世界から猫が消えたならのレビュー・感想・評価
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原田美枝子はさすがですね
映画『世界から猫が消えたなら』を見てきました。本当は『64』を見る予定だったのですが、事情があって変更しました。
皆さんの評判はすごく高かったんですが、思ったほど泣けませんでした。特に前半の部分は、こちらが粗筋を知っていると言うのもあるのだけれど、いささか退屈な展開でした。
ただ、宮崎あおいは上手いですね。それとなんと言っても母親役の原田美枝子はいいですね。母親からの手紙のシーンは泣けました。
かつて映画評論家の荻昌弘さんがデビューした原田美枝子を見て「端倪すべからざる才能」と呼んだことを思い出しました。
まぁまぁでござるよ!
原作を読んでいましたが、そもそもそんなに奥が深い話ではなかったところで、さらに映像にしてしまうとさらに物足りなさが目立ってしまった印象。
全体的に、泣ける話でまとめてしまったのが、さらに「せか猫」の面白さをなくしてしまう....、悪くいうと「お涙ちょうだい」の
よくある映画として、こじんまりと収まってしまったという感じがしました。
映画は、佐藤健と、宮崎あおいさんの演技はとても良かったですが
私はレンタルDVD店の、濱田岳の演技が一番泣けました。
あと、おかぁさん役の原田美枝子さん!
個人的には、せっかく映像化するなら、もっと「せか猫」らしい
作品に仕上げて欲しかったです。
別に、格調高い泣ける感動作品である必要はなかった思います。
原作では、猫ちゃんがしゃべります。
猫:キャベツは、母の観ていた映画の影響で「ござる」と侍言葉を喋ります。
主人公:ボクは、猫のキャベツに、母のアルバムを見せて
「母ぁさんだよ」と、母の思い出を聞きたくて話しかける
シーンがありました。
しかし、猫:キャベツは「うーん、覚えてないでござる」と
あっさり.....。
すこし、がっかりしたであろう主人公に猫ちゃんは、
「しかし、とても幸せだったきがする・・・。」と答えます。
このシーンがとても「せか猫」らしく思えました。
この時の猫ちゃんの台詞は
シナリオの説明的な台詞ではなく、正直すぎる
リアリティがある、台詞に思えました。
読者の自分自身も、主人公と同じ気持ちで、がっかりしたのを覚えています。
ですが、続く台詞で、『幸せだった気がする』と
猫ちゃんが言った台詞には、とても説得力があり、とても救われた思いがしました。
テーマの主要部分とは、あまり関係ないシーンなのですが、そういうオリジナリティこそが、作品の魅力であり、だからこそあえて「せか猫」を観てみたいと思える動機になるようなきがするのですが・・・
そんなシーンが欠けてしまった映画「せか猫」は、世にたくさん氾濫している、「お涙ちょうだい」映画と、まったく変わらない
平凡な作品になってしまった原因に思えました。
猫:キャベツに映像のフォーカスをもっと当てる方が、より母の面影や、大事なもの(存在)、愛おしい存在が、いなくなる寂しさがより伝わりやすくなった気がします。
特に、小説を読んでいない人は、映画を見ただけでは、短い映画の上映時間では、猫や、恋人には、あまり愛着がわかないのでは・・・と思います。
元恋人役の宮崎あおいさんの存在は、大事なのですが、
二人の別れた理由や、「生きてやる~!」という元恋人の台詞は、構わないのですが
初見では、正直意味不明でわかりずらく、映画を観ている観客には、その深い意味や元恋人の思いはあまり届かないのでは?・・・と思います。なので、感動が薄くなるのだと・・・・。
感動作品は今後も是非観て見たいですが、オリジナリティが
欠けて、面白さが減ってしまっては本末転倒!
芸術作品は、作るものではなく、他者(みた人)が何かを感じ取って、芸術的と評価するもの!
あざとく狙ってはいけません。
良質な作品ではある
役者の演技も良かったし、映像もそこそこ、構成も編集もよく考えられていたと思うし、ロケーションとかも良かったと思うし、しかも可愛い猫満載と来ればもう言うことなしの映画だ、と言いたいところだが、それもそうでもなかったなぁというのが正直なところ。
とても映画らしかったし、涙も出たし、最後まで飽きることなかったんだけど、死ぬかもしれないときに見るような映画ではなかった。
たくさんの映画ネタを盛り込んだところと、佐藤健の二役だけが特別観を自分に与えてくれて、あとはさらりと流れていった。もっとも期待していた宮崎あおいですらひとコマに過ぎない、逆にひとコマであるはずの原田美枝子が強烈にて印象づけられたりした。
所詮はお涙ちょうだい映画です。まぁそれの何が悪い!ということになるんでしょうけど、死に別れだけで泣かせるお話に手放しでは賛同できません。
生きる事について、考えるチャンスを与えてくれる映画です。
死にたくない...
と、思いました。
つまらない人生にしたくない...
とも、思いました。
とりあえず、娘の夢がかなうまでは、死ねないと、心に決めました。
主人公の様に、他人や、自分の死に向き合えるだろうか?
五十路男の涙腺は 崩壊されるのか?
話の内容は一切 知らず、ただTV CMの、特に若い女性客が大勢 涙腺崩壊してるシーンを見て、最近 久しく泣かされてないなぁ〜…、ってことで観た。
夜勤族のサガなのか、序盤から部分的に寝落ち 連発! イビキなどかいて、周りにご迷惑をお掛けしてないか? 心配しつつ、主人公は携帯…映画…時計(もしくは時間か?)…、そして猫までも…次々と悪魔の理不尽な抹消指定を受けつつも、その命を1日、1日長らえていく。レタスの後継者 キャベツはどうなってしまうのか〜´д` ;
正直 眠くて眠くてしょうがない映画でした。
世間の荒波にヨゴレ切ったオヤジの涙腺が崩壊するほどのストーリーではなかったかな。(u_u)
なにも消えてほしくない
生まれてきたこと、生きていること、自分の良いところ、存在意義、そして自分を取り巻く人間関係。世界に大切でないものなんてひとつもない。そんなことを気づかせてくれた作品でした。
実は原作を読んだ時、冒頭でこれ無理って思ったのだけど、読み進めていくうちに引き込まれ、結局もういちど読み直して、いい作品だなと感じたので、映画ではどのように演出されているのか楽しみにしていました。
原作同様、冒頭で乗れない人もいるだろうなと感じつつ、でも原作にほぼ忠実に描き、いくつかアレンジ加えて泣けるように演出しています。なので原作では泣けなかったけど映画では途中と最後に落涙。ズルいなぁ。
残念なのは音楽に違和感があったこと。せっかく入り込んでいるのに何度も引き戻させられてしまった。これはダメでしょう。良いところは説明的にならないよう、余計な言葉を省いたところ。流れでわかってねという形だけど、原作読んでないともしかしたらちょっと難しいかも?でも主人公同様に饒舌でなく、そこが良かったですね。原作より映画のほうが優れていた作品ですが、もう一度原作を読み返してみます。
世界から猫が消えようが消えまいが
予告編からセカチューもどきの映画が観れるかと思ったら、まさにこの映画があろうがなかろうがどうでもいい、というくらい中身の浅いびっくりな映画だった。
これは本気でこの中身を考えてるのか、それとも、こうすればヒットするのではないかと浅ましい態度で考えて作ってるのか、できれば後者でいてほしい、と願わずにはいられない空疎ぶり。
消えたって、消えたことのリアリティはまったく追わずで、ドラえもんだってこのあたりもっと適度にやってるでしょうよ。
設定やストーリーの浅さに加えて、なんでもかんでもオシャレにしようと美術や衣装やロケーションやらがまっまくリアリティのない空想世界にしかなっていないので、もともとないドラマを更に空疎にさせていく。この人たちいったい何して食ってんだ、ってくらい各職業の生活水準がわからない。おまけにこの美男美女カップルはなんで別れたなどはどうでもいいけど、それすらどうでもいいくらい生活が匂わない。だから生きるか死ぬかではなく、最初っから死んでるキャラクターなので、死がどうでもいい。
CMかPVかわからないけど、原作本のCMでしかない。
以上。東宝サービスデーでよかった。
この作品が消えろ
俺は猫が好きじゃないし猫が消えてもらっても構わんけどその前にこの作品が消えろ。全員死ね!
この作品がやりたいことって「泣ける『ファイト・クラブ』」ってことだろ?劇中しつこいくらい同作が上映されている名画座が映される。ラストがちんこモロ写しとかなら全面的に許したけどそれもしない(当たり前やけど)。本当に気色悪い。制作陣はタイラー・ダーデンに根性叩き直してもらえ!
それなのに主人公の妄想?とはいえこの世界から映画を消しやがる(しかもこれ原作では妄想じゃないから余計タチが悪い)!いやだからこの作品が消えろってハナシ
つまりこの作品が表明してる映画愛は『ニュー・シネマ・パラダイス』と同じようなもの。アルフレードはあらゆる作品のラブシーンの削除して上映していた。あろうことかフィルムを切り取って。あれと同じような嫌悪感
その他気になったところを…まず小林武史の音楽が泣かせようとし過ぎ。やかましい。あと宮崎あおいがイグアスの滝に向かって「生きてやる!」って叫ぶシーンはスベってたなあ。なんか監督は気に入ったのか劇中3回ぐらいリピートされてたけど死ぬほどダサい
あと妄想?とはいえ世界から電話やら時計やらが消えたなら文明そのものが消えちゃったりするんじゃないの?まあそこをツッコむのは詮無いことかな…
「泣ける『ファイト・クラブ』」って書いたけど『ファイト・クラブ』は「世界からクレジットカード会社が消えたなら」なんよな
世界から電話が消えたなら『ファイト・クラブ』の電話を使うシーンはどうなるんだ?ああ本当『世界から猫が消えたなら』は最低だな
こんな気持ちになるとは、、、
ただただ眠い、辛い、、、
最初の宣告後の妄想シーンあたりから気持ちが萎えて、悪魔の演技に嘘くささしか感じなくて、入り込めない。
佐藤健くんは4人くらいの人格がいるのかというような演技。
セリフも平坦、ありきたり、泣かそうとする言葉のチョイスが多い。
映像も妙に近かったり、ウロウロしたりで見づらい。
音楽も場面にマッチしてなかったり、そこでいる?と思うくらいに流しすぎ。
全くダメでした、ボクは。
表現しづらい
何も予備知識なく観たので、最初の印象は、「あぁこういう感じなの…」だった。
設定は滑稽だけど、内容(テーマ)は悪くないかも知れないが、テンポが悪かったように感じた。
ある意味で、なんの抑揚もなく話が進んで行って、ちょっと退屈だった。
可もなく不可もなくという感じだろうか…。ただ、もう一度観たいとは思わない。
何かを得たら何かを失わなければならない。
何かを得たら何かを失わなければならない。
一つの物が世の中からなくなるということは、それにまつわる思い出や関係性、自分自身の一部も消えてしまうということ。
以前読んだとある本で、よく知る誰かが亡くなったときになぜ人は悲しみを感じるのかというと、その人と対峙していたときの自分の分身を失ってしまうから悲しいのだ、と読んだことがあります。
よくあるフィクション映画ではなく、あくまでも現実の中にあるお話。
ハッピーエンドですべての人が報われるストーリー展開。心温まる優しいお話でした。
あと悪魔役の佐藤健の登場場面、あの憎い顔に痺れた!演技うますぎ!
泣ける泣ける
原作は読んでいませんが、
予告を見て気になったので。
2時間弱の間に、何回泣いたことか…
自分を取り巻く物全ての物には、
思い出が詰まっていて、なくしちゃいけない。
物がなくなることは、自分を失うこととイコールなんだと思いました。
「失ってから気づく大切さ。」とよく言いますが、
まさにそうだと改めて感じました。
もの、人、時間、1つ1つを大切にしていかなきゃなぁ…。
見ていると、自分にとって大切な人の顔がたくさん浮かんできました。
でも自分が明日死ぬとわかったら、1番に家族の顔が浮かぶのだろうな。。
死を題材にしていますが、周りの人や物の大切さに気付ける、暖かい作品です。おすすめ★
※佐藤健さんは、「ぼく」役が多いなあ(笑)
かけがえのないもの
演技すごかった
シナリオも良かった
すべてが良かった
まず演技においてはキャスティングも良かったし佐藤健の一人二役、両親役の人、濱田岳と演技が良かった。一番グッときたのは宮崎あおいの滝の前のシーン。
泣いた
シナリオもセリフも良かった。岡田惠和が脚本である。良かった。特に途中の途中の演出が。
すべてよかった。
後半は涙すごくて目をこすりすぎてコンタクト取れた。
以上これは是非劇場で見て泣きましょう!
その時はタオル必須です!
1つの人生を物語る映画!
背景画と場面での心情の移り変わりがすごくリアリティーの高いものでした。
消えてからわかるそのモノへの愛や儚さ、そして美しさがあった。
その時は当たり前だったものがいきなり消えてしまいました。それはなくなってからわかる愛や悲しみがありました。そんな風にこの映画も、当たり前にあるモノが突然消え、そしてそれへの思いを綴られた作品だと思います!とても潤っとくる映画です。自然と涙が溢れてきました。
久々にいい映画
原作のモチーフを生かしながら、映画独自の脚色は見事で原作を上回っていた。レトロ感溢れる世界観も懐かしく心地よかった。主演の佐藤健もよくやっていたが、周りを固める助演陣が素晴らしかった。ストーリーは悲しい話のはずなのに生を全うした主人公の満足感が清々しかった。最近は漫画を安っぽく映画した作品の多い日本映画は少々食傷気味だったが、久々に小説原作のいい映画を見たという感じだ。64は前後編でやっておりNHKでもう映像化してしまっているので見る気が起こらないが、どちらがいい出来だったのだろうか、ちょっと気になる。
原作を裏切る事なく、素晴らしい脚本 函館や、アルゼンチンの風景も、...
原作を裏切る事なく、素晴らしい脚本
函館や、アルゼンチンの風景も、登場人物のひとつになっているよう
死の宣告を受けた主人公が、一日の命と引き換えに、ひとつの物=大切な思い出を失くして、人生を振り返る
生きる事の大切さを改めて実感させられる映画
佐藤健、宮﨑あおいはもちろん、脇を固める役者陣も素晴らしい
特に、滝をバックに宮﨑あおいがスクリーンいっぱいに映し出されるシーンは、映画館でしか味わえない感動
ただ、予告編で、泣けましたというコメントの嵐は、やめたほうが良かった
全273件中、241~260件目を表示