おみおくりの作法のレビュー・感想・評価
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シリアスなんだけどそれをやさしく日常として描かれていて不思議な空気...
シリアスなんだけどそれをやさしく日常として描かれていて不思議な空気感。
言葉少なな作品。表情の起伏もほとんどなく。
かといって観る人が誤解するでもなく導かれていくわかりやすい映画。
ところどころにふっと笑ってしまう場面もあり。品の良いユーモア。
ハプニングをもがあり得る日常であるのが最大の皮肉か。
穏やかな映画でした。
心に残る良作
孤独死…多分、今の自分も同じ道を辿るとおもう。妻子もいない身としては、この事実を受け入れながら何とか生活しているのが現状。だか決してこの人生に後悔もないし、楽しくなくもない。
この映画を鑑賞してみて、やはり色々思うところはあるが、悲しいとか寂しいという感情は沸かなかった。けれど、ラストにはやられましたね。涙が止まらなかったです。
もう親はいないのね
ジョン•メイ、市役所福祉課職員。
仕事は、引き取り手のない身寄りのない遺体のお葬式をあげる。
その本人の写真や遺品からその人となりを探り
式場準備や流れなどの演出をする。
イスラム教でもイギリス式でもお構いなし。
曲はCDで。
手紙、ネコからのもの?
身元のわかるもの以外処分して。
信号でOKの合図が鳴っても右見て左見てから渡る慎重な気性。
白のキッチン、テーブルにシートを敷きまくり
几帳面さが窺える。
食事、缶フレーク、洋梨、だけの質素さ。
自宅でも故人のアルバム作成に取り組む熱心さ。
自分自身の墓地予定地に寝転がって空を見る。
何を思っていたのだろう。
数週間経って発見された人、証明証の写真を見ても大家がわからない。
防護服着て作業する必要あり。
職場の上司が仕事の効率の悪さから、
今の仕事を仕上げたら解雇だと言う。
できるのか、自治体なら公務員ではないのか、
ビリーさん、ウィリアム・ビリー•ストーク?
娘のアルバムの途中で写真が無い。
別れてしまったからか。
愛用のレコードのジャケットを綺麗に拭き上げ、
本人の若い頃の写真を持って、
見つけたパン工場の名前をあてに知り合いを探しに行く。
顔見知りの従業員を見つけ生前の人となりを聞く。
ロンドンで葬式の連絡を伝えに探し求め、
チップスアンドフィッシュの店を営業していた元妻。驚いたことに娘と孫まで。
貰って来た魚、焦がしてしまったな。
何か考えごと?
在りし日の元気な姿の写真のアルバム、
たくさんおみおくりした記録。
ジョンを追いたてるように遺灰を撒く職員。
葬儀は誰の為のものなんだろう?
ビリーさんの警察での記録を聞く。
歯でベルトを噛みぶら下がり、慈善募金に。
記録から面会者の住所を見つけ会いに行く。
アルバムぼろぼろなので新しいのに貼り替え、
娘、ケリー•ストークの元に。
もう親はいないのね、とケリー。
悩み苦しむ、
親友のジャンボさんのもとへも訪れる。
人を殺した記憶があるらしい。
ホームレスのところにも会いに行く。
ビリーさんの墓石を作り、
なんとあの見晴らしのいい墓地を
譲ることにしたジョン•メイ。
ビリー•ストークの人となりを知り、
生前出会いたかった、と思ったのだろうか。
ベルトに噛みつくことも試し、とても
自分にはできないと思ったからか。
ケリー•ストークから電話があり明日会う約束。、
通りがけに上司のクルマにオシッコかけるジョン•メイ
ヤッター‼️
ケリーに半ば興奮しながら、計画を話す。
喜んで聞くケリー。
一週間後の葬儀後にお茶の約束をして見送る。
自分のとケリーの為にと、
犬のイラストのマグを二つ買って店を出て
うれしさのあまり、
バスが‥‥⁉️
ジョン・メイの名入り棺に驚く神父。
見渡しても彼の姿はない。
自身の葬儀には誰も来てくれない。
ジョン•メイの棺が乗った車が行くそばで
ビル•ストークのお葬式。
ジョン•メイを探すケリー。
仲良くなる女三人に、
頼んだ人皆来てくれて参列していた。
少し離れたところを掘り、ジョン•メイの棺が
納められていた。
ラスト涙と共に体が震える。🌸
誰の死にもそれまでの人生がある。
仕事として奔走して一人でも多くの参列者を誘いその人生を言葉に表し、ただ一度しかない葬儀で披露する、そんな仕事を丁寧にやり遂げて来たジョン・メイ。
仕事の素晴らしさは最後にわかる。
記:
死というものを改めて認識させるためなのか?
期待を持たせながらの悲しい結末。
見晴らしのいい自身の墓地予定地を最後の人に譲ったのには驚いた。友人と言って。
「Still Life」
ロンドンの役所で民生係をしているジョン・メイは、孤独死した人たちの身辺整理をしている。住んでるアパートの向かいの住人ビリー・ストークも孤独死し、その件を最後に解雇されることになってしまった。ビリーを知る人を探し出していくが、彼の評判は決して良いものではなかったが。
ジョンはとても地味で話も明るいものではないけれど、ユーモアが交えてあり楽しめました。そしてあれだけ几帳面だったのに、皮肉な最期と笑み。ジョンのおかげで葬儀には参列者が多いのに、ジョンのほうには誰も。そんな皮肉な悲しい終わり方?、と思ったらラストに感動。あぁ、原題「Still Life」か。
生まれたからには死はつきもの
予備知識ゼロ。
日本のおみおくりのような話なのかなと思いきや。
孤独死をした人を、1人で見送りする行政?の人のお話。
独身で親しい友達がいる様子のないこの男性を見て、この人も孤独死するんだろうね。と言ってたのがまさか本当になるとは。
さすが年の功。
静かーーーーなお話でした。
縁を切った父親を見送ってと頼みに行き、実際に家族に見送られ。
あの人が亡くなったあと、だれからもお見送りされないシーンはね、上記の父親との比較になるよね。
日本映画の遺体を見た後だから思うが、きっと死んだ後でも尊厳のようなものは残っていて、
いくら灰になっても骨になっても、声をかけてくれたり、写真を見て思い出すことは、故人を尊重することなのかもしれん。
傍目から見ると孤独死で悲しい最後に思えるが、見送ってくれるひとがいてよかった。
おもしろかった。
22.12.15 スカパー
葬儀はだれのため?
「アイ・アムまきもと」を観たら、もう一度観たくなりました。
ロンドン市の民生係で孤独死した人の「おみおくり」が仕事。
ジョン・メイ(エディ・マーサン)の仕事振りとその生き様を
描いた作品。
「アイ・アムまきもと」はこの映画のリメイクです。
ラストの違いを見届けたいと観始めて、結局最初から最後まで、
観てしまいました。
面白さは尽きませんでした。
主役のエディ・マーサンの几帳面な仕事ぶりと、ハンを押したように、
決まりきった生活。
でもジョン・メイの生活には孤独死して彼が「おみおくり」した人々が
まるで生きているようでした。
弔いの仕事が終わり「済み」と書いて書類をしまうと、
遺品の写真を自分用の立派なアルバムに貼り付けます。
そして毎日それをめくってながめて思索にふけります。
「この人は人生をどんな風に送ったのだろう?」
ある朝、メイさんの真向かいのアパートで、ビリー・ストークという
年配の男性の遺体が発見される。
それも死後数週間も経ていた。
実はこの日、ジョン・メイは仕事を解雇されます。
理由は「時間と費用をかけ過ぎる」
ビリーの「おみおくり」がメイさんの最後の仕事になるのです。
結果メイさんは解雇された後3日貰って、ビリーさんの娘さんや、
海兵隊時代の親友そして別れた元彼女、その娘と孫・・・
そう言ったゆかりの人々駆けつける「暖かい葬儀」を実現します。
そしてビリーさんの娘さんと仄かな恋心を通わせたメイさんは、なんと葬儀を
見届けずに不慮の事故死。
眺めのいい自分のお墓は、なんとビリーに譲ってあげていたのです。
何という自己犠牲。
でもラストに大きなプレゼントが待っていましたね。
とても格調高く美しい映画でした。
人間らしい“作法”を排除されつつある人類の進歩には…
故郷山形県の従兄弟より、
酒田市と鶴岡市で撮影場所された
邦画「アイ・アム まきもと」は、
この映画の高アレンジ作品だった
との情報を得て、
録画していたオリジナル版を再鑑賞した。
それにしても結末の分かっている作品に、
どうしてこんな号泣させられるのだろうか。
自らが最後に弔った人に譲ったお墓に、
自らが手配したたくさん人々が参列している
埋葬地の近くで、
一人孤独に埋葬されている主人公を
弔うために、
アルバムの中の人々が彼のお墓を囲む。
そんなエンディングに改めて号泣したのも
つかの間、
こうしてこのレビューを
記入している際にも涙が止まらなかった。
ところで、主人公の正面を向いて
たたずむたくさんのストップシーンは
印象的だ。
主人公の生き様を表す原題そのものを
象徴させているのだろうか。
孤独な主人公だからこそ、
己の死に際しては
せめて誰かに見送られたいとの想いも
あっての仕事ぶりだったのかも知れないが、
それさえも報われないと思われた中での、
死して報われた結末は
幾分、宗教的解釈にも感じる。
死とは自身にとっては全てが無になること
と私は思っているが、
一方で、死しても心と心の結びつきは
こうありたいとの想いが
どこかにあるからこそ、
この作品のエンディングに感動を覚える
理由なのだろうと思う。
それにしても
「わたしは、ダニエル・ブレイク」や
「リトル・ダンサー」も含め、
下層社会の問題に触れると共に、
効率性の中で排除されつつある
人間らしい“作法”に想いを寄せる
英国映画には、
人類の進歩とは、と考えさせられる名作が
数多くあると気付かされる。
さて、「アイ・アム まきもと」で、
日本の現状をどう描いていてくれているかが
楽しみになった。
ある意味、日本でも人間的な“作法”が
排除されつつあるように思えるので。
本家もいいです
アイアム牧本を観てから本家にも興味を持ち、サブスクで観ました。
俳優さんを知らないので、ストレートにストーリーを追えた気がします。
ただ、先の展開が読めて、牧本との違いを探してしまいました。
全編に流れる音楽が心地よくて、「ニューシネマパラダイス」チックな感じが、寂しげであり、物語に引き込まれた。
ラスト泣けた
「アイアムまきもと」を見て気になり鑑賞。元祖は、物静かで紳士的な主人公。全編通して淡々と進んでいく。でも好きな流れで飽きない。
シネスイッチ銀座で上映されていたのを知って納得。まきもときっかけだったけど、いい映画を知れて良かった。
マキモトさんより
ジョン・メイの方に一票。←個人の感想
「アイ・アムまきもと」を観に行き,元祖をどうしても観たくなった。
よく似てるとは思ったが、主人公が大きく違う印象である。
どちらも邦題が好きではない。
どちらかでも観てしまうと、結末がわかってしまうので、最後の方は辛くなる。
笑えたのはマキモト。
泣きそうになったのは元祖。
押し付けがましく感じたのはマキモト。
一方で元祖では、語りかける優しい眼差しに気持ちが和らいだ。
2人とも同じようなことをやっているはずなのだが。
マキモト氏、異常と指摘されてしまったが、確か紙一重。
他方のジョンは冷静そのもので、異常という文字は浮かばない。
孤独死も世界共通の課題なんだろうな。
失業、福祉、介護、孤独死。
映画から他国事情(特にイギリス、アイルランド)を学ぶことが多いこの頃。
ジョンは44歳。
ジョンの最後の案件の人は61歳。
意外と若くて驚く。(笑)
本当に素晴らしい映画
劇場公開時に映画館で観て、数年経ち、
ラストシーンがとても素敵で印象的だったのが記憶にあり、U-NEXTで2度目の観賞。
私は未婚で子はなく、兄弟とも疎遠なので、
孤独死かつ誰にもみおくられないことが確定している。
死ねば自分の後始末はできないから、誰かに面倒をかけてしまうことになる。
大家、警察、あるいは特殊清掃業者が『片付け』をしてくれるのだろうが、
孤独死した厄介者がジョン・メイのように一人ひとり心を込めておくってくれる人に恵まれるかはわからない…
だから、一人ひとり心を込めて弔辞を書き音楽を選び参列して、写真を丁寧にアルバムに綴じていくジョン・メイの姿勢は、胸に迫るものがあった。
以前市役所の戸籍係で勤めていて、
死亡日不明の死亡届を受理することが何度もあった。
福祉の分野は明るくないが、
親族が見つけられなかった場合など、死亡地の福祉事務所長が届出人となるケースも多々あった。
全く知らない人だけれど、
自分も同じ道をたどると思うからか、特別に迫ってくる感情があった。
最後の仕事になったビリーの件、
生前のビリーは良くは語られないことが多いのに
ああいう葬儀になったのは、
ジョン・メイという人ががあそこまでしたからだろう。
Just my job. 仕事です、と言っていたが
彼はビリーの娘の心のわだかまりと癒えない怒りを溶かした。
だから、ジョン・メイにはケリーとあの犬のカップを挟んで語り合い、幸せになってほしかった。
エンディングを覚えていたから彼が亡くなることは知っていたはずなのに、
あのタイミングであんな風に、というのは覚えていなくて、
思いやりにあふれた、たくさんの人が集まったビリーの埋葬の横を
質素な棺で仕事だから付き添っている人に運ばれていくのがとてもかなしく、やりきれなかった。
土をかぶせたあと早々に立ち去る二人に埋葬されたジョン・メイ。
何か感じるのか、彼の方をケリーが何度も見遣っていたのがたまらなかった。
そして、彼が心を込めた22年間のJob をおもわせるラスト。
細かいところまで丁寧につくられ、本当に色々と考えさせてくれる良い映画。
原題のSTILL LIFE がまた、すばらしい。
観ているときは上司をけしからんと思い、ジョン・メイを素晴らしいと思うのに、
実際に自分が彼のようにやれるかと考えると…
正直できないと思ってしまう。
それでも、ジョン・メイのように働き、生きたいなと思った。
人を想い、人に優しく、誠実に生きていくこと。
それが、何も持てずにこの世から去るとき自分をあたためてくれる唯一のものな気がした。
たとえ、生きているときは孤独でも。
とても良い映画。
こういう映画をテレビで放映すればいいのにな。。
人気芸能人や有名ハリウッドスターが出る大作ばかりが映画館の上映スケジュールを埋め尽くす現状は、さみしい。
孤独に亡くなっていった人々の身寄りを探し弔うことを仕事としている主...
孤独に亡くなっていった人々の身寄りを探し弔うことを仕事としている主人公。
淡々と誠意と敬意をもって仕事と向き合っている。
ラストは驚きだけど、ファンタジーっぽい感じで救われました。
映画の音楽や映像、雰囲気自体も切ない世界観です。
誰しもが辿りつく死。どのように老いと向き合っていくかとか、将来どうなるかわからないとか。そういう意味でも現実味もあり、考えさせられた映画でした。
誠実な主人公が極めて真摯に仕事をする
新年1作目 というか年またぎ
レンタルでジャケ借り 3日に分けて
邦題からおくりびと的な内容をイメージ
まぁ裏切られなかった
ただしこっちの方が少し物悲しいかな
誠実な主人公が極めて真摯に仕事をする
そういう映画が好きだ
ただしそういう人が必ずしも報われないのが苦い
ケンローチの作風を若干感じた
なんかイギリスのちょっとウェットな感じが
オラの肌に合うのかな
基本イタリア的なハッピーエンドを望むのだが…
ラストの帳尻合わせはやや日本的というか
シャマラン的というか
嫌いではない
佳作でした
独りと独りが向き合って
独りで生き、独りでこの世を去って行く人を弔う民生係のジョン。
故人の人生に思いを巡らせ弔辞を綴り、その信条に沿って葬儀を執り行う。淡々としているけれど、丁寧で心のこもった仕事ぶり。誰に感謝されるでもない。関心すら持たれない。でも彼は真摯に故人と向き合い、おみおくりする。その姿が誰にも気付かれずに逝ってしまった故人と重なり哀しくなる。
彼の働きかけのおかげで多くの家族や友人達に囲まれた墓のそばで、ひっそりと佇む小さな墓が切なすぎる。そんな中で彼が積み上げてきたものの大きさがじんわりと広がっていく。
静かなるミスター・ビーン
間も無く公開される阿倍サダヲ主演の「アイ・アム まきもと」が
この映画のリメイクだと、番宣にラジオ出演した
阿部サダヲさん本人が話していたので
こんな地味な映画を紹介する人も
そりゃ〜〜いないわな〜〜と思って再投稿しました。
イギリス映画のせいか淡々としたミスター・ビーンと言った風情の作品。
大笑いでなく、クスリと笑えるシーンが随所にあります。
言葉少ない中でのちょっとした間のおかしみとでも言いますか
ほんと、じわ〜〜〜と後を引く映画です。
伊丹十三監督の「お葬式」を引き合いに出すまでもなく
お葬式って言うのは厳かな中にも何となくおかしみが漂うもんで、
そのあたりの表現が上手いなあ〜と思いました。
(話は全然似てません…)
主人公ジョン・メイの死者へのこだわりは
黒沢作品「生きる」の主人公に似た静かな執念を感じましたね。
最後まで、死者の生きていて時間にこだわる事で、
反転して自分自身の生きた証しを残そうとしたジョン・メイ。
「死」を考える事は生き方を考える事。
ラストシーンはキリスト教的な表現だな〜と感じましたね。
ある意味での復活と言う感じ。
で、月に8回程映画館に通う中途半端な映画好きとしては
私自身も、今まで生きてきた時間より
この後の時間の方が間違いなく短い人間にとっては
死を考える映画はかなり響くわけです。
例え、一見何の取り柄も無く、有名人でも無い
平凡な人間であっても、
その人の死を丁寧におみおくりする事は
その人の生き方を肯定、尊重すること。
主人公自身が自分の「死」を間近に感じているからこそ
出来る仕事かもしれないですね。
静かな映画なのでこういう映画は本当は
映画館でしっかり集中して観た方が良いと思います。
結構時間が経ってるし、地味な映画なので
沢山の映画配信サービスがある現代でも
観られないかもしれないけど
もう一度、改めて観たい映画です。
ジョン.メイ
真面目で律儀なジョン.メイ
孤独死した人の身寄りを探し、遺品から人生のカケラをみつけ葬儀では好きな音楽を流し、最期の言葉をできる限り豊かな人生を思わせて見送ることに心を尽くす人。
自分にも身寄りはなく、孤独死した人達に自分を重ねる部分もあったのかもしれない。
そんな彼だけど時折りみせるチャーミングな仕草!
そこにまた観客は引き込まれて彼を好きになってしまう、、、
そしてケリーと再会のシーンでは
仕事の時とは雰囲気の違う水色のサマーニットに緩やかな髪型をしていて、恋が始まる雰囲気に魅了され、、、
そこからの展開には心がついていかず、、
音楽も弔辞もない葬儀が悲しくてかなしくて。。。
ハッピーに終わらせないのがハリウッド映画ではないところなんだろうなぁ。
心に残る一本になりました。
悲しい度半端ない。
市の生活課に務めるジョン・メイ。
仕事は、身よりがない孤独死した人に最後のお葬式を執り行う事。
遺品などから身よりが無いか?探したり、
誰か?糸口になる人を見つけて、故人と残された人を結びつける。
故人に寄り添った最後の温かい愛情を感じます
邦画のおみおくりと勘違いしてみたのですが、
故人の最後を見届け仕事は同じだけど、全く違う感じの話。
最後は悲しすぎて、正直辛かった💧
悲しいレベル 💧💧💧💧💧
素晴らしい
遺族への連絡が終われば case closed 極めて事務的。しかし、葬儀を執り行う際はとても細かく、流す曲のCDまで持参したり、神父の読む原稿も書いたりしている。そんなジョン・メイ(マーサン)も家族がいなく、孤独に暮らしている。アルバムには個人のそれぞれの写真が几帳面に・・・
ビリー・ストークの後処理をしようとした時、その案件を最後に突然の解雇宣告がなされる。仕事に時間がかかり過ぎることが理由だ。ジョンは写真をヒントにビリーが勤めていたパン工場の同僚を当たり、元恋人を当たるがどちらも葬儀には参列できないと呆気ない返事をもらう。恋人との間には娘もできていたのに。
ラチェット氏に解雇期限を3日ほど延ばしてもらい、さらに調査を続けるジョン。刑務所での面会記録を調べ上げて、ビリーの娘ケリー・ストークを見つける。彼女もまた参列をためらい、軍隊仲間だったジャンボを教えてもらい、さらに路上生活者を教えてもらう。刑務所ではベルトに噛みついたまま3分半ぶら下がったという逸話も聞いた。ビリーの破天荒な人生に触れたジョンは自分が買っていた墓地を彼のために売り、最高級の棺桶を用意する。
そして、ケリーから連絡が入り、葬儀には参列するという返事。半ば有頂天となり、彼女に会う時のための犬が描かれたマグカップも買った・・・のだが、直後にジョンはバスにはねられ死亡。享年44歳。彼の葬儀は誰も参列せず質素なものだったが、一方、同じ日に行われたビリーの葬儀には彼が会った人たち10数人が参列していた。
ただラストのワンシーンが凄い。墓地から彼が今まで扱った孤独死した人の幽霊が彼の墓所を取り囲む・・・
ラチェット氏の「弔う者がいなければ葬儀は不要」という言葉に共感するかどうか、たしかに死者は葬儀執行者に感謝しないのかもしれない。しかし、信念の仕事、そして死者に対する尊厳、為しえたことに満足するのは否定できない。
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