駆込み女と駆出し男のレビュー・感想・評価
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予習が必要
普段映画を見る時は、オフィシャルサイト等はあえて見ずに、他の映画の前にやる予告編だけで、見るor見ない を判断して行きます。
この映画は時代ものの割にポップな予告だったので軽い気持ちで観に行きました。
結果、時代背景がイマイチ分らないままになった部分が多々あります。
それでも大枠は分かるので何となくの雰囲気で観終わりましたが。
時代小説が好きな方は何の問題も無いと思います。
そうでないならせめてオフィシャルサイトをきちんと見てから行ったほうが楽しめると思いました。
ちなみに、観る側にある程度の素養を強いるのは嫌いじゃない(褒め言葉)が、予告がそれを感じさせないライトな作りだったのがいただけない。
つまり、配給側は、創り手が想定した視聴者のターゲットと異なる層を狙っていないか?と思ったのです。よくあることですが。
田嶋陽子も絶賛(するはず)!
劇中の言葉を借りれば素を晴らすと書いて素晴らしい。まず時代劇としての画面の豊穣さに目を見張る。加えて主にフェミニズムの(もっというと男根主義を断ずる)観点から描かれる現代劇としてのテーマも巧み。結論としては原田眞人がいい権力の使い方をしました!
タイトルにどういう作品かがこれ以上ないほど示されとる。『駆け込み女と駆け出し男』…「普通」だったら『駆け出し男と駆け込み女』にするはず。「ボニーとクライド」を「クライドとボニー」とは言わないように。つまりこれいわゆる(というか俺しか言ってない)田嶋陽子理論に基づいたタイトル!
田嶋陽子理論とは「『男女』だと女性蔑視になるから『女男』にしよう」という理論。それは男性蔑視にはなってしまわないのか!というツッコミを入れるのが礼儀
想起した作品は『ソーシャル・ネットワーク』だった。画面のルックの豊かさ。まくし立てるような会話のテンポ。どうでもいいけどテンポって字を見るとチンポを想起する
今のところ今年の邦画ベスト
知らないことが多くて面白かった!
初めのほうは話し言葉がすこし昔の言葉で分かりにくいところが多くありましたが
昔の離婚については知らないこともたくさんあるので
昔の人たちはこんな大変な思いをして駆け込んでいたことを知って
今は女性からも離婚を申し出ることができて
昔からの積み重ねで今があるんだなと思いました!
私は大泉洋さんが大好きでこの作品見たいと思いましたが
どこか頼りにならなそうだけど口だけは達者なところが とても合っていて最高でした!
でも今回の役は台詞量だったり、堤さんに脅されるところだったりとっても大変だったと思います!
中でも宿に輩が押し入ってきたときの口から出まかせでも あれほどまでに相手を圧倒してしまう気迫がとても感動しました!
あと印象に残ってるのは
戸田恵梨香さんと大泉洋さんのキスシーンです!
あれは歯を当ててくださいってことなんですよね?結構な落としたんでビックリしました!
そのあと戸田恵梨香さんが階段を駆け上がっていくとき嫌な予感がして
あぁ、死んでしまうのかな。嫌だ嫌だ。と息を飲んで見入ってしまいました!
他の方の考えとか解説読んで
また見直してみたいと思います!
恋物語に萌え。や、他にも見所ありですが…
満島ひかりは前からよかったし、この映画でもいい。低めに結んだ帯に、立ち方歩き方の所作も美しい。
でもこの映画では、戸田恵梨香が抜群に良い。specも観てるし、エイプリルフールも戸田恵梨香だけはよかったと思った。しかして、じょご役の戸田恵梨香にはかないません。いい役者だよー。素晴らしかったよー!
そして、大泉洋もよかったです。かわいかった。キムラ緑子とのかけあい最高でございました。笑った笑った。
とはいえ正直、お吟の駆込んだ本当の理由(惚れた男に死に顔を見せたくない、その男の涙を見たくない)には全く、全然共感しません。好みではない。
が、労咳(ろうがい、結核の事です)でやつれたお吟は美しく、その姿には見入りました。
堤真一演じる旦那の勘違いはよくわからないけど、お吟の真意を知ってなんか丸く収まってましたね。それはそれでええかと思いました。柏屋の前で読経するシーンはよかったです。
ゆうが駆込んだのは、わかります。あんな狂人の様な男に支配されていては生きながら死んでいるも同然。東慶寺にいる2年の間に敵討ちも思いとどまり、よかったです。
狂人夫の最後の凶行でじょごとゆうが怪我したらどうしようと泣きそうでしたが、薙刀の稽古の成果で取り押さえました!ブラボーです。皆さん頑張りましたね。
そして、じょごです。夫はDVモラハラ不倫のどうしようもない下衆で、雇人の手前、愛人宅に入り浸るなと頼むじょごに暴言を吐いて暴力をふるいます。そして妻を蹴って愛人を抱く…
ひどすぎます。じょごは据えかねて東慶寺に向かいます。道すがら怪我をしたお吟に会い、(お吟は籠持ちに手篭めにされそうになって逃げたのか?わからなかったけど)お吟をおぶって東慶寺に駆け込みます。
で、信二郎を追っ手と間違えて殴ってしまうという出会いです。
女たちの苦しみと、苦しみに寄り添う人たちとの交流が沁みるお話です。笑いどころも結構ある。早口で聞き取りにくいというのは確かですが、リアリスティックでわたしは嫌いじゃありません。
江戸時代の話で、フェミニズム的要素のあるお話を、男性が原案・脚本・監督していて、女が見て共感できる。やー、今までにありましたかね?そこがこの映画の一番の美点だろうと思います。
そして、予想もしていなかった信二郎とじょごの恋物語でもあった本作。やだわ不意打ち!ときめくわー!!!となりました。
じょごが信二郎に教わって薬草を覚え、東慶寺で読み書きを覚えてゆく姿には、力強く励まされる思いがしました。そして沢での逢引あたりから、じょごが信二郎を見つめる視線がラブ光線バリバリで、キュンとしました。
信二郎がなぜじょごに惚れたかはあまりよくわからなかったですが、教養を深め、精神も自由になり、輝く美しさを放つじょごに惚れるのは自明の理かもしれませんね。
ラストの信二郎まさか振られる?からの、江戸へ出るならお伴しますからの、じょごからの口吸いにもう劇場である事を忘れて、きゃーと声が出そうでした。キュンキュンしましたよ。
どうやらわたしは信二郎と同化して、じょごに惚れながら観ていたと思われます。
おゆきさんの想像妊娠そんなにすぐ腹がへっこむもんかえ?とか、院代さまは隠れキリシタンでええのよね?とか、姉妹入れ替わりの駆け込みの話がテンポ良すぎてわからんけどとか、玉虫のおててや足の悪いのと密偵やってたんと隠れキリシタンは繋がりあるの?とか、疑問は残ってはいますが、相対的に見てよかったです。
日本語字幕付きでもっかいみたら尚よくわかるかもです。
あ、言い忘れましたが、大好きな山崎努も可愛かったです。鈴がらんがらん。
良くも悪くもなく
地元姫路市書写山円教寺ロケと聞き見させていただきました。
セリフを理解できない部分が多々あったかなと思われます。
しかし、おおまかな部分では理解でき、笑いもあり楽しく出来上がってました!
時代劇的人情劇
話は江戸時代。天保年間の世。男尊女卑。
女性の離婚は思いのままにはならない時代。不幸に泣く女性最後の砦。
「駆け込み寺」東慶寺。その日々と、駆け込み人の請け負いをする柏屋の人々を中心に話は進んでいきます。
この映画。まず江戸時代の離婚調停を描いているのです。原作を読んでいないため、どの程度史実に忠実なのかとかは、わかりません。しかし、テーマが面白いです。
駆け込み寺とは、どのような存在であったのかを伺い知る事ができます。
さらに大泉洋が主演である事もあり、話のテンポが良い。樹木希林も実に良い存在感を発揮しています。
脇役の人々も豪華な面子で、140分を超える上映時間であるのに、長さを感じませんでした。
ただ言い回しが、難しくて分かりづらい点も多かったかなという印象です。
肝心な点ははっきりわかるんですが。
それから、一つだけ意味不明なのが、なぜにキリシタン?といった場面。意味がよくわからなかった。そういった人もかくまっていたんですかね?。妊娠よりまずい気がします。
スパイが都合よく、隠れキリシタンだったしね。
でも、不幸を背負う女性達、それぞれの駆け込む理由。その結末に、大いに感じ入りました。
個人的に印象的だったのが、東慶寺の御坊の法秀尼さんと、樹木希林さん演じる源兵衛、戸田恵梨香さん演じる製鉄師じょご。
この3人ですかね。
大変為になる映画だったなと思います。
泣けた。
素晴らしかった。
1カットを除いてわ…。
日本映画の衰退が叫ばれて長いが、いやいやどおして。
テレビで垂れ流されてるドラマらしきものを観るなら、この映画を観てほしい。
その先入観は覆る。
ジャニーズとかAKBとかに辟易してる方々にはお勧めです。
達者な演者と、一括りにするのも失礼な程、俳優陣が素敵だった。
満島ひかりは、何にヒントを得てあの役を作り上げたのだろうか?
原田監督の注文なのか?
自身の目論見なのか?
恐ろしいまでの役作りだった。
見事としか言いようがない。
樹木希林さん…この女優さんを、今観ないでいつ観るんだ。
なんか上品な中にも荒々しさを隠さない水墨画のような印象をもった。
全編通して、こんなに泣かされるとは思わなかった。
隠れキリシタンの女性のエピソードが、悲しくもあり、救われて良かったとも思う。
映画自体も駆け込みだった(笑)
画面の作り込みはすっごく良い感じで、
アッと言う間に江戸の町に引き込まれ
おお頑張ったな!と思える絵作りに
一瞬今年度邦画ベスト!と言いそうになりました(笑)
だけどかなりの早セリフなので
聴き取れない部分あって残念な感じ。
この監督の映画は初めてだったので
後で早セリフはこの監督の特徴だと知りましたが
少々難解な言い回しの多い時代劇の上、
折角の丁寧な画面にこの早セリフは
ちょっと上滑りしている感があった。
絵の作り込みで言うと満島ひかりの役は
当時の商家の奥様として忠実な眉剃りお歯黒に対して
戸田恵梨香の役は火傷の特殊メイクだけで
飛交う火の粉のそばで働く人の小さな火傷後や吹き出物が全く無い。
肌が綺麗過ぎて、そこだけ現代人っぽくてかなり残念。
現代人っぽいと言えば東慶寺内の女性達も
断髪と言う髪型のせいもあり、現代人っぽさが抜けてない。
おそらく、みな苦労して東慶寺に駆け込んだのだろうから
もう少し苦労したシワやあばたや傷後を付けたり
白髪まじりや薄毛等、髪型も工夫すれば良かったのに〜
折角のロケのお寺や建物とちょっと解け合ってないです。
ここまで画面に凝ったのならそこももう一押し欲しかったな。
テンポが良く話も面白いし役者それぞれは流石なんだけど
そもそも最初になんで大泉洋は満島ひかり達を追いかけてきたのか
そのつながりが私には解らなかった。
江戸にいられなくなった経緯の後、
追っ手として登場するまでの間が???なのです。
全体に良い線は行ってるんだけど後半の話の進め方が
本当に駆け込み状態。
勢いで押してしまうスピード感が人によっては潔い!と思うか
ちょっと雑だな〜と思うか意見が分かれるところ。
良いなあ〜と思ったのは御用宿の薄い暖簾を通して
表と屋内との光のコントラストが度々見事に使われているところ。
托鉢僧や旅立ちのシーン等とても良かった。
DVDが出たら改めて確認したい所が一杯あります。
ロケ地やセットを駆使した絵作りと役者さんそれぞれは星4つです。
@もう一度観るなら?
2018/6月更新
今の時代改めて2018/6月に改めて観てみると
女性の立場を守る東慶寺のような場所があったことは
少ないとはいえ、誇れる日本の文化の一部だと思います。
東慶寺の中でのシーンは結構泣けました。
難しくて悲しくて温かい。傷ついた人生達の再生物語。
【賛否両論チェック】
賛:それぞれの理由で傷ついて生きてきた女性達が、新しい人生を歩もうと踏み出していく姿が清々しい。饒舌で実直な主人公にも好印象。
否:文語体のセリフが多いので、何を言っているのかよく分からなかったり、そもそも聞き取れない部分も多い。後半の詰め込み感もあり、ラストはものすごく駆け足な印象。
それぞれに事情があり、それぞれ苦しみや悲しみを背負って生きてきた女性達が、周りの人々の支えを借りながら、自分の人生とじっくりと向き合い、やがて新しい人生を踏み出していく様が、四季折々の美しい風景と共に描かれていきます。また、そんな女性達に絶妙な距離で寄り添い、手助けをしていく主人公の実直さにも、非常に好感が持てます。
ただ、どうしてもセリフが難しくて、聞き取れなかったり意味が分からなかったりする部分が多いのもまた事実。分かる人が聴けば納得するであろう会話も、分からないとただただ退屈な印象を受けてしまうと思います。
どちらかというと、大人同士でゆったりとご覧になる方がよろしいかと思います。
テンポ早過ぎで理解追いつかず
しっとり叙情ある絵作りが上手い原田眞人監督の時代劇。陰影深い照明の使い方や、緊張感あるカメラワークは流石なのだけれど、細かいカットで台詞も映像も畳み掛けるようなところが、たくさん出てきて、理解が追いつかない。
江戸時代の駆け込み寺制度は、とても興味深く、さすが原作の井上ひさしと思った。ただ、この制度への理解を振り払うように進行する演出は、失敗と言わざるを得ない。
残念。
策に溺れちゃったのかなぁ。
樹木希林、良いです
樹木希林見たさに行きましたが、予想以上に素晴らしかったです。物語が動き出して解けていくまで最初やや時間がかかりもたつき感もありましたが、動き出したら展開早く、食い入ってしまいました。
数組の男と女のなんてことない物語ですが、これがなかなか江戸の時勢をからめた演出素晴らしく、面白く見ることができました。
また樹木希林が素晴らしい。
良いですね、樹木希林。
この方の出る映画は、それだけでも楽しいです。
一見の価値あります。
原案読みたくなる
面白かったです。とてもよかったです。
背景について知りたくなるような骨太の良い作品でした。
原田眞人監督は本当に俳優さんを魅力的に描きますね。わが母の記であまり好きでない宮崎あおいをいいなと思いましたが、本作で同じく好きでない大泉洋いいなと思いました。
原作読んでから見たかった!
俳優さんが総じて演技力の高い方々でそれだけでも見る価値はあると思います。
内容は少し盛り込みすぎて一人一人の事情に深みが無いので感情移入しづらい。
戸田さんと満島さんのエピソードのみで良かったと感じました。
いつの時代も男と女はいろいろあるんですね
いつの時代も男と女はいろいろあるんですね(笑)
この映画を見た感想です。
大泉洋さん期待どおりの好演でした。戸田恵梨香さん満島ひかりさんの演技も見応えあります。
時代の背景は自分にはよくわかりませんが、ストーリーがいろいろ散りばめており、テンポもよく楽しめます。
いい映画です。
面白かった!
気まぐれで見た映画だったのですが、予想以上に面白かったです。
劇場で笑いをこらえきれなかった。人が少なかったのが良かったような残念なような...
今まで見た邦画はそれほど多くは無いのですが、今まで見た邦画では一番面白かったです。
後から、天保の改革辺りの歴史についてよく勉強しておくべきだったなと思いました。
これから見るという方は一度調べておいた方がいいかもしれません
古い言葉が多く、上映時間は長い上、テンポの早い映画ですが、是非是非、一度は見る事をお勧めします!
江戸
の時代の粋とか、残忍さとか、身勝手さと
か。
我らの先祖さま、こんな時代を生き抜いてくれて僕らここにあり。なんだ。なんて考えて観ていた。
原田映画に大泉洋⁇⁇井上ひさし⁇⁇ナイナイ。って観たら、スゲー。になった。堤真一、山崎務、山路和弘、プラスわが母からの樹木希林、キムラ緑子、赤間麻里子←頭剃ってる⁇プラス井上ひさし演劇人。なんか、この撮影時期、芸能界いい役者いなかったでしょう。全てここに集まっちゃってましたから的な。原田ファンとしては、安定感のキャスティングプラス新たな風。贅沢な映画観た。感満載。言葉聞きずらいけど。それが逆に媚びてなくて、こっちから聞きに行く。参戦型になってると思う。一度じゃ観きれてないから、あと一度は行く。満島美しすぎた?
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