ファイアー・レスキューのレビュー・感想・評価
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ダメ上司が引き起こした人災
決死の消防士のパニック映画は本場ハリウッドでもメジャーからB級まで人気のテーマ、キャラ設定など単純過ぎる気もするが火災現場でのスタントは迫力十分でした。
原発でないのがせめてもの救いだが大参事であることは間違いない、発電所の大火災がなぜ防げなかったのかが半ば社会風刺的に描かれる。
かって戦友のように猛火を潜り抜けた消防士3人だが人間性は三者三様、世渡り上手が出世して正直者は貧乏くじとお決まりのキャラ設定、そんな消防士たちを再び猛火が襲う、こともあろうにクリスマスイブなのに大停電で大渋滞、おまけに台風まで接近と舞台は整いました。とても消防隊には手におえない大火災だから消火より取り残された人々の人命救助がメインの仕事、加えて主人公の息子が混じっていると言う不運まで重なります。
火災の大敵は火より煙というのは納得ですが黒煙の充満する暗い現場で手持ちカメラ撮影では極めて観づらいのが難点。
緊迫の現場で消防士心得のような重々しいナレーションで薀蓄を入れるのも興を削ぐが中華映画らしい演出。消防士を讃えたいのだろうが大衆の描き方も上から目線、消防士を責めるばかりの被害者像といい、火災現場で鎮魂の為とは言え火を炊く神経はまるで愚衆といわんばかり。
自己犠牲のヒーローが描かれるのもこの手の映画のお約束。ただ、専門知識もなく部下の進言にも耳を貸さないダメ上司が引き起こした人災では決死の救助活動とは言え虚しすぎるプロットでした。
燃えよファイヤーマン!!
ション・ユーがインファナル・アフェアより演技が良くなっていた気がする。ニコラスもアクション俳優になりたいだけあって本編では危険なスタントを自らこなしていて、「すごいな」と思ったことを今でも覚えている。ジャッキーが出てきたと同時にポリストの音楽が流れてきたときはすごく興奮した。アンディ・オンは最後までいるかと思ったらすぐ・・・・・・・・・・・
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