セッションのレビュー・感想・評価
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闇から生じる光
現代の映画
言葉は凶器になり、音楽は武器になる。
トップを獲りたい人間にとって情など必要ない。一流を目指すものにとって妥協など論外だ。例えチームワークが求められる楽団であっても、一人一人のパフォーマンスが完璧でなければトップは獲れない。要は戦いだ。
己と戦い、限界に挑む。これはそんなベタな映画じゃない。敵はあくまでも他者だ。指揮者という他者だ。敵は巧みな言葉で攻撃してくる。時には罵声、時には嫌味、言葉は凶器と化す。どんなに傷つけられようとも、どんなに追い詰められようとも、その相手を打ちのめすほどのパフォーマンスができなければ自分がやられる。勝つには音楽という武器を使って反撃するしかない。これはヒューマンドラマでもなければ、スポ魂ものでもない。トップを目指す者とベスト以上を目指す者とのアイデンティティをかけたアクション映画だ。
主人公の心を切り裂く言葉のナイフが劇中を飛び交う。ドラムという名の銃声が劇場に響き渡る。鋭いナイフと無数の弾丸が観客の感性を蜂の巣にする。何て恐ろしい映画だろうか。何て素晴らしい映画だろうか。見終わってからの興奮が未だに収まらない。監督のデイミアン・チャゼルは若干30歳。ハリウッドにとんでもない新星が現れた。
一生忘れられない映画
参りました
かっこいい! 映画館で観てよかった。ラスト、思わず拍手してしまいそ...
「狂う」が「面白い」になる時に「映画」になる
一言「狂っている」。
ある意味「トレインスポッティング」や「ウルフオブウォールストリート」のような狂っている奴が主人公のケースとは似ているが、それとはまた一線を画している。
この映画では「狂気 vs 才能」と銘打っているが、ある意味「狂気 vs 狂気」である。
麻薬ナシでぶっ飛んだ男たちがいるからこそ感情移入でき、こっちまで心がぶっ飛ぶ。
ドラマー版「ブラック・スワン」とも言われてるが、それよりかは狂ってる。
だから女性はあまり共感できないかもしれない。
しかしラスト9分はここまで面白く、ここまで痛快か、と愉快になる。
これが映画。そしてあのエンド。
映画の醍醐味がそこにはある。これを映画と呼ばずして何と呼ぶ?
途中席を立ち上がりそうになるほどのエネルギッシュな映画、是非一見するべし。
麻薬のような映画。 この作品と同時期に公開した「ビリギャル」。こち...
出ました!今年暫定1位!!
ちょー話題作をTOHOシネマズシャンテでようやく鑑賞。
これはぜひ、大画面・大音量の劇場で観て欲しいです。
てか、劇場で観ないと、この映画の良さは半分も分からないかもしれません。
映画が終わったと同時にスタンディング・オーベーションするのを、必死で堪えました!
この映画では、言葉はいつも一方通行。
自分の訴えを叫ぶだけで、交流など生まれない。
しかし、心の底からの演奏で初めてセッションが生まれ、分かち合える!
道徳的ではない正論や、
極限への挑戦、
挫折からの再起などなど、
大好きな要素がてんこ盛り!
邦題「セッション」に対しての異議も聞きますが、
自分は「鞭打ち」のその先まで含んだ日本人的な解釈で、共感がもてました。
毎度毎度、いろんな映画を観る度に「面白い!」って思うけれど、
久々に心からの快作を観れた!
素晴らしすぎる!!!
ぐったり、、、
緊張感がたまらない
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