「愛と憎しみの間で」セッション Chisaさんの映画レビュー(感想・評価)
愛と憎しみの間で
アメリカ屈指の音楽大学に通う19歳のドラマー、ニーマン。
ひょんなことから伝説の指揮者フレッチャーに見込まれ、意気揚々とバンドに加わるものの、そこでは連日、フレッチャーからの人格全否定も憚らない罵詈雑言の超スパルタ指導が繰り広げられていた。
全身全霊で課題に臨むニーマンだったが、度を超えた指導についにブチ切れ、フレッチャーの怒りを買って大学を除籍になってしまう。
鬱状態に陥ってドラムを叩くこと自体をやめてしまった彼の前に、ある日、再びフレッチャーが現れ、また一緒に演奏しようと誘う。
しかし二人の確執はあまりにも深く、演奏会当日、誰も予想できなかった戦慄の結末を迎えることになる。
「愛と憎しみの間で」だ!!!!!まさに。
こんな「愛と憎しみの間で」って文言がしっくりくる映画は他にないわ。
憎しみって本当に原動力になるからなぁ。
私もスキーやってたとき、嫌いなやつを思い浮かべたときが間違いなく最も頑張れてた{emoji:char3/044.png.ニヒヒ}
「不純な動機」とかよく言ってたな!
カーネギーホールで演奏開始前にフレッチャーが振り向くシーン、鳥肌がぞわわわわ~っときた。
悪役の神様が降臨したっぽかった。←表現力の圧倒的な乏しさ
やっぱあのシーンかなぁ〜、みんなが騒いでるのは。
そして何も持たない人は強い。
フレッチャーは、全て計算ずくでニーマンに嫌われて憎まれる道を選んだのかなぁ。
バンド練習で他の二人のドラマーを利用したのは、明らかにニーマンを鼓舞するためだったけど。
彼自身もかなり感情的な人間だから、意図したわけではなく結果的にたまたま憎まれて、それがライバル心みたいなものに変わってあの結末になったんだとしたら、運命の力ってすごい。
愛する者のために嫌われる覚悟ってなかなか持てるもんじゃないよなぁ〜。
私もいつか子供のためにそうしなきゃいけないときが来そうで怖いよね。
ガチで怒るとか。
嫌われたらただ単に泣くわ、、、って、弱っ。
ニーマン役の青年、何者なんだろう。
超有名なドラマーなのかなぁ。。。だろうな。。。