「詰め込み過ぎでは?」駆込み女と駆出し男 harukitaさんの映画レビュー(感想・評価)
詰め込み過ぎでは?
今の日本映画、大泉洋をキャスティングした時点でもう60点は約束されたようなものでしょう。
その上この面白そうな題材。
これだけでもう70点はいってるのではと思えるほどだ。。
あとはこれに加点していくだけで、相当面白くなりそうな、昨年観た『超高速!参勤交代』的な痛快で儲けものの面白さを期待していたのだが…。
ところが本作は加点どころか減点に次ぐ減点…。
まず笑えないし泣けないし、困ったなって感じ。
原作は未読なのだが、もしかしたら原作を忠実に描こうとするあまり色々詰め込み過ぎて、どのエピソードも中途半端というか薄味というか、浅く広い纏まりのない作品になってしまっている。
ただダラダラとしたテンポでの143分は長かった。
あと言葉に統一感かない。
時代考証的に考えられた言葉を使っているのかなと思いきや、全く現代用語だろという言葉が出てきたりして、そういうところも気になって本作のノイズになってしまっていた。
そんな感じなので、ラストなんかもうどうでもよくなってしまって、今考えてみても、どのシークエンスがクライマックスだったのか?と首を傾げてしまうほどだ。
もしこれがテレビの全10話とかで放映したのならきっと面白かったのかなと思う。
ワンエピソードを掘り下げていくとか、話の舞台を東慶寺の中に絞るとか、じょごとお吟と信次郎に的を絞ってその他のエピソードはチラッと覗かせる程度に抑えておくとかしていたら、スマートで観やすい作品だったのに。
と思うのだが…。
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