さよなら歌舞伎町 : 特集
歌舞伎町のとあるラブホテルで繰り広げられる
染谷将太、前田敦子ほか“一流のキャスト&スタッフ”による“極上の群像劇”
傑作「ヴァイブレータ」の監督&脚本家コンビ、廣木隆一と荒井晴彦が、染谷将太、前田敦子、南果歩、松重豊ほか注目の実力派俳優陣による群像劇を撮り上げた。さまざまな男女の思いが交錯する街・歌舞伎町のラブホテルを舞台に描かれる「さよなら歌舞伎町」(1月24日公開)の見どころとは?
■映画ファンがゾクゾクする“メンツ”と“設定”による“大人の群像ドラマ”──
希望と再生の物語が明日への活力になる!
年齢も職業も異なったワケあり男女が集まる歌舞伎町のラブホテルを舞台に、さまざまな人間模様が交錯するかけがえのない1日を描く、極上の群像劇が完成した。トロント国際映画祭、釜山国際映画祭、東京フィルメックスで上映され、すでに高い評価を集めている本作は、映画好きならゾクゾクしないではいられない要素に満ちた希望と再生の物語だ。
舞台となるラブホテルの店長と、その恋人でプロミュージシャン志望というけん怠期のカップルを演じる染谷将太、前田敦子だが、見どころはその2人だけではない。物語を織り成す数々のキャラクターとして、多くの実力派俳優が存在感を放っているのだ。前田演じる沙耶に接近する音楽プロデューサー役の大森南朋のほか、風俗店店長役の田口トモロヲ、時効待ちする逃亡犯カップル役として松重豊と南果歩が出演。キム・ギドク監督作「メビウス」で二役を演じたイ・ウヌがデリヘル嬢として体当たりの演技を見せるほか、忍成修吾、村上淳ほかの登場も見逃せない。
メガホンを取ったのは、大作から作家性の強い作品まで、縦横無尽に活躍する「軽蔑」の廣木隆一。本作では「共喰い」「海を感じる時」の名脚本家・荒井晴彦と、2003年の「ヴァイブレータ」、05年の「やわらかい生活」に続く3度目の強力タッグを結成し、「ピンク映画のデビュー場所」と語る歌舞伎町を舞台に、自身初となる群像劇に挑んでいる。数々の男女が織り成すエピソードの描写には、ユーモアと温かい眼差し、そしてリアリティがたっぷり。官能的ながらも、どこか可笑しくて微笑んでしまう物語が、観客に希望を与えていく。
自分は一流のホテルマンだと周囲に偽り、プロ・ミュージシャン志望の沙耶(前田敦子)と同棲中の徹(染谷将太)は、実は歌舞伎町にあるラブホテルの店長。今日もまた、苛立ちに満ちた徹のいつもの1日が始まるが、男女の欲望が集まる場所だけに、何事もなく終わるはずがない。ワンフロアを貸し切って行われるAVの撮影や、韓国料理店で働く恋人(ロイ)を日本に残して帰国間近のデリヘル嬢(イ・ウヌ)と客のトラブル、風俗スカウトマン(忍成修吾)に家出少女(我妻三輪子)が連れ込まれてしまうなど、一筋縄ではいかない数々の出来事に見舞われ、徹の人生は徐々に予期せぬ方向へと変化していく。
■映画監督、映画評論家、映画ファン──
すでにこの“極上の群像劇”を鑑賞した映画のプロたちからも“高評価続出”!
映画人や評論家といった映画のプロフェッショナルはもちろん、すでに作品を鑑賞した一般の映画ファンからも高い評価が続出。一流の顔ぶれが紡ぎ出す極上の群像劇に寄せられた、思いに満ちたコメントを紹介しよう。
■そこに集う人々それぞれに切なくて温かいドラマがある──
本作は、映画ファンが“本当に評価している群像劇”の新たなる1本だ!
さまざまな人物が登場し、それぞれの人生が交錯する“群像劇”は、作り手側にも鑑賞する観客側にも高い“映画力”が求められるジャンル。洋画・邦画を問わず、傑作として評価されているものは、目の肥えた映画ファンこそが満足できる高いクオリティを誇っている。「さよなら歌舞伎町」もまた、そうした傑作群に連なる作品。映画ファンが本当に評価できる群像劇だ。
「歌舞伎町のラブホテルでの24時間」という、限定された空間で交錯するさまざまな男女のドラマを、廣木隆一監督の指揮のもと、一流のスタッフと俳優陣によって映像化。映画人や著名人、そしていち早く鑑賞した映画ファンからも熱い支持を受けている本作もまた、映画ファンが本当に評価する、名群像劇の1本だ。