「正統派にして、進化。」ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション たくっちさんの映画レビュー(感想・評価)
正統派にして、進化。
シリーズ編の他作品は未鑑賞です。
なんせ初めて見るので
最初はそれぞれの登場人物のキャラを掴むのに少し苦労しましたが
全然そんなに難しくなかったですね!
なんせ、ストーリーは
イーサン側の人間が活躍するだけという、これ以上ない分かり易い明確なもの。
上映時間は2時間12分とやや長めですが、全く時間を気にせず観ていられました。
それくらいこの作品はテンポがよい。
中だるみする訳でもなく、かといって観客置き去りで話が進むわけでもなく、ちょうど良いのです。
道中、ところどころにギャグシーンを挟むのは意外でしたが…w
それがいい息抜き素材になっているのかもしれません。
ずっとアクションシーンだと疲れますしね。
・カーチェイスのシーンでウィリアムの車と鉢合わせした時に
「キラッ☆」みたいな形で軽く会釈するイーサン。
カーチェイスしてるのにそこで会釈してていいのかよ!
・車の吹っ飛び前後でちょくちょく笑いを誘うベンジー。
・大統領の襲撃シーンで、潜入してミッションを遂行した
イーサンとウィリアムに対してツッコむ意外な登場人物。
お前がツッコむのかよ!いや至極真っ当なツッコミだけどさ!
(絶妙なタイミングでツッコミが入るので、笑わずにはいられませんでした)
・エンディングのシーンで、あぁ、冒頭のあのシーンをそういう風に使ったのねと。
上手いことやりやがって!
(全部褒め言葉です)
もちろん、通常のストーリーにおいては
今回、組織の後ろ盾を失ったという設定がありますので
まずイーサンが一人で動き、後から皆が少しずつ合流するという形になっていきます。
この合流の仕方が、特に女性より男性の方にはハマるのではないでしょうか。(特にベンジー)
乗っかった船だから最後まで一緒にいさせろよ!ってね。
そんなこと言われたらそりゃ燃えますよ。
最後のほうまで二転三転するイルサの人物設定も◎。
あっさりイーサン側に合流しないところが、
全編通してのストーリーに深みを与えています。
ストーリーを進めるためのご都合主義はたくさんあるかと思いますが
何せ、この完成度の高さの前では、あまり意味を為しません。
とても良かったです。0.5の減点はご愛嬌という事で。