セッションのレビュー・感想・評価
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狂気って究極に純粋な感情の事なんですかね。真っ直ぐな、それしか見え...
狂気って究極に純粋な感情の事なんですかね。真っ直ぐな、それしか見えない状態。それを画面から受け取れます。もっともっともっともっとと要求され、限界を越えていこうとする。越えて欲しいと思う。凄くシンプルな関係性なんですけど、それらは周りから異常と思われるんですよね。凄く羨ましいなと見ていて思った。こんな殴り合いはなかなか拝めないですよ。
好きこそ物の上手なれじゃないですけど、好きだから熱中して向上心が湧く。突き詰めれば必ず壁があり、それをこじ開ける方法を模索する。これが上達って事なんでしょうけど。
これを導くのが指導者であったり、師であったり、先生だったりするんですよね。
もちろんこの作品ではその指導が過剰です。うえーて思うほど。しかし興奮する映像だと思います。血がたぎると言うか。何かに本気で取り組んでたって自負できる人にはこれを見て、抉られる何かがあると思います。
ラストのワンステージは見ものです。いろんな感情が湧く数分です。
最後の笑顔が何を望んでいたのか、目指していたのか、どうなりたいのか、どうなって欲しいのか、、、全てを物語ってます。
そんな終わり方です。
素人がみれば凄いかも。
是非映画館で見て欲しい!この映画を見て、さらに映画が好きになった。...
これはバトル映画です。はい。
褒めて伸ばす現在に一石を投じる作品
『セッション』を鑑賞。
アカデミー賞にて三部門受賞した話題作であり、「バードマン」に次ぐ注目作でもある。
名門音楽大学に入学したドラマーのニーマン(マイルズ・テラー)はフレッチャー(J・K・シモンズ)のバンドにスカウトされる。だが、フレッチャーのレッスンは完璧を求め、わずかなテンポのズレも許さない狂気のスパルタレッスンだった。
「バードマン」では肩透かしを食らったが、今作は違う。
凄まじい師弟関係に観客は最初から最後まで一瞬たりとも目を離す事は出来ないだろう。
いつ降板させられるかわからない中での厳しいレッスン、そして浴びせられる罵声。ニーマンが精神的に追い詰められていく様は実にリアルで胸が締め付けられる。完璧な演奏のみを求めるフレッチャーと、偉大な音楽家になりたいニーマン。二人の関係性は徐々に狂気に満ちて行く。
特に呼吸する事を忘れるほどの緊張感且つ鳥肌が立ちっぱなしの圧巻のラスト10分間は必見である。
褒めて伸ばす事が良しとされるご時世に、真逆とも言えるこの師弟関係、是非劇場でご覧いただきたい。
わかる人にはわかる
卓越した演出の数々
"完璧"から生まれる"美"。必要なのは"努力"と"才能"、そして"狂気"…
映像とサウンドに終始圧倒される作品でした。微かに流れる空気音が、孤独と緊張感を表現しています。それを支えるJ・K・シモンズの演技が素晴らしいとしか言えません。あの表情、声、さらに熱意までも伝わってきました。彼の登場と共に部屋が一気に静まり返り、地獄のレッスンが始まる瞬間がとにかく怖かったです。疑似体験しているような感覚に陥りました。
彼らが心を通わす方法はただ一つ、音楽です。音楽で全てを語り、思いをぶつける。もちろん目には見えません。しかし、本作ではそれを"感じる"ことができました。
この唯一無二の映画体験は、劇場じゃないと味わえませんね。
ビッグバンド版「巨人の星」と思いましたが・・・。
前半までは梶原一騎原作の「巨人の星」のような映画かと思って観ていましたが、途中から大きく転調し、不条理劇の様相を呈し、最後はなんだかよくわからない結末に・・・。しかし、現在のところ、アカデミー賞レースに参加した映画の中で最良の出来なのでした。(「アリスのままで」や「セルマ」は未見です)
ジャズは最初の頃は楽譜の読めない黒人たちが適当に楽器をいじっていたのが、どこかで、即興演奏と結びつき、現在のような演奏形態になっていった、とのことなのですが、そうであるならば、フレッチャーなる音楽教師があれほど、微に入り、細に入り、神経症的に音をチェックする理由が、わかりませんでした。何といっても、ジャズはクラシック音楽とは違い、演奏者の自発性を重んじる音楽です。セロニアス・モンクは、「毎日、同じ場所で同じ演奏をしている人を見るとゾッとする」と云っています。あそこまで、シゴくと、才能のある人間でも萎縮してしまうと思うのですが・・・。
譜面通りに再現するのを身上とするクラシック音楽ならともかく、自発性、演奏中の即興性を重視するジャズにあのようなシゴきは不要であると思います。(勿論、基礎的な演奏能力がないのであれば、シゴかれるのは仕方ありませんが・・・)☆を半分、減らしたのにはそういう理由があったからです。劇中、何度も言及されていたチャーリー・パーカーにしたって、音を飛ばしたり、出だしを間違ったりしているのですから。(サヴォイ・セッションやダイヤル・セッションに多く見受けられます)
尚、この映画の題名を「セッション」としたのはなかなかのアイディアだと思います。
残念なのはこの映画が大々的なロードショーになっていないことです。私は神奈川県在住なのですが、県内で公開されたのは、たったの2館という有様です。今の映画界、どうかしています。
CoolでCrazyでExciting
徐々に徐々に…そしてMAXで終了
最初のパンとかチルトが雑で粗いなーなんて思っていた自分は、所詮素人。それもしっかりとした、意図・伏線だった!と勝手に妄想しちゃってます。
とにかく徐々に熱くさせられて、最後は劇場で拍手喝采!…心の中で─。
熱くなっていく中でも、しっかりと笑いも含まれていて(その感覚は人それぞれだが)、最後までオモロい!と思いながら見ていた気がします。
しかも、登場人物の思いがどこまで本音の台詞を言っているのか分かりづらくなっていて、そこが狙いかどうか分からないけれど、その仕掛けのおかげで見ている側が思い思いの展開を創り出すことができる、とまぁこれも個人的な夢想でしかないのですが…。
予想通りに展開するかと思えば、予想を裏切られ、ちょうどお気に入りの音楽家のコンサートを見に行って、それが素晴らしかったときと同様の感覚で劇場を後にしたのでした~。
ボラボー!
今年1番だと思う作品です!
いろいろな見方をするのはいい事だと思う
しかしあの圧巻の最後のセッション!
まだ興奮覚めやらない!
映画と言う媒体で客を存分に惹きつけ
ることに大成功したのだ。
音大出たツレと一緒に行ったが、音楽的な
事を言えば勿論なんで?もあるそう。
でもこれは映画、全く本物である必要はないし
映画としてよく出来ているのだから満足と
言っていました。
楽器を壊したりって事はなかなかないけど
吹奏楽をやっていた時代にコーチが
物を投げたり、怒りで罵倒するなんて事は
結構あったそう、強豪高でした。
彼はその時代を思い出したそうです。
それがいい事とは決して言いません。
しかし…
恐るべしJKシモンズ鬼師
恐るべし若干29才の監督
やられました…最高
追記:こんなに評価が高くて観たい人が多いのに上映館が僅か15館とか少な過ぎる。やってない県とかもあるし、いくらインディーズとは言えマーケティングの甘さ 笑 これは老若男女間違いなくプロパーでも観たいって人多いと思うし、大丈夫ですか?トーホーシネマズさん
酔った痺れたっていう言葉じゃ物足りない映画の圧に負けてケツが浮いた...
この春のロードショー作品で一番期待していた。期待以上❗️いゃあ、堪...
「プラダを着た悪魔」を思い出した
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