「天才アーティストの心理」セッション 竜さんの映画レビュー(感想・評価)
天才アーティストの心理
クリックして本文を読む
評価が高いので、その理由が知りたくて観ました。
完璧を求める指揮者ってこんな人なんだなー。ドラムのタイミングで速いか遅いかが素人には全くわからない。しかし、作品として完成をイメージしてる人には、僅かな違いが許せないんだろう。
変人、奇人と言われる所以はこんな部分に表れるんだろうな。
ラストシーンまでモヤモヤ感が抜けず、こんな大舞台でも引きずり落とそうとする変人に付き合ってられるかー。はめやがってー。って主人公の気持ちになって観てました。しかし、与えられる側だと、相手の思うつぼになることを逆手に取って、主導権を握る辺りからの大逆転劇。
ドラム主導で、周りはプロの演奏家。観客のために合わせざるをえず、痛快な10分間。きっと、指揮者もこの大どんでん返しに驚きながらも、こんなやり方で仕返してくる主人公に嬉しさが出てきたんだろう。
しかし、この指揮者の怪演を演じることのできる演技力は圧巻。名作と言われるのが分かりますね。
コメントする