「伏線の回収、ラストの素晴らしさ」予告犯 リンさんの映画レビュー(感想・評価)
伏線の回収、ラストの素晴らしさ
※かなりネタバレ含みます。
とても良かったです。今まで見た邦画でもかなり上位に来ます。邦画だしな…と思ってハードル下げて見ましたがさすがゴールデンスランバーの中村監督。ラストで泣いてしまいました。ただし原作を読んでいない個人の感想です。
まずは伏線ですが。ラストの前のシーンで、メタボが「俺だけ生き残ったらどうしよう」と言って「じゃあ死んだ奴に全部なすりつけちゃえ」と笑い合っていましたが、それが最後に活きました。
良々さんの演技は素晴らしかったです。拘置所で喋りながら涙が一粒ポロリと落ちたシーンが秀逸でした。
そしてラスト。予告編で戸田恵梨香と生田斗真が抱き合うシーンがありましたが、まさかゲイツが亡くなっているとは。このシーンにはグッときました。どちらも世界に立ち向かい、1人は死を、1人は生を選んだ人間。彼らが友人になった瞬間だったのでしょうね。
一般的な邦画は白黒はっきりさせずに実はゲイツは生きていた…!とかの結末が多いのかなと思いますが予告犯は違いました。だから印象に残るラストでした。
予告編でも綺麗だと思っていましたが、海のシーンが美しかったです。4人の目に見えない友情みたいなのが反映されてる気がしました。
キャラクターにも深く感情移入しました。ノビタ、メタボ、カンサイ、ヒョロ、そしてゲイツ。皆さん豪華メンバーですから、俳優さんたちの演技が本当に素晴らしい。みんな素晴らしかったです。ヒョロの俳優さんは新人ですかね。今後の活躍に期待です。
テーマは現代ですね。色々と考えさせられます。なかなかここまで動画サイトとかがっちりと描いた映画はなかったんじゃないかな?
原作もこれから読んで、できればもう一度見たい。そんな映画でした。