エクソダス 神と王のレビュー・感想・評価
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映像はすごいです
今のCGの技術を遺憾なく発揮。広がる町並みや風景はすごい。
物語は他のみなさんも書いていらっしゃる通り薄いし、人間ドラマと
しても、なんだか煮詰め感が足り無く、物足りない気持ちが残った。
神様の使いとして子供が出て来るのだが なぜ子供にしたんだろう?
そして10の災いは これでもか!と言うくらい怖い描き方。
今まで色々な映画で 10の災いは見たが これが一番怖い。
海が割れるシーンはクレームがついたと言われるが
たしかに拍子抜けした。個人的に好きなのは
プリンス・オブ・エジプト(アニメ)のシーンが一番好き。
そして本質的に神様は怖いということを 改めて教えてくれた映画。
チャールトンヘストン演じた十戒には とうていかなわないけど
今の時に作ろうとチャレンジしたことはすごいと思う。
そして今 公開になったと言うことに 偶然じゃなくて
必然みたいな物を感じるのは私だけかな。
地方都市なので 小さなスクリーンだったが 50−60歳代の
ご夫婦 女性2人が目立った本日でした。
人間ドラマです
聖書がベースになってますが、主題は人間ドラマでした。
神と人間の関係性、ユダヤ人がカナンを目指す意味・理由、なぜエジプトで奴隷になっているのか、モーゼが王子同様の立場なのはなぜか、なぜモーゼがユダヤ人救出のリーダーになったのか。
そういったことは、ストーリー的には無視してよいと思います。
というより、聖書を読んでいることが前提のようです。聖書ベースの映画にはありがちですが。
ただ、いわゆる宗教的な、信心に関する部分はストーリーには関係ないです。
モーゼが自分の出自に気づいたことで同胞の救出に動き出す。そういう話しです。
ただ、その出自の部分が、老人の一言だけ。
それだけで、王家の立場を捨ててしまうなんて、浅はかです。
クライマックスの紅海が割れる(割れるというより引潮?)シーンも、ただの偶然。
十戒ですら、モーゼが気に入らない部分は捨てていい。
原作と映画は違う、ということはありがちですが、ここまで人間に寄り添わなくてもいいんじゃないでしょうか。
だったら、ブレードランナーのような世界観に融合しても良かったと思います。
ストーリーの分かりやすさ、納得感はディズニーアニメの「プリンス・オブ・エジプト」の方が上だと思いますよ。
大量放出!
普通に見れば予想範囲内の普通に楽しめる普通の作品でした。
しかしエンドクレジット一発目の「弟トニースコットに捧ぐ」で、あ〜なるほどなと思った。
これは本作だけでなくトニーが亡くなった後に発表された「プロメテウス」や「悪の法則」にも共通していたんだなという事にも気付かされました。
つまりこの3本はリドリースコットにとって非常に個人的な作品だったのだなと解釈しました。
それは弟トニースコットを亡くした悲しみ、そして亡き弟への想いを作品の隙間にたくしていたのだなと。
「プロメテウス」を見た時は単純に娯楽SFとして、リドリー節健在だなと楽しんでましたが、セリフの中に「それでもまだ神を信じる?」てのがあったりしてたなとか、「悪の法則」では「どうにもならない事はどうにもならん」みたいなセリフがあったりとか、今作「エクソダス」では「一番そばにいたい人はだれ?」なんてセリフがキーワードになっていました。
こうしたあたりに、人の「死」というものは避けられない運命だし、その悲しみははかりしれないものだし、失ってもなお一緒にいたいと想う気持ちはずっとあるんだと、そしてこうした「死」と向き合う絶望に直面したときに「神」とどう向き合うのか。これが大きなテーマとして作られた作品たちではないかと。
その裏テーマを頭の片隅に置きながら「プロメテウス」「悪の法則」そして「エクソダス」を見ていくとトニースコットに捧ぐ三部作だったんではないかと思いました。
ともあれ、リドリー節でもあるめっちゃ綺麗な映像美には本作でもやられます!もうワンカットづつがアートです!あと、王様役のジョエルエドガートンはなかなかの存在感があり、クリスチャンベールと見事に張り合ってました。
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