「鳥肌が止まらず、また、観たくなる。」セッション ★875★さんの映画レビュー(感想・評価)
鳥肌が止まらず、また、観たくなる。
何も映画のストーリー、概要を全く入れずに観ました。事前に分かっていたことと言えばドラムを叩く青年と坊主の強面の中年男性が何かを叫んでいる…そんな情報のみ。ただ評判が良さそうという事でずっと気になっていてやっとの思いで観てきました。
結果は、文句無しの全体を通してとても良くてとても素晴らしく映画館で観て正解でした。
音楽の事、ジャズの事は詳しくは知らないですが、音楽もジャズも聴くことは大好きで、まず開始15分ほどぐらいからの静かに音が始まるシーンは曲と映像がすごく合っていてとても素敵なシーンでこれからどんなストーリーが展開されるのかドキドキとわくわくが入り混じって既に鳥肌が立ってました。
全体を通して選曲がとても良かった事、主人公と教授のやりとりは心苦しいシーンが何度かあったのですがジャズの演奏のシーンはどのシーンも鳥肌が何度も立ってしまいました。もちろん、俳優さん達の演技あってこそでいつの間にかセッションの世界に引き込まれてました。
最後、主人公の鬼気迫るドラム演奏と全てのピースが一致したかのようなバンドの演奏の一体感がこの映画の一番のシーンだと思います。
天才を生むも殺すも紙一重なのか…
実際、教授の方が精神を病んでいたのでは…と帰り道に映画のシーンを反芻しては興奮が覚めない状態でした。
主人公の今後がどうなるのか…あまり良くは掴めない終わり方だったのがすこし心残りではあるかなぁ…と思いましたが、できる事なら全てを分かった上で映像と音響の設備がある場所でまた観たいと思いました。もう一度観る価値あると思うぐらい素晴らしかったです。
音楽を主体にしているだけあって、音響の設備がある映画館で観た方がやはり良いと思いました。また、あの世界に浸りたくなる、すこしセッション中毒になり兼ねない…機会があればまた観に行きたいです。