「ハニガンも頑張れ。」ANNIE アニー ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
ハニガンも頑張れ。
公開時期になぜか観なかった作品^^;がこの時期に観られた。
わ~い♪なんて思わなかったけど(ゴメン)、ラジー賞候補と
までいわれるほどの酷い仕上がりではなかった。酷い扱いと
いえばキャメ姐さんだろうか…よく出演したわねぇこの役で。
てっきり市長候補役のジェイミーの相手役だとばかり思って
いたら、じゃなくて、クソばばあのハニガン役だったなんて。
ふっきれ具合でいえばアニーの百倍は不幸を背負って見える
ハニガンが歌い踊るシーン、突然のリバース、色仕掛け…と
もう酷い扱いのテンコ盛りで、いっそタイトルは「ハニガン」
でいいんじゃないか思うほど。クワベン演じるアニーの方は
さすが現代っ子!さすがハッシュパピー!という感じで既に
物事をまるっと理解し達観しているようにも見える。彼女の
周りで右往左往している大人の方がよっぽど幼いというのが
愛すべき特徴で、ケータイCEOのスタックスも子供っぽい。
名作ミュージカルを現代に持ってきてサラッと楽曲まで追加。
主役を黒人にしたことでストリート感も満載。その挑戦意欲
は買うけど、個人的に歌以外にはあまりアニー感がなかった。
そして歌唱力にしても、さすがジェイミー♪と思ったくらいで
他にはグッと掴まれるところが少なかった。終盤で二人の心
がやっと通じあい、寸でのところで再会、喜び溢れる歌唱の
クライマックス…な訳なんだけど、どうもフラッシュモブ的
演出が苦手な私は、程程を超えたノリに馴染めないので残念。
随所にかなりスペシャルなゲストが配置されていて楽しめる。
(スミス夫妻の愛娘がアニーやるより良かったんじゃないの?)