劇場公開日 2015年6月6日

「いい意味でだまされた」予告犯 an7さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0いい意味でだまされた

2016年8月17日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

サスペンス系が観たくなって借りましたが、ただの刑事物だと思っていたので、いい意味で裏切られました。こんなにも涙を誘い、メッセージ性の強い映画だったとは…

シンブンシの活動は、社会に批判的な若者が、ヒーロー気取りでしてるように思える。でもそれは、その目的を知らなければの話。
本当に、最後の最後まで仲間思いなゲイツ。
ゲイツの意思をしっかりと感じ取り、次に進む仲間たち。その温かさに、心を打たれました。

話を理解した上でもう一度観てみると、
その後の展開がわかっているので、1回目よりも泣けるシーンが多かったです。
”生き残ったら死んだ奴のせいにしろ”
”大切にしろよ(傘)”
など、伏線になるところも多く見つけられました。

裕福な日本にいても、逆境や差別に悩む人はたくさんいる。自分を守るためなら他の人を犠牲にだってできる。(これが自尊心ってやつですかね…)
そんな現状に心を傷めましたが、希望を持って動けば、いつか浮かび上がれる日が来るということを教えられました。

”それが誰かのためになるなら、大きなことではなくても、人は動く”
まさにその通りだと思います。

an7