6才のボクが、大人になるまで。のレビュー・感想・評価
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あるままを受け入れる事、それを想う。
6才の少年が大人になるまでを描いた作品。フィクションだが12年間かけて作成、その役者の変化が、作品にリアリティーを持たせている。
頑張ってスターになる、感動する、というような話でもない。けど、思うのは、何をしたって“時は流れる”んだよなって。時が経つこと自体がドラマなのだよね。
今の幸せも、悲しみも、人生のほんの一瞬を切り取ったに過ぎなくて、そこに固執したって仕方ない。つみ重なった時に、人としての深みやその人なりの人生を映しだすのかな。
主体的に、それを思いながら、あるままを受け入れる事、それを想う。一瞬を大切に、でも、その一瞬が人生のすべてだと、思わぬように。
淡々と12年間が、描写されてます。派手な事件さえないのに、画面から...
淡々と12年間が、描写されてます。派手な事件さえないのに、画面から目が離せません。脚本が、素晴らしいのだと思います。家族4人が、とても良かったです。
あまり共感できなかった
12年間という月日はすごいと思ったし、
日常の淡々とした感じも嫌いじゃなかった。
ただ、これが邦画だったらもっと共感できたんだろうなぁ。
たぶんアメリカ人だったらもっと深くこの映画を感じ取れるんだろうなぁと、少し悔しい気持ちになったので、星3つ。
面白いけど
内容も良く、なんといっても注目されていた12年間撮りつづけられた手法は素晴らしい根気とアイディアだと感じたが、
ただこのストーリーを普通の手法で撮ったら(子役を使い、大きくなっていく主人公と主人公を取り巻く家族のストーリー)と考えたら…そんなに面白い映画なのだろうかと思ってしまった。
私は、普段こういう何気ない人々の特別な事件も起こらないストーリーの映画を好んで見る。これらの、映画と別段大きな差がある訳ではないけど
この映画には、何かが足りない。繊細さ、ニュアンス、空気、光
少しづつ物足りない物を感じる
同じ主人公の少しづつ大きくなる姿、に美しさは感じるが
なんだか、全体的にアメリカンな大味感があるなぁ
アメリカ物語
いまだにタイトルをしっかり覚えられない自分の頭脳は弱いこと間違いない。しかし、そんな自分でもしっかりと覚えられるタイトルを考えてほしい。危うくこんなにも素晴らしい映画を見過ごすところであった、と怒りすら覚える。
配役を何年もかえずに撮ったことに重きをおいて紹介されていた映画だが、そんな方法論など度外視して、人間関係の描写があまりにも見事で自然と泣かされた。この感覚はちょうど小津の「東京物語」を見た時と同じ。まさに現代アメリカを見事に映したっと映像作品ではないかと思う。
アカデミー賞の授賞式で─、最優秀助演女優賞を獲得したパトリシア・アークエットに皆が祝福しにやってくる─、主演のエラー・コルトレーンも歩み寄るけれどもなぜか近づくことができず─、女優は壇上へ行ってしまい、主演はうなだれ、それを父親役のイーサン・ホークが優しく抱きしめる─、そして女優はスピーチで力強く女性の権利向上を主張する─、まさに映画の中の光景そのものが現実世界でも展開されていて、リチャード・リンクレイター監督がいかに自然のまま丁寧にこの映画を描いたかをうかがえた。ここまで丁寧に描写するためには、同じ配役で12年間が必要だったのだろう。
結構長尺でかなり淡々と展開する物語ではあるが、ぜひともじっくりと見てほしい映画。
アメリカ現代史
オバマ大統領の昨年のベストワンということだが…なるほど。これリベラルの観点から見たアメリカ現代史やんか。親オバマどころか反共和党ですらある(典型的テキサス家族を可笑しく描いた点は上品)。そりゃオバマも好きになるわ。冗談はさておきブッシュは死ね!
「同一キャストで12年間毎年夏に撮影して1本の劇映画を完成させる」のはリチャード・リンクレイターとはいえ負けの無い賭けではなかったはず。ただ結果は大勝利。何者でもない少年が何者かになろうとするまでの時を「実際に」切り取って見せた大傑作!
「僕らが瞬間を捉える」のではなく「瞬間は常に僕らを捉えている」
ミニマルだから普遍的。アカデミー賞はアメリカの映画賞なんやし作品賞はこれが獲ればいいと思う。他の候補作はほとんど観てないけど
きっとターゲットの年齢層は高い
手法は珍しく、確かにスパンの長い物語を観ると必ず登場人物の変容に戸惑いは覚えます。同一のキャストを使い続けた十数年の撮影はいいと思います。ただ、それ以上ではなかった気がする。どこまでも限りなく日常を描いているというのはわかるけど、少しドラマに欠けていたように感じた。ただこれはエンディング時の主人公の年齢と同世代の自分から観た感想で、大人が過去を回想したり子どものことを想いながら観るのが一番共感できて胸に来るのかもしれません。なので、まだまだ自分が青いという結論。
邦題も見事、素敵でしたね。大学入学なんてまだまだ大人ではないけど笑
99%の平凡な人生への讃歌
特筆すべきいかにも「映画的」なことは起こらない。 それなのに、まるで自分の人生のことかのようにのめり込んでいる。 原題はボーイフッド(少年時代)なのだが、多分40代以降の世代の方がグッとくるものがあるのでないだろうか。
劇中、メイソンの成長とともに「青春あるある」のオンパレードになるのだが、それよりも自分の年齢に近いから、母親のオリヴィア(パトリシア・ アークエット)の振り絞るセリフ「人生が短すぎる」が、最後に胸にズシンと響く。
孫に銃をプレゼントしたり高校卒業を祝うパーティを開いたりと、アメリカと日本では文化が違うところも多々あるが、メイソンの一家が織り成す生活は国を問わず普遍的なものばかりだ。
個人的に親が三回離婚しているので、メイソンやサマンサにすごく共感した。
自分ではどうしようもない環境の変化に「すごくムカつく」と叫ぶしかない子供の無力さ(笑)。
初めから繊細な感受性を持っているメイソンのイノセントさを、12年も表現し続けたコルトレーンは凄い。 一歩引いた目で家族を、社会を見つめ続け、でも決して誰を責めるわけでもない優しい男の子。悟ったような口ぶりもするが、その実自分の世界に入り込むことで安心感を得ている多感な状お年頃を、自然に演じていた。
成長するのは子供だけではない。 いつまでたっても子供のような夢を見ながら現実をごまかす実父のメイソンsr(イーサン・ホーク)に、共感する人も多いのではないだろうか。社会と折りあいをつけるのは、いつも女性の方が早い (笑)。
そんなイーサン・ホークの役どころはダメンズ一歩手前だったけど、子供たちと正面から向き合う姿は良かったなぁ。個人的には彼も助演男優賞もらってもいいと思ったよ。
160分は映画としてはとても長いのに、描かれていない部分をもっと見たい!という物足りなさも。特にオリヴィアが、どうしてダメンズばかり捕まえてしまうのか気になった(笑)
メイソンがラブラブだった彼女との破局までの道のりも気になる…
振り返れば最初は順調だった恋って、いつ歯車が狂ったのか不思議に思うことって、多いよねぇ…。
どんな人生を送っていても、誰にでも等しく時は流れる。
人生って滑稽で思い通りにいかなくて、いつも物足りなくて。きっとほとんどの人は自分の人生に不満足。
そんな平凡な大多数の人間への愛情あふれる映画。時間を共有しながら半生を追体験し、せつなくなりました。
マイケルシャノンに似すぎ
アメリカの家族のあり方があまりにも日本と違って驚いた。
主人公のメイソン君が屈折していく感じが良かった。でも彼女はかわいくて、イケメン設定だったんだなーと思った。
この物語で一番成長したのはイーサンホーク演じる実父だったように思えました。
主人公はほとんど3才から人格は変わらなかったように思えました。
後からジワジワ
なんでしょう。映画館を出てから、時間が経ってから、しみじみとふつふつとジワジワと染みてきます。誰でも同じように時間の流れの中に生きていく。当たり前の素晴らしさに拍手したい気分です。自分も物語の一部になった気がします。
他人の家族の12年間をただただゆっくりと見守る映画。 主人公だけじ...
他人の家族の12年間をただただゆっくりと見守る映画。
主人公だけじゃなく母親、父親にも感情移入できる。
何か問題があっても結局時間が解決するんだなぁって、安心させる内容です。
感動して涙止まらないとか死ぬほど笑い転げるとかではないけど、懐かし...
感動して涙止まらないとか死ぬほど笑い転げるとかではないけど、懐かしさとか恥ずかしさとか子どもの頃のいろんな感情でいっぱいになる映画だった。
他にはない作品
1人の少年が大学に入るまでの成長の物語
この作品を観るにあたって
最も惹かれたのが主役の四人が12年間同じ
キャストということでした。
他の作品だと違う俳優が成長過程を演じるのが普通というか、限られた撮影時間では
そうせざるを得ないのが一般的ですが
この作品はそうではないです。
そして映画そのものもとても良かったです
1人の少年が家族や友人との関わりの中で
自分のやりたいことなど様々な思いの中で
成長していく作品であっという間の3時間でした。少年だけでなく家族の人達も成長していて細かな描写がとても好きです。
映画館で観ることをおすすめします。
こじらせ男子
同じキャストでこの年数を描いていくのって
結構すごく事なんじゃないかなって思います。
内容的には男運が悪い母親と子供達ってところで
泣かせにも来ない。
けれど、圧倒的な凄みがあった。
やっぱりそれは時間が重なってるからだと思います。
個人的には高校卒業式の次の次の日に観て
なんだかタイミング的にはよかったなあって。
最近いろいろと未来に絶望することばかりで
落ち込んでたけど、まだ時間は長いなあって
なんだか感動しちゃいました。個人的なことだけれど。
成長物語
6才から18才まで12年間を同じ俳優が演じる、ということは断続的ではあるが、ずっとその映画を撮り続けたということで、そのプランを考え実行したという事実に驚く。
しかしアイデア勝負の映画ではなくじっくりとしたドラマが描かれていた。
ナイーブな幼少時代から徐々に自我が芽生え成長していく主人公。その表情がイイ。髪型も年ごとに変化があったりして。親の再婚や引越しで否応なく変化していく環境に振り回される感じもリアル。
親との関係性など自分の事に重ねて考えてしまったり。子供がいる人は親の方に共感してしまうのだろうな。
やや長めだが自分は退屈しなかった。ドラマチックでないラストも良い。
演技はパトリシア・アークエットはもちろん良かったがイーサン・ホークのちょっとダメな父親の姿にグッと来た。
サウンドトラックがすごくよかった。それとそれと…Bright Ey...
サウンドトラックがすごくよかった。それとそれと…Bright Eyes!!(大好きなバンドが映画でshoutoutされるほど嬉しいことないよね)
でもすごく人生ってこんなもんだなーってかんじ…暗い映画じゃないんだけど、あんまハッピーになれなかった。同じ世代だからすごく共感できたけど^ ^
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