「映画批評(笑)」フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ しんざんさんの映画レビュー(感想・評価)
映画批評(笑)
そもそも、これ、評価とかする映画じゃあないよね?評価って(笑)
じゃあ、何を見に行くのかと言ったら、
1)マミーポルノ(笑)
2)音楽
3)冒険
4)脇の下
1)マミーポルノ
トリアーの「ニンフォマニアック」はマミーじゃないのは、「トリアー」だから、と原作、配給力、にほかならないのだが、かつての「ナインハーフ」のノリで行くのが一番。
本作、明らかに80年代のノリな音楽の使い方やセレブ感が「ナインハーフ」のフォロワー的に作られており、そのノスタルジック感はそれとして認めないといけない。
だからこそ、中身を期待して見に行く映画では決してない。
2)音楽
若い人には「ナインハーフ」のノスタルジックはなく、ハーフっつたら、間違って「フォックスキャッチャー」を見に行くことになるので、音楽をおさえていくことがいい。
あまりにカヴァーが多すぎて、すっかりMarilyn Mansonの持ち歌かと思ってた、Annie Lennoxが歌う「I Put A Spell On You」というベタなオープニングから始まり、初絡みに流れるのがSia、という勃つものも勃たない選曲にげんなり苦笑いし、Ellie Gouldingの「Love Me Like You Do」が流れるヘリのシーンで爆笑度はMAXに。
Beyonceなど、サントラとしてのまとまりは十分。それを踏まえて笑いどころを抑えていくと、ぐっと楽しめる。
3)「冒険」
そう、R15なので、高校生はちょっとした冒険になるだろう。「ホビット」「ハリポ」どころのアドベンチャーでなく、人生を左右する冒険が待っている。
オレにとって「ナインハーフ」は雨の中の路地裏Hがオレの人生を狂わし、デートコースは必ず路地裏だ、というのは嘘だ。
だが、真っ黒くろすけのせいで、逆に卑猥度が増していることに、関係者は理解しているのだろうか?
いっそカットしてしまっても、大勢に影響がないのが、マミーポルノ。だが、そうするとこの映画、何も残らなくなるな。はっはっは。
4)「脇の下」
ドーナンはいちいち、ダコタの脇の下を観客に見せてくれる。
良いセレブだ。
追記
観終わって、これほど「しゃべる」か「黙る」かのどっちかに分かれる映画はない。まあ、それこそが「マミーポルノ」たるゆえんだろう。