「良い話」ANNIE アニー プライアさんの映画レビュー(感想・評価)
良い話
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両親に捨てられたアニーはキャメロンの元で同じ境遇の子達と暮らす。
両親を探して毎週レストランの前に行く純粋な子だった。
ある日、市長選出馬予定の富豪とぶつかり車にひかれそうになる。
それをとっさに富豪が助け、その画像がネットに上げられ話題に。
富豪の策士はチャンスと見て、好感度アップのため冨居にアニー引き取らせる。
最初は打算で乗った富豪だったが、実は孤独を抱えていた。
そんな中でアニーと接するうちに、父親のような気持になって行く。
同じく孤独を抱えたアニーもまた富豪を父親のように思い始めていた。
しかし策士は最低野郎で、富豪を押し上げて自分が得することにしか興味が無い。
そこで厄介払いのためアニーの両親の偽者を用意し名乗り出させる。
DNA鑑定結果まで偽装し、信じた富豪はアニーを泣く泣く手放す。
しかしアニーの里親が、全てを打ち明け、事が明るみに出る。
ろくでもない女で策士の共犯だったが、人の心は残っていたのだ。
偽親の出現は富豪の意図だと誤解したアニーはショックを受ける。
一方、富豪らは慌ててアニーの行方を追い、ついに追いつく。
疑心暗鬼なアニーに心からの愛情の言葉をかけ、誤解は解ける。
報道陣も集まっていたが、富豪はそこで市長選出馬取りやめを宣言。
また部下でありアニーにも優しくしてくれていた女性がいたのだが、
アニーの進言でプロポーズ、結婚する方向へ。
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原作や舞台のアニーは見たことないし、全く知らなかった。
この作品は現代風で、携帯電話やネットが重要な役割を果たしている。
原作ではそこをどう扱ってたのか気になるところ。
でもそんなこと以前にやっぱり名作だけあってええ話やなと思う。
強そうに見えても誰だって心に孤独をかかえて生きてる。
それを紛らわすのは大勢で騒ぐことではなく、心で交流することだ。
そんな生き方をするためにも、おれは人を信じて心を開いてたいと思う。
でもそれは時としてとても怖く感じ、つい心に壁を作ったりもしてしまう。
素直になれなかったり、強がったり、それが人間だから仕方がない。
でも人を受け入れ心の交流を図れた時にその壁は一時的にせよ崩れる。
同じ事を望む相手を見つけることが出来れば人生は楽しいものになる。
そういうメッセージを感じた映画。所々泣いてもたわ。