「ぱるるのプロモ」劇場霊 昴 晃一郎さんの映画レビュー(感想・評価)
ぱるるのプロモ
【あらすじ】
女貴族の生涯を描いた舞台に出演することになった若手女優の水樹沙羅。
配役をめぐって女優同士の争いが繰り広げられる中、
小道具として使われる球体関節人形が持ち込まれたことをきっかけに、
女性スタッフの変死など劇場内に異変が起こり始める。
主演女優の篠原葵も転落事故で意識不明の重体に陥ってしまい、
沙羅は代役として主演を務めることになるが、ある日の稽古中、
舞台上で人形が動き出すのを目撃する。
ただならぬ気配を感じた沙羅は、美術スタッフの和泉とともに
人形を制作した作家を訪ねるのだが……。
【感想】
ホラーじゃねぇ!(正確に言えば、自分の求めているホラーじゃねぇ。。。)
ぶっちゃけ、【ぱるるのプロモ映画】。しかも、大根。
ぱるるだけじゃなく、みーんな大根。(足立梨花と町田啓太がたまに良い演技してたけど…)
ホラーに限った事じゃないけど、【目の演技】は大事。 顔アップが多いホラーは特に。
ぱるるは目は大きいけど、演技できてない。
【劇場】と【人形】というネタは良いのに、演出で全くダメダメになった(ネタが生かされて無い)。
じわじわ来る恐怖無し。
ブワッと来る恐怖無し。
怪異に対する感情移入ができない。
(原作読んでる所為もあるけど、貞子や伽椰子は
「あ、こんな可哀相な環境にあったから怪異になったんだ」と感情移入ができた。
しかし、本作の怪異はその基になる部分についての説明が深く掘り下げられて無いので、
感情移入ができない。これはオリジナルの所為か?)
「ちょうだい…」。。。何が欲しいの???
怪異をあからさまに出し過ぎ。(これは貞子や伽椰子(&俊夫)の劣化シリーズの演出と同じ)
もうねー、昔のお化け屋敷レベル。
怪異(すぐ)出ました→(すぐ)憑きました→(すぐ)死にました。このループ作業。
ラストの取って付けた感も不要だし(何?あのラスト。ぱるるファンへのサービスシーンじゃろ)。
「リング」「呪怨」「着信アリ」「仄暗い」等は最初はじわじわじわじわじわじわじわじわ来てから、
クライマックスで『来たーーーー!!!!!』…これが良かった。
ここ10年位のJホラーはループ作業ばっかし。
「クロユリ」も大概酷かったけど、それを超えてる酷さ。
AKBに魂を売った中田秀夫監督はもう終わりだろう。
少なくとも、こんなんバッカシ創ってる様じゃ先が見えてる。
余りのつまらなさに何度か意識が飛んだわ(笑。意識飛ぶ映画観たのはエライ久々^^;)
「呪怨ザ・ファイナル」が今年のワースト1だと思ったら超えたwww
(今年のワースト1・2がJホラーってのがなぁ・・・寂しいなぁ。。。)
取敢えず、オリジナルJホラーは多分、暫く面白いのは出来ない様な気がする。
Jホラーは来年の「残穢」に期待するしか無い。
本作については【ぱるるファン】だけ観て下さいw