王の涙 イ・サンの決断のレビュー・感想・評価
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【“至誠を尽くせ!さすればこの世は治まる。”李氏朝鮮の、第22代国王になったイ・サンが自らの暗殺事件の攻防の中で真なる王、正祖になって行く姿を描いた可なり心に沁みる作品。】
■李朝第22代国王イ・サン(ヒョンビン)は、先代王を暗殺した宮廷内の最大派閥・老論派に命を狙われていた。
政治の安定を図るため、老論派の排除に乗り出すイ・サン。
これに対して、イ・サンの義理の祖母・貞純王后を後ろ盾にした老論派は、刺客のウルス(チョ・ジョンソク)を送り込む。
◆感想
・僅かなる李氏朝鮮の史実の記憶を頼りにしながら鑑賞した作品である。それにしても、この時期は政情不安定な、どの国でも、王の立場が危うい事が良く分かる。今作で言えば、イ・サン即位を喜ばない老論派である。
ー だが、この状況は現在でも続いている。人間は過去の歴史に学ばない生き物である事を何度も何度も、映画を観ていると思うのである。-
■今作で沁みるシーンは数々あるが、イ・サンを幼き頃から守って来た尚冊 カプス(チョン・ジェヨン)が実はある時期まで刺客(77番)であった事。そして、彼が幼き時に去勢されていた事。
そして、その後イ・サンの命を狙う刺客 ウルス(220番)(チョ・ジョンソク)が同じく悪辣な男闇商人 クァン(チョ・ジェヒョン)に過酷なる環境下で育てられていた事。
更に、女官 ウォレ(チョン・ウンチェ)が同じ環境で育てられていた事である。
ー 王の側近になった尚冊 カプスは、幼き王とのある行為にて、刺客を辞め王に只管に尽くす忠臣になる過程が、実に沁みるのである。-
・一方、刺客 ウルス(220番)が、女官 ウォレ(チョン・ウンチェ)と共に王の命を狙う姿も、陰で糸を引く英祖(イ・サンの先王でありながら、彼とは複雑な関係にある。で、イ・サンは 貞純王后に嫌われる。)の後妃 貞純王后(ハン・ジミン)の指示により、駒の様に動く姿。
ー どの時代でもそうであるが、表舞台に出ない暗殺者は、闇の中葬られるのである。-
<今作は、老論派の長老たちの思惑を交え、李朝の若き王イ・サン暗殺事件という史実に基づき、王の運命を変えた24時間を描いた歴史サスペンスである。
華麗な歴史絵巻の中に、ドラマティックな物語が繰り広げられる哀しき作品でもある。
が、故にイ・サンは多くの犠牲を払いながら、王の資質を学び、”世宗”(民の為にハングル文字を開発した人。この物語はソン・ガンホ主演の「王の願い ハングルの始まり」で克明に描かれている。)と並ぶ名君となるのである。>
凄いな、暗殺軍団
全くの予備知識なし
アクションものとは知らずに観はじめましたが面白かった!!
この国の王室も難しいのですね・・・・
しかし、これまでの暗殺軍団があったのか?
(この小さな国に必要なのか)
カムイの世界もあるのだから・・・・と
あと、おばあさん若過ぎ!!
なかなか話にのめり込めず…
親切にオープニング前に宮廷相関図を説明してくれたけどそれでも前半は誰が誰だかよくわからず…俺がもの知らないだけとは思うけど後半戦入ってからようやく人間図を理解。それから面白くなってきました。
王暗殺のためだけに育てられた子供達と王様の主従関係が哀しく描かれてました。今までみた韓国王様映画の中で一番ダークです。
もう一回見直したら更に面白いんだろうな〜。
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