6才のボクが、大人になるまで。のレビュー・感想・評価
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ほくの人生は波乱万丈だったんだね
淡々と過ぎていくが、ひきつけられる作品ですね。
長いのに、退屈しそうでしない。不思議な感じの映画。
これがアメリカの中流階級の典型?と思いながらもここまで変化の多い(不幸な)家庭も無いだろうと。
親は子供を大事にしなくては。
でも、お互いに旅立っていかなくてはと思いました。
12年かけて撮った作品というだげで成功しようが失敗しようが、その意...
ラストの影像がすてき
ヘレナビート
日常
なかなか良い
淡々
この家族と12年を共にした
6才の少年とその家族の12年間を、実際に12年かけて撮影したリチャード・リンクレイター監督の力作。
オスカーこそ逃したものの、多くの映画賞を席巻。
レンタルを待ちに待っていたのだが…、こりゃ評判通りの傑作!
今さら言うまでもないけど、話題は映画史上前例のない撮影法。
日本では「男はつらいよ」「北の国から」など役者が同じ役を演じ続ける作品はあるが、それはあくまでシリーズ物。本作は一本の映画の中で!
子役の夏休みに合わせて年に一回数週間程度の撮影だったらしいが、やはりそれを12年続けるなんて並大抵な事じゃない。
三谷幸喜なんかは冗談で「なら僕は30年かけて撮ります!」なんて言いそうだけど。
役者変更も特殊メイクも要らず。
メイソン役のエラー・コルトレーンが可愛らしかった子供時代から青年へ成長していく様は、まるで親戚目線。青年時の彼が父親役のイーサン・ホークに何処となく似てるのは偶然?
イーサン・ホークの甲斐性ナシだけど親しみある父親像もいいが、“女優”という華のある職業ながら中年オバサンになっていく様をリアルにさらけ出した母親役のパトリシア・アークエットに天晴れ!
姉役のローレライ・リンクレイター(監督の実娘)も赤毛に染めたりと、小細工ナシの家族の変化は不思議な感覚にさせられる。
時代と共に変わるサブカルチャーもユニーク。
ハリポタ最新刊を買う為に行列に並んだり、SW新作封切り時はその話題で盛り上がったり、「トワイライト」をディスったり。
子供時代はTVで「ドラゴンボール」なんかを見ていて、日本の子供もアメリカの子供も同じなんだなぁ、と。
ガラケーからスマホ、FacebookなどのSNSを見てると、時の変わりようが特によく分かる。
本筋は普遍的な家族の物語。
大きな出来事やドラマチックな展開は起こらないが、親の離婚、再婚相手のDV、初恋、卒業などごく普通の家族にとっては、どれもが“事件”。
男を見る目が無い母に落胆したり、他愛ない父との会話につい笑みがこぼれたり。
この少年は何に興味を持つんだろう?…と思って見ていたら、カメラに興味を持ち始め…。(エラー・コルトレーンの実際の趣味・興味がそのまま役に取り入れられている)
淡々と何気ない歳月の積み重ね。
だからこそ、メイソンの成長に万感の思いを感じる。
だからこそ、独り立ちする息子に本音が漏れる母の言葉に心揺さぶられる。
彼らが共にした12年。
ギュッと詰め込んだ3時間弱。
他の映画では真似出来ない、演じた側にとっても見る側にとっても、“本物”の人生の一部の共有。
絶対にもう続編は作れないが、もっとこの時の流れに浸り、見ていたくなった。
好きな映画だ。
オスカー像は「バードマン」へ。
まだ「バードマン」は未観賞だが、本作が受賞すべきだったと確信した。
とても良い映画。
観る前から、うんたぶん良い映画なんだろうなっていうのは思っていて、でもその想像以上に良い映画でした。
見ていて映画ではあるだけど本当に一人の人間の人生を見てるようでなんと言うかカメラが回ってないそのままの人間のやりとりを見ているみたいで、それくらい演技やストーリーから何まで自然に感じました。
そして何より同じキャストで数年間を取り続けていて、その生の成長の過程が見れてリアリティーがあり映画の中の成長が伝わりやすかったし親しみすら湧きました。
この映画にはたくさんのメッセージが詰まっていて見終わった後、とても考えさせられました。その中でも父親からの言葉で「自分の好きなこと、得意なことをやってそれが他人に何言われようとブラすな、自分を貫き通せと」と言う言葉があって(多少異なるかもしれません)その言葉が凄い共感が持てたしの自分の中に凄い響いてモヤモヤが晴れた感じがしました。
見た後、幸福感に包まれて、あぁ映画ってやっぱ良いな思いました。この映画に出会えたことができて幸せだし、この映画を作って頂いた方全ての方に感謝します。本当に良い映画です。ありがとございます。
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