劇場公開日 2015年2月21日

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「【”親友なのにお互いに言えなかった事。”今作は美しき岡山城址をメイン舞台に、生まれも性格も違う岡山の二人の女子高生の1980年と30年後とを山口百恵さんの名曲の数々と共に彩った作品である。】」でーれーガールズ NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5【”親友なのにお互いに言えなかった事。”今作は美しき岡山城址をメイン舞台に、生まれも性格も違う岡山の二人の女子高生の1980年と30年後とを山口百恵さんの名曲の数々と共に彩った作品である。】

2025年7月27日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

知的

幸せ

■1980年。
 東京から岡山に転校してきた佐々岡鮎子はクラスで友達がナカナカ出来なかった。クラスの皆が使う岡山弁で「ものすごい」を意味する「でーれー」という言葉が耳に残った鮎子は、溶け込もうと「でーれー」を使ってみると、周りからチョイ不良と思われていた秋本武美が、彼女に親し気に話しかけて来て二人は、大の親友になり、鮎子が描いていた漫画を武美はとても気に入るのであった。

◆感想

・大九明子監督作品は、今作の後の大ヒットした、そして主演した松岡茉優を一躍スターダムに押し上げた「勝手にふるえてろ」を劇場で観て、そのレベルの高い面白さにビックリして以来、全作品を追いかけて来た。
 故に、今作品は初鑑賞である。

・物語の、1980年と30年後をそれぞれ80年はメインを鮎子の視点で、30年後は二人の視点で描いた構成が秀逸である。
 脚本は、京都を愛する人であれば、多くの人が知っている(と思われる)名シリーズ「京都人の密かな愉しみ」を手掛けた源孝志氏である。成程。

・1980年代は、山口百恵さんの名曲のフレーズを随所に散りばめ、鮎子と武美が親友になって行く過程が、ノスタルジックに描かれる。
 だが、二人はある事で、仲違いをしてしまい、武美は広島に転校してしまうのである。
 そして、二人とも”どうしても相手に言えない秘密を持っていた”事が、30年後に分かるのである。

<今作は、美しき岡山城址をメイン舞台にした、生まれも性格も違う岡山の二人の女子高生の1980年と現代とを山口百恵さんの名曲の数々と共に彩った作品である。
 そして、”失ってしまう前に、大切な人の名前を呼ぶ”という大切なメッセージが込められた作品でもある。>

NOBU
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