世界から猫が消えたならのレビュー・感想・評価
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映画ならではの表現
原作と悪魔のイメージが違ったり、少々変えてあるところもあったが、そこが逆に良かった。悪魔と僕が会話しているシーンは特に印象的なものだった。悪魔が僕にスマホを投げて返すシーン、映画や電話がこの世から消えていくシーン、僕が自電車で転ぶシーン、全てにおいて見ごたえがあった。しかし、映画なので、内容が原作の一部のみだった。欲を言えば、原作のキャベツが喋っているシーンが見たかったが。。しかし、その分家族でいるシーンが多く、ここは原作本より感動した。最後の家族3人での旅行。海辺でお父さんが妻と息子の写真を撮るとき、手が震えていた。あの父親が泣いている。とった写真は見事にブレていた。このシーンはとても感動的だった。それと、最後のシーン。お母さんが生まれたばかりの僕を連れて帰ってきた。するとお父さんは、
「ありがとう。」こういった。
「え?」とお母さん。
「生まれてきてくれてありがとう。」
このシーンで終わった。
終わり方もとても感動的でとてもいいと思う。原作ファンの方、そうでない方もこの作品は絶対に見るべきだと思う。
詰めが甘い
全体的には面白かったけど、最後の展開にかかってるなと思いながら見ていた。落としどころをどうするのか、つまり夢オチなのか本物の悪魔なのか幻覚だったのか、消えたものは戻るのか戻らないのか。それ次第で設定ががらりと変わるので、一番大事な点だったと思う。結論は、残念。それじゃなんにも面白くないよというオチでした。ただ、(少しおかしな点は出てくるけど)最後に自分が死ぬからという展開だったと読めなくもないので、それだったらありかな。
最悪の映画
中学生の頃からこの映画の原作が好きで観に行きましたが、気分が悪くなり途中で映画館を出ました。最悪です。
CMや宣伝用ポスターからして、前の彼女役の宮崎あおいが推されているし。映画前は恋愛映画の宣伝ばかり。
家族の話なのに、本当にありえない。
見やすくするために話を変えたりするのはいいと思いますか、素人が作った話なの?と思われても仕方ない出来だと思います。
この話の個性とか話の大事な部分を削ぎ落として、意味のわからない話に変えられていて本当に不愉快でした。
本を読むのが苦手で、そこまでストーリーにこだわらない方なら感動できると思います。
HARUHIの声で涙腺のスイッチが壊れる
予告編からずびずび泣いてる勢なので映画本編でも号泣だった。
途中、彼女の記憶がなくなった後、いきなり旅行編に入って「えっ」ってなったけど振り返ってみるとすごくできたストーリー構成だと思う。
音楽も満点。すばらしい。
でも映画ちょっと長かったかな。
親思う心に勝る親心。切なすぎる設定の中、最期に知る真実の愛。
【賛否両論チェック】
賛:大切な“もの”を消すことで、大切な“周りの人々との記憶”も消えてしまうという描写を通して、人と人との絆の中で生まれる真実の愛に泣かされる。ものが消える際の演出も幻想的。
否:設定はやや強引か。結構小説チックな会話のシーンも多いので、やや好き嫌いは分かれそう。
大切なものを1つ消すことで、1日の命を得る。でもそれは同時に、その“もの”を通して築き上げてきた大切な人達との大切な記憶をも、消し去ることになってしまうということに、改めて深く考えさせられます。大事な人だったはずの人々が、主人公のことを忘れていってしまう描写は、とても切なさが残ります。“悪魔”が言う通り、勿論自分の命は1番大事なものではある中で、主人公が思い悩む姿も、また印象的です。
そんな大切な記憶の中でも、最も大きなウエイトを占めるのが、やはり亡き母との思い出です。自身のことは二の次で、ずっと主人公に愛情を注いでくれた母。そんな母の本当の想いが明かされる時、観ている側も涙が止まりません(笑)。それを知った主人公がどんな決断を下すのかにも、要注目です。
やや小説チックなやりとりが少し気にはなりますが、電話や映画が消えていくCGは、非常に幻想的でもあります。猫好きの方は勿論、そうでない方も、沢山泣ける感動作に仕上がっていますので、是非劇場でご覧下さい。
映画も電話もきえないで
真剣に生きることに対して考え、丁寧に生きて行こうと思える作品。展開が早すぎたこともあり原作を超えることは難しいよう。自然や街並みの風景がとても綺麗。本気で涙を流した数少ないストレートなメッセージ性のある映画で、少なからず、見終えた後の自分に影響を与えた。
素直に観てるだけじゃ泣けない
原作を読んでいたのですごく楽しみに映画を観ましたが。うーーーん
とりあえずマシにはなったが、「僕」の演技がヘタで感情移入できない。
テーマとしてはとてもおもしろいので自分の思い出を思い出しながらあの時のことを思って泣ける映画ではありました
ツタヤの演技がとりあえず凄すぎて彼に泣かされたようなもの。彼はなんであそこまで観る者を惹き込むのだろうか。
ただ映画を真っ直ぐに観てるだけじゃ泣けない。自分の思い出を無理やり引っ張り出して泣ける映画。
丁寧に生きようと思える映画
無くしてみないとやっぱり大切さに気づけないのが人間だなぁと思った。
日常では気づけないことを気づかされた。
色々考えされられて苦しい。
でもこういう映画は定期的にみたいところだ。
自分と周りの人を大切にしていきたいと思いました。
映画を無くすってなったときあたりから涙がとまらなかった。
お父さんが不器用だけど家族のこと大切にしていてそこでまたやられた。
ただ、回想シーンやラストで疑問に思うことも多かったので原作読んでみたいと思う。
気になっていた映画
シャイで純朴な青年でも、死を前にすると自分の中に悪魔を飼ってしまう・・・。
何かを消してまで命を長らえたいと思うのは当然だし、自分もそうする。
「前触れもなく突然死ぬより、寿命を知らされて死ねる僕は幸せ」という「僕」のセリフも、トムさんの死を描いた上でのセリフだから説得力があった。
死の宣告を受け入れる事は困難だけど、実際そうなんだろうなぁと。
母との思い出や彼女や友人との繋がりがない世界で生き長らえても意味がなく、「僕」の死を泣いてくれる友人や「あなたに会えて良かった」と抱きしめてくれる元彼女に見守られて死にたいと気付いた時、悪魔は消える。
この映画を見ながら、自分ならどうするだろうと思いながら見た。やっぱり「僕」と同じ思考行動パターンかな。
ラストの「僕」のように静かに死を受け入れられるか自信がないけど。
ところどころで流れる涙は、悲しい涙じゃなく暖かい涙。自分の大切な誰かを思い浮かべる優しい涙。
綺麗な函館の風景。劇中でのBGM。エンディングの曲。どれも好き。
個人的にはラストで「僕」がキャベツを自転車のカゴに入れて実家へ帰るシーンで流れてたBGM。あれが一番好き。
佐藤健さんと濱田岳さんが素晴らしい。今後も応援したい俳優さん達です。
この映画は、少人数のキャストそれぞれが光る演技で繊細に作られた良作だと思います。
世界から猫が消えても
僕はきっと困らない。
主人公にはちっとも感情移入ができなかった。
かけがえの無い人との出会いを象徴するもの「電話」
かけがえの無い友との出会いを象徴するもの「映画」
かけがえの無い父との繋がりを象徴するもの「時計」
かけがえの無い母との繋がりを象徴するもの「猫」
どれもこれもとても大切なはずなのに簡単に手放そうとする主人公
これは監督なのか、脚本なのか、演出なのか
もうどれもこれもひどいような気がしてきた
「キャベツ」を探すにしては「どこまでいくの?」くらいの意味のない、土砂降り雨の中の疾走→意味が分かりません。
「彼女」と「ツタヤ」くんの演技が圧倒的過ぎて「僕」が可哀想。
溢れる涙を瞼にいっぱい溜めている「ツタヤ」くんの顔に。
イグアスの滝ですべてを達観してしまった「彼女」のたたずまいに。
この二つだけでこの映画を見てよかったと思わせてくれました。
最高でした
普段何気なく過ごしているすべてが、とても尊く思える、そんな映画でした。
メッセージはストレートですが、それ以上に考えさせられる。
あと映像が美しく、一つ一つのシーンに見惚れました。
濱田岳くんの演技がいちばん泣きました。
セリフ回しがもう少し良ければ5です!
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