起終点駅 ターミナルのレビュー・感想・評価
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深い
本田翼目当てで見ました ばっさーはやっぱり真顔で怖い顔にどこか魅力がある 他の女優よりも陰を感じさせられる 不明なところが多くてこちらの想像を促してくる 音楽がピアノで普通に良い 主人公の「罪」も人によってどこが起点かの考え方が変わると思う 深い映画でした
自分の罪には誰が罰を
主人公(佐藤浩市)は裁判官で、旭川に単身赴任中だった。 覚せい剤関係の裁判で被告に立った女(尾野真千子)は学生時代の恋人だった。 再び燃え上がった二人は不倫駆け落ちをしようとするが、主人公の目の前で女は列車に飛び込む。 そして時間が過ぎ・・・。 主人公の抱える、罪から逃れようとする頑なな気持ちを開放する女性役の本田翼がとてもいい。
死ぬこと以外かすり傷!!
公開当時は劇場ポスターから、佐藤浩市が役得で本田翼の匂いを嗅ぐ映画(失礼)だと思ってスルーしてしまいましたが、ロクヨンで佐藤浩市のファンになり、ちょうど冬の映画なので観ました。ストーリーは派手ではないですが、舞台の寂れた感じとキャストさんの演技が良いので観入ってしまいました。本田翼が唐揚げを食べてから急に馴れ馴れしくなってきて笑えました。また彼女が来るようになってから主人公が高い肉を買って帰って共感しました。私は、千葉から愛知に越して来たら徒歩では殆ど生活できない&毎日車通りが危なくてびっくりしましたが、主人公は釧路で(車はありますが)徒歩で生活していて足腰が強靭で良いと思います。車が無いと出会いもままならないので、自宅に可愛くてスタイルの良い子が(これも何故か徒歩で)頻繁に来てくれるのは個人的に面白い設定だと思います(主人公が肉を買った和庄市場から、自宅がある益浦まで7.5キロもあります)。本田翼との関わりのみならず、自炊シーンが沢山あって静かで幸せな映画です。毎年2月に放映している「名古屋行き最終列車」という名古屋限定オムニバスドラマがあるのですが、そちらはコメディ寄りですが、同じ人生の岐路と列車をテーマにした創作物として本作も心に残りました。エンドロール曲は青春映画ではないので雰囲気ぶち壊しだと思いました。私は怪我をしているので、佐藤浩市の「生きてさえいればいい。生きてさえいてくれれば」の台詞を聞いて泣きました。死ぬこと以外かすり傷です!!
昭和テイストな作風が北の大地にフィット
地味でやや古臭さも感じる映画ではありましたが、思いのほか見入ってしまったなぁ、何と言いますか、良い意味での昭和テイストが心に沁みるんですよね。 まあいつの時代に作った映画なんだとバッサリ斬られても不思議ではない映画でしたけど、高倉健的なこんな映画が今の時代に存在してもたまには良いのではないでしょうか。 また枯れた佐藤浩市の演技が渋くてたまらなく良かったぁ、そして凍て付く北の大地には何故か不器用な男の姿が似合います。 そんな時代の遺物と化したような、昭和テイスト漂う男の再生物語は、地味ながらグッと来ましたよ、心地良い余韻漂うラストも好きでした(今時電車であの距離はありえないけど、画的には最高) まあ冒頭の、25年前の話は少々端折り過ぎたかな、佐藤浩市が演じた主人公・鷲田は、何故家族もキャリアも捨てて尾野真千子演じる冴子と一緒になろうとしたのか、もう一つ伝わってこない部分がちょっと惜しかった。 ただ学生時代からずっと相手の負担になりたくないと一歩引いたところから応援しようとする冴子の健気さは、男心をくすぐりますね、でもそんな女だったからこそ、あんな悲劇が起こったと考えると、ホント切ない、鷲田が続ける釧路での贖罪の日々も概ね納得でした・・・。 しかしそんな鷲田の心を解すきっかけとなった本田翼演じる敦子との交流は、一筋のオアシスと言うか、見ているこちらの心も温まるようで何か良かったなぁ。 よくよく考えれば本来は結構なアバズレ女なはずなんですけどね、本田翼が演じるとただの世間知らずな可愛らしいお嬢さんに見えるのは良いのか悪いのか、まあこれはこれで私的には良かったです、映画的にはよろしくないんでしょうが、逆に歳の差ラブ的にはならない絶妙なキャスティングとも言えて、妙に癒されたぁ。 これも佇まいで哀しみを表現する佐藤浩市が相手だったからこそ成せた業かな。 それにしても、鷲田が作るザンギは本当においしそうでした、揚げたてが食べたい・・・。 そして一人で食べるよりも、二人で食べた方が間違いなくおいしい、しかも相手が本田翼なら尚更ねぇ、それは心も解れるでしょ。 本田翼は喋らないとホントに極上の女だ、喋るといろいろとボロが出ますけど(笑) やや敦子の家族の話に?な部分が多かったですが、敦子と鷲田、それぞれが再生していく様子は、とても心に沁みて、いい話でしたね・・・ってまあ映画的にはいろいろと突っ込みどころもありましたけど、私は結構好きなタイプの映画でした。
原作、桜木紫乃。未読。
ずっと観たかったんだけど、なかなか見られなくて……。やっと見られた。頭の中でイメージしていた話と全く違っていて、とても良かった!昔の女が目の前で、電車に飛び込んで、自殺した過去を持つ男が主人公。こういう雰囲気、好きだなぁ。原作も気になります。
桜木紫乃の小説が原作・・
直木賞作家の桜木紫乃の小説が原作。道東の釧路が舞台。熟練弁護士とある若い女性の物語。弁護士に佐藤浩市。実年齢より少し上の役だが中高年のいい味を出していた。役所広司だったらもっと良かったかも・・小説を先に読んでいたので、主人公の気持ちに感情移入できた(涙)映画と小説のストーリーに若干の違いあり。個人的には小説の方がいい・・2015年の邦画。
ザンギにイクラに。
鑑賞後に本屋でチラリと原作をめくったところ、若干変えているんだな ということが分かった。なのでおそらく小説の方がしっくりくる構成だ と思える。過去の贖罪を背負いただ孤独に生きる国選弁護士役の佐藤は 相変わらず巧いので安心して観ていられるが、何といっても本田翼^^;の 演技が並外れて似合わない(ゴメンね)。なんでこの配役にしたんだ?と 首を傾げるばかり。主人公と同様の哀しみを抱えている役にしては軽い。 内面の痛みや苦しみが表現できていないので共感するのが難しく、彼女 のせいとは云わないが響いてこない。そこで最も共感を呼ぶのが料理群。 ザンギ、イクラ、冷やし中華、どれも美味しそうですごくお腹が空いた。 (別れた妻子が善人すぎる。家族を裏切り捨てたのなら恨まれて当然だが)
いくらなんでも・・・。
僕は北海道人だからこそわかる、現地の気候風土の質感をよく切り取っていた映像と、丁寧な演出、佐藤浩市の抑制の効いた演技、一方で本田翼の瑞々しい演技にもは好感が持てた。
しかし最後の最後に佐藤浩市演じる主人公が、「息子の披露宴に間に合うか?」とカレンダーを確認した割には、なんと釧路から東京までわざわざJRで移動しようというのは、現地ではあり得ない。
釧路ももちろん、途中の帯広でも新千歳でもJRから接続して東京に空路を使う手段はいくらでもあるし、一般的。
「起終点駅」という物語であるために、という無理な展開が残念ながら作品を幻滅させてしまったと言わざるを得ない。
料理がおいしそう!
ザンギ、イクラの醤油漬け、ゴマだれの冷やし中華。。。
中でも、ザンギ‼︎
帰りに鶏肉を買って帰りました。
小さい頃に別れた息子を思いながらイクラを食べるシーンで泣きました。
元恋人の尾野真千子の役ですが、生まれ育った境遇の描写が全くなかったので想像でしか無いのですが、恐らく幸せに慣れていない生い立ちだったのでしょう。
【重荷になりたくない】という言葉でわかります。自分では向き合えないし闘えない。恋人に【闘え】と言ったのは自分が出来ないことを委ねたかった。
学生時代、同棲中に出て行き、佐藤浩市が判事になった数年後に再会するも今度は永遠にいなくなる。。。
一見訳のわからない行動に見えるが
全部逃げです。
現実を受け入れられない。
心が弱い人だったんですね。
【優しい人だけど、心が弱い人】本田翼が法廷で交際相手の彼をそう証言しました。
尾野真千子の性質と重なりました。
謎なのは本田翼の両親と兄夫婦の子供が同じ日に亡くなっていたこと。事故死なのか⁈
兄夫婦は現在どうしているのか全く出てこない。
過去と現在の対比がよく描かれていて良い映画です。息子に会いに行く時の佐藤浩市の吹っ切れたような表情が良い。
役者さんの魅力が堪能できる作品
前日より10℃近く気温が下がり、しとしとと雨も降る冷えた日に、この映画を観られたのは良いタイミングでした。 何と言っても、佐藤浩市さんの表情の素晴らしさといったら… 特にこの映画は表情を大切にされているように感じたので、佐藤浩市さんなくしてこの映画なし、と言っても過言ではないと思うくらい素敵でした。 本田翼さんは、お芝居はまだ途上でも、彼女のもつ華やかさは、しんとした景色にパッと鮮やかに映えていました。女優さんってすごいなあ… 同じく女優さんの尾野真千子さんも、表情が本当に素敵で見惚れてしまいました。危うさと色気の表現がすごい。 落ち着いた映画で、派手さはありませんが観ていて心地が良かったです。 役者さんの魅力が、いやらしくなく存分に発揮されている作品。 静かで、優しく強い映画です。 闘え。
もう少しなにかあれば
とにかく佐藤浩市さんの演技が素晴らしい、ただすこし退屈な面もありますが演技力に見せられて時間が経つのは早かったです。 本田翼さんは難しい役どころでしたが今までとは違った一面が見れました、めちゃくちゃかわいいですしこれからに期待です。 全体的にもう少し掘り下げて欲しい部分はありましたが時間的に仕方ないですね。 そんな中でも感動的なところもあり楽しめました。 若い人よりも40代以降の方の方が共感できるかと思います。
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