「優しい裏切られ感がありました」予告犯 にゃらんさんの映画レビュー(感想・評価)
優しい裏切られ感がありました
私は中村監督の感性が好きなんだと思います。『アヒルと鴨のコインロッカー』からずっと中村監督に裏切られた作品はありませんでした。
人の関わり方に、いつも優しい裏切られ感でやられてきました。
人の関係は時間でも距離でも密接度でもなくて、ましてや依存ではないんだなぁと思い知らされます。
この主人公もある一瞬で、恨む気持ちを転換してくれたその人の言葉に驚き、憧れて、魅せられて、その人を友達だと感じ、望みを叶えたくなったんでしょう。
切なくて、切なくて、なのにどこかで幸福感を感じられる。
この『予告犯』はそういう作品でした。
役者さんたちも最高でした。生田斗真さんはもちろんですが、窪田正孝さんや最後のシーンの荒川良々さんの素晴らしさに泣かされました。
本当にこの作品が大好きです。
益々中村監督が好きになりました。
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