駆込み女と駆出し男のレビュー・感想・評価
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面白かったけど、勉強しとけば良かった
●耐え抜いたその先に。
戸田恵梨香を見直した!
大泉洋はどんだけスゴイ役者なのか?
素敵な人情喜劇でした
今の時代では考えられないぐらい、江戸時代の離婚事情はこんなにも大変だったんですね。
今はむしろ女性の方が強い時代だったりしますけど、この時代は男尊女卑の精神が圧倒的に根強かった時代でしょうから、女性から離婚することなんて出来なかった、でもそんな時代に女性側からの縁切りを手助けする幕府公認の寺(東慶寺)があったんですねぇ、私は史実に疎くて全く知らなかったので、興味深く見させてもらいましたよ。
まあ最初は台詞量が膨大過ぎて、いまいち入り込めなかったのですが、この世界観に入り込めてからはあっと言う間、長尺の映画でしたけどテンポの良さも相まって、時間の長さを感じずに楽しむことが出来ました。
時代考証は史実に基づきながらも、随所にユーモア溢れる会話劇を盛り込んでくれたのも、この映画を楽しめた重要な要素だったでしょうか。
それと取っ付き難い題材でも、親しみ易いキャストが演じてくれたことによって、スッと入ってくる部分がありましたね。
特に主人公の信次郎を演じた大泉洋の口八丁ぶりが最高でした、台詞多すぎて大変だったでしょうね~(笑)
医者としても、戯作者としても、離婚調停人としても駆出し男、でも人情に厚くて正義感に溢れていてそれでいてユーモアたっぷり、一見頼り無さそうだけど物凄く頼りになって、まあいつもの大泉洋ワールドと言えばそれまでですが、この映画の世界観と見事にマッチして、とても面白おかしく見ることが出来ました。
大泉洋と樹木希林が同じ画面にいるだけでも楽しかったなぁ、あと陽月華演じる法秀尼との掛け合いも最高でした!
物凄く真面目に演じているのに、大泉洋とのコントのように見えてくるのがおかしくておかしくて、凜としているのにある種萌えキャラのように見えてくる法秀尼の存在が何気にツボでした。
ただ全体的に惜しいのが、テンポが良い反面各エピソードがやや駆け足になった部分もあって、もっとじっくり見たかったなと、そう思わずにはいられませんでしたね。
しかし戸田恵梨香、満島ひかり、二大若手演技派女優の存在感が半端じゃなかったぁ~!
じょごが自信を取り戻していく様子、そしてお吟の隠された真意、そしてじょごとお吟の絆、全て見応え十分でした。
和を感じさせてくれる映像美も素晴らしかったなぁ、日本映画の底力を見せてくれた良作映画だったと思いましたよ。
粋
用語が難しいので字幕で見た。伏線の回収が気持ちよいのと全ての登場人...
食事を囲む人たちの模様が暖かくて、
人生リセット
健気さと逞しさの両面をバランスよく見せた戸田恵梨香の演技に引き込まれた。
陽月華が演じる尼僧からは、保守と進取の両面を柔軟に使い分けてみせるしなやかさを感じた。
やはり女性にはかなわない。
しくじったと悟ったとき、このような救済措置があったこの時代は、もしかしたら、今よりずっと融通の利く時代だったのではないか。
調停に入った者たちが人間関係を壊すような暴露合戦を煽る現代より、遥かに厳粛でありつつ人間的な裁きを取り仕切る東慶寺システムに、原作者が理想郷を夢見たのは、なんとなく分かるような気がした。
原田眞人監督のテンポの良さは、時代劇にはやや馴染まない感じがした。
多くの役者の台詞回しが聞き取りづらい中、山崎務の演じる滝沢馬琴の言葉が染みてくるのは、演出であったか役者の力量によるものであったか。
聞き取り辛さでマイナス2ポイントであるところを、戸田恵梨香と山崎務で1ポイント回復した。
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