でーれーガールズのレビュー・感想・評価
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誰にでもある、あの時ああ言っていれば
80年代を舞台にした青春群像劇。
高校時代と現代のシーンが
交互に入れ替わります。
多感な高校時代で青春を謳歌し、
いろいろな現実を知る。
はじめはスローペースの下地作りで、
後半にたたみかける構成です。
鮎子の自作漫画をきっかけに武美と
仲良くなり、のちにそのきっかけで
お互い傷つくことに。
徐々にすれ違うが本当に大切なもの
に気づくが思いを伝えられないまま
大人になる。
ひとこと告げれば繋ぎとめれるもの
も離れてしまう。叫んだ名前はもう
届かない。
最後まで友情を貫き通した武美。
それにこたえれなかった鮎子。
学生時代わだかまりを残したまま
大人になった人にこそ見てほしい
映画です。
出演している俳優全てが
いい演技しています。
傑作の青春映画だと思います。
友達その1の篠山役の子に期待。
「恋愛」にすべてを壊される前に
中高生の面白おかしくもない陳腐な恋愛模様をあらゆる角度からベタベタベタベタ描き続ける日本の「恋愛映画」がどうも苦手だし退屈だし自分の学生生活と比べてみても恋愛云々よかは終業後にチャリでゲーセンに行ったり部室で友達と騒いだりすることのほうがよっぽど大切だったからなおのこと興味が湧かない。かといって俺は別に「女に興味ないッス笑」という冷笑がやりたいわけではなく、ただ率直に、学校ってそんなに猫も杓子も恋愛至上主義の桃色空間じゃなかっただろ、と思うのだ。というかむしろ恋愛なるものの闖入によってもっと大事にすべきだったものを失うような苦い体験のほうが多かった気がする、俺の場合は。あってもなくてもいいようなデートのために俺はいくつかの友達との予定をおじゃんにした。そこまでして馳せ参じたデートはやっぱりあってもなくてもいいものだった。俺はもっと友達を大事にすべきだったと思う。
本作の鮎子もまた恋愛の空っ風に吹かれ危うく揺れ動く。鮎子はもっと早く気がつくべきだった、バレーの授業中に体育館を抜け出していく武美の手が名残惜しげに扉を掴んでいたことを、病気との格闘の中で心と体を消耗させていたことを、ヒデホへの愛慕の向こう側に他ならぬ自分自身の存在があったことを。しかし気がついた時にはもう遅かった。ゆえに鮎子は武美を喪った。武美が鶴見橋を渡り切ることは冥界への旅立ちを意味していた。20年後に鮎子は武美と再会するが、それは厳密には再会ではなく追悼である。あのとき鮎子が手放した武美はもうそこにはいない。そこにいたのは苗字も名前も異なった記憶の遺骸だった。彼女が最後に死ぬのは必然だ。生者の反省のために呼び戻された死者は、死者のあるべき場所に還っていく。鮎子が二度目の喪失の中で手に入れた反省はスピーチを通じて今を生きる若者へと引き渡される。時機を決して逃すな、大きな声で名前を呼べ。一度喪ってしまえば、二度と戻ってはこないから。
女の友情モノは恋愛に終始したり媚びた百合物語に陥ったりと、結局のところ男の欲望に回収されてしまう作品が多い。本作はそこで無菌室的な女の園の中に閉じこもるのではなく、むしろ恋愛を作品世界に招き入れることで恋愛がもたらす悲劇を皮肉げに描いてみせた。別に恋愛ってクソですよね!意味ないですよね!と言っているわけじゃない。ただ、もっと大事なものがそのときあったんじゃないですか?ということ。
17歳の俺に告ぐ。そんな女はほっとけ。ほっといたところでお前の人生にはこれっぽっちも影響がない。だから今すぐ部室で待ってる奴らとマクドナルドに行け。そいつらのほうが何百倍も何千倍も大切だったんだよ、マジで。
女子の青春
物語は過去と現在が入り混じっているわけですが、主人公の鮎子はとてもキレイになってます。
一見派手な足立梨花さん演じる武子さんは意外と情に厚く、鮎子の架空の恋人に恋しちゃうわけです。ここはドロドロしてなくて意外とあっさりな気がしました。
お互いに親友なんだけど、本当のことが話せず
数十年経ってしまうが、再びまた再会することができて良かったなって思いました。
最後の方では泣いてしまいました。
ただ一つ気になったのは、鮎子が手袋をあげた彼はその後どうなったのか全然ふれられてなかったなぁって思いました。
岡山発
2021年12月29日
映画 #でーれーガールズ (2014年)鑑賞
#原田マハ 原作、舞台は岡山
2人のヒロインの高校生時代を #優希美青 と #足立梨花 が、その30年後を元宝塚のトップスターコンビ、#白羽ゆり と #安蘭けい が演じています
優希美青と足立梨花は年の差7歳差らしいけどそうは見えなかった
岡山弁ちょっとモヤモヤ
甲本さんと前野さんは岡山弁枠かと思いきや、前野さんは標準語役でした。でーれーガールズという題なのででーれー連発でしたが、場面や地域差はあるとは思いますか実際はぼっけぇ派が多数ではないでしょうか。最後の方に出ていた看護師さん役の方の岡山弁が1番自然でした。岡山出身の方じゃろうと思います。
女子は絶賛。男子は…
「うん、わかるわかる」って感じる人は星5つなんでしょうね。
いい映画であることは伝わってくる。
でも、男の私には、こういう感情がわかりませんでした。
女性作家の小説を読むと、これは男には書けないな、なんて感じることが
あるんですが、この映画もそうですよね。男には作れない、
描ききれない映画のような気がしました。
百恵ソング、今聴いても、いい歌だな。
友情
男性の友情を描いた作品は数多くあるけれど、女性の友情を描いた作品はあまりありません。それは、圧倒的に女性の映画監督が少なかったからでは?本作は女性監督なので、男性監督独特の(全員ではありませんよ)性的な目線や気持ち悪さがなく安心して鑑賞できました。女性の好きな男性像は、まさしくヒデホの様に女性漫画に出てくる男性、というのもツボでした。
女性同士に友情は無い、女性は陰湿というのは世間が作ったイメージということに、私はずっと昔から気がついていましたが、本作の様な作品が出てくる事で、世間もイメージが変わりますよね。
無駄なBGMがなくとても見やすい日常系だった。 ロケ地の風景が良か...
無駄なBGMがなくとても見やすい日常系だった。
ロケ地の風景が良かったな。
岡山にもあんなところあったなら行った時に寄ればよかった。
あゆがヒデホはフィクションだとさっさと言えば何事もなく終わったと思うのに。
意地があったのかもしれないけど本当に大切なのはフィクション彼氏よりリアル友達だろうと。
その辺は思春期女子高生の難しいところなのか。
主演の子と足立リカがうまかった。
ラストで
あの場面で「さよならの向こう側」をいきなり聞かされるのは反則。ちょっと中だるみしたかなと思うところで西口地下道のおじさんと出会ったことで、話が面白くなった。
俺が第二の青春を送った街を見て、ワンシーンワンシーンわくわくしてた。
奉還町商店街も、駅前の桃太郎も、東山も。
ところで、「さよならの向こう側」ってタイトルは、30年後の君たちのことかい。
かわいいお話かと思って観てたら、HIDEHOと刻んだのを見せてくる...
かわいいお話かと思って観てたら、HIDEHOと刻んだのを見せてくる場面に驚く。「間接手つなぎ」とかかわいい言葉も出てくるが、こんなつらい展開がまっていようとは。
足立梨花と優希美青の演技が良かった。
ちゃらい話かと思ったが
総合70点 ( ストーリー:75点|キャスト:70点|演出:70点|ビジュアル:70点|音楽:70点 )
女子高生の軽くてちゃらい日常生活の話かと思ったら、想定以上にしっかりとした内容だった。
まだ若い頃は友人関係が人生でとにかく重要な位置を占めていたりする。ちょっとした行き違いで心に刺さったままの棘がずっと残ってまま生きてきてそれが心残りになる。大人ならばなんとかなったようなことでも、未熟なこの世代ならば手に余してしまう。
その心模様が生々しく伝わってくるところが気に入った。欠点もいくつかあったが、心にある寂しさ・哀しさ・傷が良くわかる作品だった。
ちょうどよく思い出の橋で母校の学生と会ったりとかところどころ都合が良いことが起きることと講演前に彼女が病気に耐えられなくなることのくさい演出があったこと、突然引越しした友人と電話も手紙もしなかったのかという疑問点があった。それと脇役があまり目立たないことと、主役の女子高生が地味なことがやや不満。足立梨花の存在感と演技は気に入ったが、公開当時そうじゃなくても23歳の大人の彼女がすっきりと整った顔もあって余計に見た目的に完成されていて、心の脆さを抱えた16歳には見えないのが残念。
30歳の別れ話し
「勝手にふるえてろ」を観る前にと思い見たのだが
正直私の好きなテェイストどストライクだ。山口百恵も大好きなので本当に楽しく見れた。足立梨花さんがメチャクチャ可愛く本当に良かった。
この作品の監督は今後も要チェック間違いなしです。
覚悟せられ~よ❗
若い人向けの安直な話と高をくくってました。評価が高かったので岡山に行ったついでに見たらはまった。それで大阪十三で二回目を見に行った。始まる前自然と皆さんと話をしたのは映画好き冥利につきる。
最後安蘭けいさんふんする武美ちゃんが亡くなるのはちょっと都合よしかなぁって感じですが、なかなかどうして良い出来です。
百恵ちゃんの歌が効果的でした。
後、岩井志麻子大先生や岡山市長もツボです。
何と言っても、根岸季衣さんの先生は秀逸でした。
あなたは~ わたしの~ せいしゅん~ その~もの~♪
懐メロがたくさん挟まれるので、その時代を生きた人にはたまらない映画でしょう。わたしは鑑賞後、YouTubeでいろいろ見てしまいました(笑)
女子高校生✖制服✖自転車って、世界最強の組み合わせ。それだけでもきゅんきゅん来ますが、『城を攻めに行くぞ~!』と走り抜けるシーンが一番のツボでした。
ストーリーは女の子二人の友情物語。
リアルにありそうな話、ではあります。
物語は学生時代と30年後を行ったり来たりしますが、混乱しないで観ることができました。
ただ、同じ役者さん使ってくれたら良かったなと思いました。歳月は経ちすぎているけれど。
わたしが思ったあの子達の将来の姿ではなくて、違和感がありありだったので...(^-^;
それも、計算された演出なのかしら?
行ったことがない岡山の観光をしたような気分にもなりました。
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