作で良かったのは岡田くんの頑張り。
自分が置かれる境遇と未来の為に葛藤し続けながら行動する主人公は良かった。
岡田くん、最初は嫌いな役者さんでした。
出演していた役がイケメン丸出しだったり、やたら鼻につくのが多くて凄く嫌い。
それが『悪人』でやったゲスな役で「お、この子はこんな役もできるのか!?」と評価一変。
(これはディカプリオと同じ現象。レオ様状態時は大嫌いな役者でしたが、
『ディパーテッド』、『ブラッド・ダイヤモンド』で評価一変。彼はチョイ悪役が良く似合う)
以降、岡田くんは好きな役者さんとなり、彼自身も良い成長を遂げていってると思います。
今回、初のアクション挑戦という事でしたが、上手かった^^
染谷くんも相変わらずの安定感。
時に主役を喰う役者さんですが、本作は流石に岡田くんのサブに徹していた印象。
それでも存在感は抜群です。
本作はSFですが、アクションではなく、人間群像劇になります。
そこんとこ、わかった上で観ないと恐らく消化不良な感想になるでしょう。
(我が家が正にこれ^^;)
評価:☆2+岡田くんの上手さにオマケで☆3つです。
微妙だった
レンタルとか金ローとかでやってたならいいけど、コレチケット買って見たら文句ブーブーだったろうな。後半はとかく退屈でさっさと終わってほしくて仕方なかったです。
全体的にスケール小さいし目新しさもない。
キャスト個々の頑張りは感じられるけど、それだけ。
なんで小説の実写化というのはことごとくみみっちくなるのかねえ。まぁ実際安上がりにしてるのだろうけど。
原作未読のせいだけではないと思う
色々破綻していて目が点になった。監督が脚本にも参加していてこんな出来になる理由が知りたい。
ゲス乙女の歌はまるで映画に合っていないし
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