「叩け、叩け、叩け! 血が騒ぐ!」セッション Mr.C.B.2さんの映画レビュー(感想・評価)
叩け、叩け、叩け! 血が騒ぐ!
4月9日(水)
またしても、極私的公開時見逃して再公開劇場初見シリーズ?「セッション 4Kデジタルリマスター版」をTOHOシネマズ日比谷の4KDolby-Atmosで。
いつも言ってる事だけど、映画は映画館で観るのを基本としているので、殆ど配信では観ない。円盤持っているのも基本は映画館で観た作品である。
と言う訳で、もはや伝説にもなっているJKシモンズの鬼教師フレッチャーの怪演をやっと映画館で観る事が出来た。
今なら絶対ハラスメントで駄目なやり方でフレッチャー(J・K・シモンズ)は罵詈雑言を浴びせ、追い込んで行く。
本作を観た日に、趣味でオーケストラやっている娘が家に帰って来たので聞いてみた(彼女は公開時にセッションを観ている)。
「101小節目頭から、なんてあんな風に練習するの?」「コンサート前の練習なんてあんなもんだよ。先生も必死で(フレッチャーと)変わらないよ」
へぇ〜そうなんだ。趣味でやっててもそうなら、プロを目指すプレイヤーは必死だろう。
フレッチャーは色々な手を使ってニーマン(マイルズ・テラー)にプレッシャーをかける。ニーマンの友人のドラマーを主奏者に呼んでライバル心をあおったりもする。
あの指導の仕方で天才や伝説のプレイヤーが生まれるとは思わないけれど、ニーマンはフレッチャーに必死に食らいついて行く。しかし、演奏会への途上のアクシデントでスティックを忘れて取りに戻り事故る。それでも血だらけでプレイするがアウト、ニーマンはドラムを辞めるのだが…。
ラストの約9分にわたるプレイは圧巻だった。そこに至るまでの二人の駆け引き、教師の座を追われたフレッチャーの怒りの報復、復帰したニーマンの意地、全てが混ざりあった"セッション"の中でニーマンは叩く。
叩け、叩け、叩け!プレイ中に緩んだシンバルを締めなおして継続させるフレッチャー。
ニーマンは叩き抜く。
不満は、恋人ニコルの扱い(よりを戻そうするのを含めて)と復帰する時に仕舞ってあったドラムセットを引っ張り出すだけで練習するシーンが無かった事。
助演男優賞、録音賞、編集賞(音楽(音)とシンクロする編集が見事)3部門のアカデミー賞受賞も納得だった。
見終わった時に心地よい映画ではないが、凄い映画だった。
「WHIPLASH」と並ぶ演目が「キャラバン」だった。知っている曲で良かった。
まぁ、私が聞いていたのはベンチャーズだけどね。
おまけ
ニコルがバイトしている映画館へ父親と映画を観に行って知り合うが、上映しているのがジュールス・ダッシンの「男の争い」。ここは名画座か?
Mr.C.B.2さん、コメントや共感ありがとうございます。ご無沙汰しております。
去年の9月の体験談を書くのに結局6ヶ月以上かかってしまいましたが、本当に貴重な映画体験でした。また名画座で観るという選択肢が自分の中で増えた事で映画の楽しみ方の幅も広がった気がしています。
これもひとえにMr.C.B.2さんのおかげです。改めてありがとうございます!
King of Kings 、すごくお金かかっていますが、やっぱりなんだかんだで宗教作品はドル箱なんでしょうか。
それにしてもライアンのサプライズ来日、めっちゃ羨ましい限りです😭、イベントは日本の方が絶対楽しい😩…。
ちなみにこの作品も大好きです!
4K Dolby-Atmos!
その音響ならなおさら痺れたでしょうね。
家でレンタルDVDでの鑑賞だと、やはりドラマの世界に没入出来ませんね。
電話が鳴ったり、ついついデッキを止めて冷蔵庫とか覗いてしまいますから。
反省。