劇場公開日 2015年6月6日

「ダークヒーロー新聞紙VS敏腕刑事歯茎」予告犯 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ダークヒーロー新聞紙VS敏腕刑事歯茎

2020年10月26日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

楽しい

知的

2015年の作品
映画館では残念ながら観なかった
翌年DVDで鑑賞し約5年ぶりの鑑賞

原作未読

好き
とにかく面白い
クライムサスペンス
暗いけどそれでも面白い
十分に及第点に達しているエンターテイメント

初めて観た時から追いかけっこと回ってないお寿司が強く記憶に残っている

過小評価している人たちは派遣や落ちこぼれに期待しすぎなんじゃないの
あと警察にも期待しすぎ

出演陣がやたら豪華
窪田正孝も出てましたね
娯楽作品には必要なことかもしれない

新聞紙側に何もかも共感できるわけではないが警察側に某歯茎女優がいるため自然と犯罪者集団の方を応援したくなる
けれども「頑張れるだけ幸せ」は全く響かなかった

濱田岳と荒川良々がいい味を出している

ハッピーボーイ滝藤賢一がエグくて最高

ネット民が気持ち悪い
ニコニコ動画みたいに画像に気持ち悪い書き込み流れるの嫌い
現代劇にネットの暗部はつきものとはいえ吐き気がする

設楽木の件もあって反対意見に対して「ネトサポがー」なんて書き込みをする一部ネット民がいるのかもしれない
どう見てもそっちの方が少数派でネトサポはむしろそっちの方だろと
新聞紙四人組やフィリピン人より可哀想な人たちがネットの向こう側にいるのかと思うとこの映画の終盤より泣けてくる

結局のところ自己犠牲の精神が多くの日本人を感動させるのだろう
「泣いた赤鬼」にしろ「人魚姫」にしろ映画版の「ガリレオ」にしろ
自分を食べてと火達磨になる兎だって磔にされるイエス様だってそうだ
送りバントも自己犠牲の精神でベンチが盛り上がる
だから泣いた赤鬼の続きとか興醒めだ
人魚姫だってハッピーエンドにされたらそれはそれで女の子が泣き出す

いろいろと考えさせられた作品でした

野川新栄