「天才が描く狂人と狂人の戦い」セッション ヒートこけしさんの映画レビュー(感想・評価)
天才が描く狂人と狂人の戦い
なんじゃこりゃあ!慣用表現じゃなく本当の意味で開いた口が塞がらないクライマックス!「偉大さ」のみに妄執する二人の狂人の戦いが遂に悪魔的な領域に足を踏み入れる瞬間の映画的としか言いようがないカタルシス!デイミアン・チャゼルこれまたとんでもない天才が現れたなあ…
演技と演奏の身体性をまざまざと見せつけられた。凄過ぎる…
本作の映画作品としての強度みたいなものは今年断トツ。梶原一騎原作か?と思うぐらいにスポ根漫画的な展開からあのクライマックス。この抗い難い高揚感を「ハッタリかましてるだけ」とか「音楽を侮辱してる」とかって切り捨てることは俺にはできない。まあ簡単に言うと死ぬほど面白い!
常に緊張感を保ち続ける編集も見事。まさに作品そのもののテンポに身を任せるしかない
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