世界から猫が消えたならのレビュー・感想・評価
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世界観に溢れてるすごくいい
原作を読まずに鑑賞しました、正直観る前はあまり期待していませんでした。
死を宣告された男の前に悪魔が現れ、世界から何かしらのものを1つ消す代わりに男の命を1日だけ永らえさせる。しかしものを消す度に、大切な人との関係までもが失われていく、、。
ファンタジーな要素が強かったという声がありますが、題名からしてこんなもんファンタジー以外のなにものでもないでしょう。そこにアリティを求めるならば良いと感じることは出来ないかもしれないです。
この映画は非常に多くのことを語りかけます。悪魔が主人公の前に現れることによって普段何でもない日常にあったもの、人間関係、そして命までもを失う、その辛さや儚さを感じさせられるのです。そして後半、主人公と彼女が旅をしているシーンがあるのですが、そこからは命、そして家族といったことをテーマにしているのでしょう。
前半は少し佐藤健の大げさな演技もあってか、コミカル調でシーンは流れていきます。そして旅をしているシーン、ここでは急にまるでドキュメンタリーのようなフィルムに切り替えられます。そのシーンが印象的でした。
ただ1つ言うとすれば、少し難解だという声がありましたが、回想シーンが交錯しすぎているということでしょうか、場面がどの時間軸での話なのか理解するのに少し時間がかかりました。
この映画の好きなところって、たぶん他のヒューマンドラマにありがちな心に染みるとかそういうのじゃなくて、軽いタッチで描かれていてなんだか浮遊感があるけれど実は重い内容を持っていて、っていうそんなところだと思います、監督さんの作風が好みなのかと思ったのですがあまり知らない方でした。
あと猫かわいいです、猫好きならぼーっと猫だけ見ててもたまらんでしょう。
少し期待外れ
原作未読で鑑賞。
もう少しリアリティのあるストーリーかと思ったけど、意外とファンタジー色が強く感情移入できず。
泣けるというのを前面に出し確かに泣けたけど、その一番のテーマが家族なのか恋人なのか友達なのか猫なのかどこに対するものなのかも分からずでした。
ふと立ち寄って観るには難解
川村元気さんの講演を聞いて興味を持ち、その足で観に行った
コンセプトを先に知ってしまったので、このコンセプトをどう表現するのだろうとか、自分だったらどうするかという観点で観てしまった
一緒に観に行った人は、全く事前情報無しに、ふと立ち寄って観る観点だったが、良く分からなかったという感想だった
どっちの観点でも何かが足りない感じ
それでいい映画もあるが、この映画が伝えたいことは違うのではと思う
うーん、佐藤健くんがとってもいい味を出してたのでなんとか最後まで見...
うーん、佐藤健くんがとってもいい味を出してたのでなんとか最後まで見れたかな…と。
特にワルの方。イイコの方はあんな息子欲しいね。
同一人物とは思えないくらい違った雰囲気出ててよかった。
でも宮崎あおいちゃんがな~…。あんなにショボかったっけ?
顔ソックリの二階堂ふみちゃんを最近よく見るからか、
何か物足りなさを感じて、セリフ全体棒読み感強くて、
演技派女優とはとても言えないような…。
もうピュアな感じを売りにできる年齢でも経歴でもないよね。
原作知らないので、映画は尺が短かったのかもだけど、
アルゼンチンの下りがまったく意味不明。
間違い電話であんなに盛り上がらないし、恋も生まれないと思う。
濱田岳くんいいよね、大好き。
ツタヤが泣くシーンと、お父さんが赤ん坊の主人公にありがとうというシーンだけうるっときた。
あと猫苦手だけど、
タオルにくるまれたキャベツが超可愛かった 笑
⭐️⭐️⭐️⭐️
いつも何気なく周りにあるものが
無くなったらどうなるのか。
その何気ないものに大切な思い出は
詰まっていないか。
自分だったらどうするかなぁと
考えさせられる素敵な映画でした。
どこかレトロ感があるところも好き!
綺麗な涙が流せるそんな作品です。
ハマらなかった
PVで女の子達がめちゃめちゃ泣いていて今年一泣ける作品だと言うので期待してました。
結果から言うと私の瞳から涙がこぼれ落ちることはなかったです。
良い話なんですがファンタジーな要素と現実があまりしっくり来ず、心に響かなかった感じです。
家族の中で大切そうな時計があっさりきえてしまたし、猫が消えるかという時も、死んだはずのお母さんが病院に突然現れたり、よくわかりませんでした。
消化不良だったのは、おそらく何か重要な物語があるだろう、お父さんとお母さんと懐中時計。
お母さんが出産の時も、亡くなった時も懐中時計を修理していたお父さん。
なんでそこまで…というところは説明が欲しかった。
しかし、佐藤くんの演技は素晴らしかったし劇場の半分以上の人がすすり泣いていましたよ。
自分にはハマらなかったというだけで良い作品だと思います。
かわいい猫をだしにした映画
猫といい、きれいな歌といい、宣伝上手だと言わせていただきます。
期待が勝手に膨らんで、中身はちょっと甘ったれた感じを受けました。
猫って自転車のかごなんかにいれて走ったら、びっくりして飛び出すんじゃなかろうか。
よく訓練された猫ちゃんに関心しました。
そもそも猫って訓練できるの?
本当にありそうな話
本当にありそうな話。題名から猫にもっとスポットがあたるのかな、って話かと思ったら、猫はまったくの脇役。
主人公が猫好きってだけのこと。中に入ってみると、結構泣ける、最後に自分のことを一番心配して、評価して、その生き様を喜んでいたのは母親だった、ということを手紙で表現したのは泣ける。世の親達からの子どもへのメッセージを代弁してくれた。
全体的に浅い
原作ってケータイ小説だっけ?
さらっと読めるけどあんまり残らなかった。
だから、これを映像化したらどうなのかなーと興味はあった。
結果、やっぱり浅かった。
主人公「ボク」の生活や性格が断片的にしか語られない。それも過去の回想シーンであること。などで「僕」に感情移入できないことが敗因かも。
また原作者の映画好きが悪い方に転んでしまい、映画の引用セリフが全体的に見て少ないセリフの中で多数を占めるものだから中身がなく軽薄な印象を受ける。
海外ロケを敢行したアルゼンチンの街中での陽気な色合いはポスターや予告に使われている薄いブルーのトーンと対比して「生」をイメージしているのか、とも思ったけど悲劇のバックパッカー・トムさんの捉え方によってはまた意味を感じない方向に持ってかれてしまう。
とにかく、全体的に腑に落ちないんだわ。
イグアスの滝の場面は大自然を前にちっぽけな自分を感じさせるものではありますが、やはり本家の映画「ブエノスアイレス」に一貫して流れていた重いテーマを思うと付け足した感すら漂う一場面でしかありません。
文句ばかり言ってますが、自分佐藤健君ファンなので3回観に行ってます。ムビチケ余ってるのでまだ行きます。
主題曲やラストシーンも良いだけに本当に残念な映画でした。
集約
「生まれてきてくれてありがとう」
ラストの奥田瑛二さんのセリフの為にこの映画の最初からの100分はあった
そう思える
言葉少ないオヤジの真心に感動
そして主題歌の「ひずみ」が切なく響くエンドロールで涙腺崩壊
宮崎あおいさんがアルゼンチンの滝の前で
「生きてやる〜」
と叫けぶ演技も残る
最高に泣けました。
猫が好きというのもあり見てみました。
とりあえず猫は文句なしに可愛いです。
キャベツ巻にはやられました。
まぁ猫評価はいいとして、とにかく泣けるシーンが沢山ありました。
とても考えさせられる深い内容だなぁと思います。
何かを得るには何かを捨てなきゃならない。
本当世の中そんなことの繰り返しだなぁと思います。
佐藤健の演技は予想以上によくて驚きました。
バクマンも観ましたが、こっちの方が素晴らしい演技力だと感じました。
とても自然で違和感なく見れました。
他のキャストももちろん良かったです。
配役は最高だと思います。
あとちょこちょこ笑いもあり、疲れず見れました。
ちょっと残念なのはつなぎ方が少し雑だったかな?
回想が多いのでいきなり過去のシーンなっててこれはどんなシーン??と疑問に感じることはありましたがそれ以外は文句なしに良かったです。
ちなみに普段泣かない彼も号泣してました^^;
正直期待してなかったのですが、かなり良い意味で裏切られました。
透き通る世界
世界から何かを消すことで、自分が少しでも長く生き延びられるとして。
でも、世界から何かが消えれば、それによって人との関係や出来事が変わってしまう。
すると、世界から何かが消えることで、それによって変わってしまう人との関係や出来事が、自分にとってどれほど大切なことがあるかに気づく。
叶わない夢やできなかったことはあっても、自分にとって大切な人や、大切な思い出を認識していれば、困難にも向き合えるのだろうか。
悪魔のキャラクターが本人と違いすぎて違和感があったけど、本人が海辺で生き方を定める覚悟をしたところや、父親が捨て猫を探してくる不器用な優しさ、息子を想う母親、温かい友人たち、函館の透きとおるような美しい景色、静かな音楽に、涙が溢れた。
何かを得るには何かを捨てなければならない
予告編の内容を見てこれは面白そうと思い見ました。
内容は素晴らしい、しかし監督の編集が少し雑かなと思いました。所々の説明不足があり少し分かりにくかったです。今は過去の話をしているのか現在の話をしているのかのつなぎや最後になぜ彼女や親友の記憶がもどっているかなどが少し疑問に思いました。
内容がとてもいいだけに勿体ないと思いました。
イグアスの滝での映像は息を呑むほどに美しく素晴らしかったです。
この後小説を買って読んでみたいとおもいます。
佐藤健でないのなら
予告編情報のみで鑑賞。
思ったよりも宮崎あおいが出演していないのが残念。
舞台でできるような最小限の出演者。
主人公は設定では30歳だけど、20代前半に見えてしまう。
だけど佐藤健でなくては今にも消えてしまうような主人公にはならなかった。
途中の海外旅行は主人公と彼女が分かれる原因とはいえ唐突すぎて、海外でなくてもいいのでは?と思った。(原作では知りませんが)
大切なものが消えていくことへの主人公の思いが、思い出というイベントで観客へ伝えられるがあまり上手くいっていない。
濱田岳とのそれぞれのシーンが良かった。
彼女や両親との思い出よりも親友とのやり取りをメインのほうが話としては面白かったのでは。
猫との思い出よりもよっぽど良い。
救われる話ではないけどあまり悲しくはないです。
滝に呑まれたあなたの声も、傍の誰かに届いてる
原作未読。
予告編を見る限りはどんな物語なのかハッキリ分からなかったのだけど
(映像の雰囲気やセリフから、青春映画とか難病ものかと思っていた)、
TVの紹介番組を見るまでファンタジー要素込みのドラマだとは思わず。
その時から予告編の雰囲気とあらすじがマッチしていないとは感じていたが、
実際に観ても、物語が終盤に差し掛かるまで気分が乗り切らなかった。
透明感のある繊細な映像は悪くないのだけど、その映像に対して
大味すぎる設定や登場人物がなんともチグハグで、居心地悪く感じた次第。
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まず小さな点だが、物語の設定。
寿命を1日延ばす為に、何かひとつを世界から消す、という取引。
映画が消えた世界はまだ納得だが、電話や時計が過去も含めて
消えたら、世界の変化ってあんなもんじゃすまないと思う。
まあ“悪魔”が恣意的にそう見せたとも取れるし、作り手側は
主人公と他の人々との関わりを端的に示したかったんだろう。
問題は、説得力の無いキャラと、そのキャラ同士の関わり。
自分そっくりの姿をした“悪魔”の言動は大袈裟だし、
濱田岳のキャラもあまり良くない意味で漫画チック。
映像のトーンが違えばこの辺の印象も変わっただろうけどね。
あとトムさん。あんなバックパッカーさんはきっといる
と思うし、彼の“時間”への想いも分かる。だがあのタイミング
の死は(負方向の)御都合主義に思えるし、主人公達が
トムさんと一緒に叫ぶシーンの印象がひどく薄いせいか、
重要シーンである「生きてやる」の叫びとの繋がりも良くない。
元恋人と主人公の関係も、目の前であれだけ落ち込んでる
彼女に一言も声を掛けない人なんておるかしら?
そもそもあの二人の出逢いが一番のファンタジー。
同じ大学の、古典映画好きな女性が、『メトロポリス』鑑賞中、
間違い電話をかけ、しかもTV音量も間違って上げなければならないのだ。
ロマンチックに言えば“運命”。シニカルに言えば“あり得ない偶然”。
濱田岳のような人付き合いのヘタな人間を快く受け入れる主人公も含め、
物凄く醒めた言い方をすれば、映画マニアの妄想にしか思えない。
ま、未だに独身で人付合いも下手で映画好きの自分が
指摘するのもなんか悲しいっすけどね、あっははは。
あれ? 変やね、目が霞んで前が見えないよ。
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しかしだ。
タイトル通り、いよいよ猫が消える話が持ち上がる辺りから、
急速に作品のテーマが身近なものとして馴染んでくる。
ここは僕自身、実家で猫をこれまで3代飼ってるのも良かったのかも。
(↑プロフィール画像はイヌだけど実はネコ派)
病床の母、ぶっきらぼうな父、不器用な息子、
いくら家族でも心の根っこはなかなか晒せないものだし、
家族でも理解し切れない部分、家族だから我慢ならない部分がある。
そんな3人を結んでくれていたのが“レタス”と“キャベツ”だった。
2匹は家族の一員であると同時に、もろにぶつかれば
壊れてしまう人同士の間に入った、一種のクッションだった。
大切なものを誰かと共有することで、その誰かをも
大切に思えるようになる。理解したいと思えるようになる。
冒頭で馴染めないと書いた濱田岳のキャラクターも、
親友に贈るべき最後の映画を必死に探す姿を見て、
僕は一気に心を持っていかれた。
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その昔、『ものより思い出』なんてコピーのCMがあったのを思い出す。
けれど、人間の記憶なんて拙いもの。
”もの(物・者)”に思い出を託し、大切な事を忘れない為の
縁(よすが)にすることは往々にしてある。
“もの”も思い出の大事な一部であり、人と人との縁である。
電話、映画、時間、猫、そして、あなた自身。
残酷な話、もしもあなたがいなくなっても、
このだだっ広い世界は滞りなくつつがなく続く。
けれど、あなたが昔から知るその狭い世界はきっと、
歯車の欠けた時計のようにガタついてしまうだろう。
替えの歯車をあてがおうと、元々はあなたの形にあわせて
あつらえたスペースだ。完全に元の動きに戻りなどしない。
この世に欠けて良いものなんて無い。だから、
自分を欠けて良いものだと思わないでほしい。
価値が無いだなんて言わないでほしい。
拙いながらもこの物語は、そう語りかけてくれている。
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はい、以上!
不満点は多かれど、胸に残るものは確かにあるドラマ。
中盤までが2.5、終盤3.5~4.0といったところだが、
間を取りつつちょっと厳しめの3.0判定で。
<2016.05.14鑑賞>
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