セッションのレビュー・感想・評価
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すごい迫力、すごい狂気。
さすが助演男優賞作品。 バードマン観たあとなので、これが作品賞でも全く違和感ないくらいの迫力です。
J・Kシモンズがとかく注目されがちですが、主役のマイルズ・テラーも負けず劣らずの狂気ぶりです。
追い込まれ、そして覚醒した先にある狂気。 すごいです。
全篇通して恐ろしいまでの緊張感を維持したまま一気にラストへ。こんな...
何かを必死に目指している人が観るべき映画。
久々に出会った、
自分に残り続けるだろう映画。
挫折と絶望が生む狂気に入り込み、
ラストのどんでん返しまで釘づけ。
そしてクライマックスで、音楽の凄さを実感です。
レイトショーにもかかわらず満員の場内は、
エンドロールと同時に拍手喝采。
映画は観客が完成させるんだと、
改めて実感しました。
人格を捨てるほど追い込まれたものだけが、
ホンモノになれるんだな。
ふと若い頃の、
マグマを溜め込んでた時代がフラッシュバック。
ここまでストイックじゃなかったけどw
正直、バードマンより
作品賞にふさわしいかと思いました。
そこはインディーズの辛いところだけど、
間違いなく傑作で秀作で快作。
楽器をやる人はもちろん、
何かを必死に目指している人が観るべき映画。
自分がどれだけ甘ちゃんか、
大切なことに気づけるハズです。
非の打ち所がない。最高の映画だ。
冒頭が素晴らしい。ドラムを叩く音楽大学一年生のアンドリューの元にJ・K・シモンズ扮するフレッチャーが現れ、その才能を見抜く。この冒頭で、一気に掴まれた。その後、フレッチャーという鬼才教師に認められたことで得る不思議な地位というか、何というかアンドリューと親戚?であろう家族との食事シーンに見事!と言いたくなるほど、アンドリューが「他人とは違うこと。」に気づいていく感覚です。
そして、なぜ、彼等が音楽をやるのか?その行為は徹底的に何かをやること、つまりプロであること。プロフェッショナルであることは、どうあるか。どう生きていくのか。フレッチャーがどんな至難も乗り越えていかなくてはならない壁になったように見えるようでそうではない。
教師である前に、音楽を愛しすぎて愛しすぎてその信念で生きている人間であることがアンドリューの何かを動かす。
ように見えて、そうではない。笑
2人の生きるということが激突するラスト。
フレッチャーの突きつけるプロフェッショナルで生きるという残酷さ。
アンドリューの突きつける自我と努力という行為で得てきた実力。
2人は見事にセッションする。
しかしながら、ご注意を。
この映画を見てしまうと、他の映画に物足りなさを感じます。
こりゃしまった。
強烈!語り継がれる名作誕生
CGを駆使した大作も確かに凄い!!
ワイスピ7も期待を裏切らない出来でした。
が、しかしこの作品はシナリオ演出演技音楽全てが、五感を刺激して来る。
冒頭から昔なら超スパルタ・・・今なら超パワハラ攻撃は、メンタル弱い人はは、気分悪くなるかも・・・・それくらい超超強烈!!
奇才に見出された天才が、覚醒し自己を失い孤立し孤高になりやがて、師に牙を剥くが、師も容赦なく背中からぶった斬る鬼・・・
最後の15分は、殺るか殺られるかの殺気と狂気で、呼吸困難になりそうなくらい引き込まれる。
そしてラストは圧巻〜語り継がれる名作誕生ですね〜☆5つ
悪魔の魅力。ヒトの言葉の怖さ。
神々の戦い
噂に違わぬ素晴らしい映画でした。「持ってるヤツに持ってないヤツがたまには勝つと思ってたいヤツ」人にとってはこれ以上ない映画なのではないでしょうか。勿論、話の舞台がアメリカ最高の音楽学校の最高のバンドですから、上の上の下ぐらいのものなのでしょうが…笑
やはりあのラストが好きです。フレッチャーに音楽の楽しさを奪われ、音楽以外のものを全て捨てざるを得なくなり、最後には音楽すら失くしてしまった。それでも尚襲い来るフレッチャーに「音」で対抗し、最後には奪われた「音楽」を取り戻す。僕はこの映画を「音楽を取り戻す」映画として素晴らしいと思います。
不満点としては主人公もフレッチャーもバックボーンがほぼほぼ描かれず肩入れしづらいことなのですが、最早僕とは違う世界の神々の戦いとして眺めているだけで楽しかったので、やはりあまり気になりません。こんなに口あんぐりで観続けた映画は初めてです。傑作!
J.K.シモンズの演技が圧巻!
スゴイ承認欲求とその成就の物語
さて、この映画、ジャズ通がdisる筋合いの音楽映画でもなく、また師弟愛とか師弟対決がアツいスポ根映画でもなく僕には、「スゴイ承認欲求とその成就の話」のように観えましたよ。
主人公ニーマンがドラムに執着した動機が、「女にモテるため」でないことは明らかですよね。「偉大なドラムプレイヤへの憧れ」とか「自分が偉大なドラムプレイヤになりたい」とかはちょっとありそうですが、その象徴が後半でゴミ箱行きになってから戻った形跡はありません。親の兄弟家族との食事シーンでわりとしつこく描かれたのは、「オレを褒めてくれ!」でした。つまり動機は承認欲求です。ママに捨てられたパパはニーマンの反面教師であり、ニーマンはその息子であることのコンプレックスをこじらせているようです。“反面教師の反面教師”であるフレッチャー先生は、ニーマンにとっては“真正面教師”となるわけで、そうなれば人一倍「この人に褒められたい!」と承認欲求を募らせるわけです。またフレッチャー先生が「承認欲求を人に欲情させるタイプ」の人なので、承認欲求は“さらに倍”で暴走して、事故に至ったわけですね。
一方、フレッチャー先生も、満たされない承認欲求を持て余す人物のようです。教え子の死についての嘘、大会の順位についてのこだわり、ライブハウスでニーマンと再会したときに話したこと。この時までは「教え子の成長や成功のため」とか「本物のジャズマンを輩出したい」という“理想のため”なんだと観客は思わされるのですが、ラストのコンサートの“テロ行為”で化けの皮がはがれます。音楽の完成よりも復讐を優先するただのエゴイストで、結局は「オレのやり方を邪魔しやがって!オレのやり方が一番だったんだ!」と言いたい人でしたってことです。
この裏切りで、主人公をピンチに落としつつ(クライマックスへのバネを巻きつつ)、同時に映画の観客を「えっ?」とビックリさせてくれました。これがサスペンス映画だったら「おまえが犯人だったのか!」って感覚ですよね。
傷ついて出口に向かうニーマンは、反面教師パパに抱きしめられて「うわキモっ!アタシの承認欲求を満たしてくれるのはこの男じゃないわっ!」と気を取り直して舞台へ戻っていきます。
ここからの展開は、「ラストのコンサートに主人公が参加した動機」とか「ラストのコンサート前に主人公が、バンドメンバーと(せめてベースの人とだけでも)コミュニケーションを取る場面」がもうちょっとでもあればなぁという、細かい不満はいくつかあるにはあったんですけども、それを補って余りあるパワーで押し切ってくれました。
さて、クライマックス。演奏技術がどうとか僕にはわかりませんが、少なくとも、3交替でシゴかれた『caravan』の「400(という技?スピード?)」を難なくやり遂げる場面がちゃんとあり、ニーマンの成長は確認できます。その上で、フレッチャー先生がシンバルのセッテイングを直すところで「届いた!」という実感と、フィニッシュの指揮をしてくれたことで「認められた!」という承認欲求の成就を見届けることができます。
また同時に、フレッチャー先生側の「オレのやり方は間違ってなかった!オレのやり方に応えてくれた!こいつにシンバル投げて殺そうとしたけど、ホントに“バード”になってくれやがった!」という承認欲求の成就を目撃することにもなります。
この盛り上がりはある意味官能的ではありますが、ニーマンもフレッチャー先生も、結局はそれぞれ個人の欲求のために戦っているのであり、愛とか理想とか夢とかのための戦いではありません。元カノは来ませんし、バンドメンバーが「やったー!」となる場面もありませんし、聴衆が「すげー!」と歓喜する場面もありません。そのあたりでカタルシスの不足を指摘する人もいるでしょう。でも逆にそのカタルシスを排したことによって、僕は安っぽいスポ根映画にならなくてよかったなと思います。
「承認欲求」という言葉が、あまりポジティブな意味では使われない今日このごろですが、それを手近なところで“解消”するんじゃなくて、“成就”するまでとことん追求するのもいいかもしれない。そんなことをふと思いました。
I'm upset!!!!!
似た者同士の師弟関係
菊池さんと町山さんの論争もあり、ムービーウォッチマンでも取り上げられる為、観てきました。平日の昼間にもかかわらず、100人程の席に7割を占める位観客席は、埋まってました。感想を述べさせていただきます。映画は、照明が素晴らしい。音楽映画としては?な感じです。自己実現のみの為だけに音楽に盲進する主人公と、ミュージシャンにコンプレックスを抱えているように見える先生には、最後まで共感できませんでした。クライマックスのドラムソロも、単なる独りよがりにしか見えませんでした。映画オーケストラの演奏のカタルシスを感じ得ませんでした。
しかし、この独りよがりは、あの頃の、
特権みたいなもんだと思います。ただ、映画では、この先を見せてほしかつた。
あのままでは、主人公はこのまま歳とったたら、この先生みたいになるんじゃないかと、感じた次第です。
この監督は良い!
観終わったあと席から立ち上がれません。
圧巻。
ぞわっ
ものすごい緊張感で展開されるニーマンに対する揺さぶり。まんまと嵌ま...
息がつまる
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