劇場公開日 2015年6月6日

「優しい裏切られ感がありました」予告犯 にゃらんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5優しい裏切られ感がありました

2015年6月8日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

幸せ

私は中村監督の感性が好きなんだと思います。『アヒルと鴨のコインロッカー』からずっと中村監督に裏切られた作品はありませんでした。

人の関わり方に、いつも優しい裏切られ感でやられてきました。
人の関係は時間でも距離でも密接度でもなくて、ましてや依存ではないんだなぁと思い知らされます。

この主人公もある一瞬で、恨む気持ちを転換してくれたその人の言葉に驚き、憧れて、魅せられて、その人を友達だと感じ、望みを叶えたくなったんでしょう。
切なくて、切なくて、なのにどこかで幸福感を感じられる。
この『予告犯』はそういう作品でした。

役者さんたちも最高でした。生田斗真さんはもちろんですが、窪田正孝さんや最後のシーンの荒川良々さんの素晴らしさに泣かされました。

本当にこの作品が大好きです。

益々中村監督が好きになりました。

にゃらん