「私的備忘録」くちびるに歌を kanlinmaruさんの映画レビュー(感想・評価)
私的備忘録
横浜ムービル
いつも通りの閑古鳥。
無BGM系のBGM
非ミュージカル
駄中の駄映画
新垣結衣
始まりは長崎らしく教会でいのるところから。十字を切る。
訛り激しい五島列島。産休とりたる教師の代わりに、赴任をするは新垣結衣。ピアノは絶対に弾かないという新垣。
「みんなで歌お〜お〜〜。心萌えるうーたーがっ、うたがー」
久しぶりに聴くと体が震える。つまらなそうな映画でも、心に染みることはある。合唱はずるいwww
すけべ男子の入部に反発する女子。
学校のパソコンからyoutubeで新垣結衣の過去動画をみる。時代ヨノォ。
ほんの「桑原くんの声綺麗だもんね」の一言で合唱部に入部した貧弱桑原。兄は知的障害者。
毎日兄を迎えに行くが、入部で隔日にしてよいかと、親に問う。母はとりあえず聞くものの、父は頭ごなしというのを超えて、白けた態度でやめとけと諭す。
友人妊婦と不純な男子の入部理由の話になり、新垣「何がきっかけでも音楽出会えたならよかったんじゃない」
【拝啓:15年後の自分に手紙を書く】
新垣「歌詞も知らずに歌うのなんて十年早い」
弱気桑原に優しく声をかける活発な部活仲間。女子のスカートがめくれるスポットはかれらの秘密基地だ。純粋に嬉しくなる桑原は兄の迎えをそっぽかし、部活に出る。⇨ここのシーンはなんともいえない甘酸っぱいしーんである、男同士が友達になる瞬間をまさに描写した迫真のシーン。いくつになっても、懐かしい瞬間なのだと思う。
急いで迎えにいくが、兄はいない。
パニックを起こした兄は新垣のボロ車を叩く。桑原も合流。兄の言葉が新垣に刺さっているのか。車で2人を送る新垣。
「ボーってのは兄の機嫌がいい時に出るんです」
という伏線打ち。
裏で父に叱られるのを玄関で挟み聞く新垣。ここで桑原は部活をやめることを告げる。
新垣「本当にそれでいいの?君が決めたの?」という安い言葉。桑原の同意に、翻意を迫らない冷酷な新垣。
迎えを代わって母は応援してくれる!
母「さとるぅー、そういうときはごめんじゃなくて、ありがとうっていうのよー」⇨安い!
知的障害者は味を出す!ということがわかる。
桑原が部活に行くと、無言で受け入れる
新垣。⇨安い!
ふざける男子。ぶつかる女子。
中村ちゃん「だから男子はだめなのよ」
プロローグで祈っていた中村ちゃんの父は、女と駆け落ち。母は病気で早死。田舎の高速ネットで、当然全島民が知っている。
中村ちゃんの自転車を押すけいすけと2人で帰る。恋模様か。ひぐらしの鳴く声が実に風情であるよ。
腹を触って先輩が後輩を指導する裏庭の男子を、いじめと勘違いする女子。真相がわかって笑顔。
教会にて
新垣「なんでそんなに合唱がんばるの?」
中村「ただ好きってだけじゃだめとですか」
父さんからの電話をきる中村ちゃん。
校歌斉唱でピアノをお願いされ壇上に上がるが、弾けなかった新垣。
妊婦「もしかしたらひかないんじゃなくて、弾けないのかもしれない」
中学の時から付き合っていた彼を去年に事故で亡くした新垣だった。なかなか忙しくて会えない2人であったが、携帯の最後の伝言には「ごめん、急いでいくから」とメッセージ。罪悪感を感じている新垣であった。というのが真相。
帰りの車にて
桑原「先生って生きてる意味って考えたことありますか」
桑原の手紙
「15年後に私は兄と一緒にいますか。兄が自閉症じゃなかったら、僕は生まれていませんでした。両親は兄の面倒をみるために私を産んだのです。ですから僕には不安がありません。兄とともに生きていくのです。ですが時に疎ましくなることもあります。でもやはり兄とともに生きていくのです。」⇦同旨だか言葉が適当すぎる。
新垣「私のピアノは誰も幸せにしないの」⇨何を斜に構えてやんの!
妊婦「ユリのピアノを一番まっているのはユリ自身じゃなかと」⇨安い!
中村ちゃんちに父登場!
夏の縁側で、スイカを食べるシーンは沁みます。見た目だけで沁みます。そもそも中村ちゃんちは全体的に沁みます。和です。優しい言葉をかけて中村ちゃんが揺れていたのに、朝になると金を取って父は逃げた!
中村ちゃん「先生、知ってます?船の汽笛はどの音だって、お母さんに教えてもらったんです。たまに神様なんていないんじゃないかなって思うです。うちがうまれたしまったがために、あんなお父さんと結婚する羽目に。私なんて生まれなきゃよかったと思うんです。ねぇ先生、私、お父さんに2回捨てられたとです」みんなを迎えに行きますと言って、外に走り出す中村ちゃん。⇨うーん、安い!
ここで新垣がドの音を弾く!
外の中村ちゃんが反応!
ついに弾き始める新垣!
中村ちゃん号泣!
新垣ピアノをBGMに、新垣の手紙
ここで合唱部がなだれ込み、新垣を囲む
ピアノ付きの合唱厳特訓が始まる。真面目に励む部員たち。向上心爆発。
「勇気を失うな
くちびるに歌を持て
心に太陽を持て」
という額縁を抜く(撮影として)
これが監督のメッセージか。
本番。
桑原家で見に来たが、父と兄はホール外から聞くとのこと。しかし兄は中に入りたがる。
妊婦はこれなくなりますた。
生徒「本当のことを教えてください!」
新垣「緊急出産になりました、あなた達にできることは一生懸命うたうことよ」
仲間割れが起こる生徒たち。
中村ちゃんは練習から逃げようとする
新垣「逃げるな!春子も戦ってるの、あなたはここで戦いなさい、逃げないことを教えてくれたのはあなたじゃない!私はもう逃げない、私も戦う。あんたは一人じゃなか、みんがおる。」⇨安い!
ここで番が来る。
けいすけ「いい考えがある、松山(妊婦)先生に電話しよう!」
新垣「うちらの歌、春子に届けるよ!」
取り次ぐ体育会系教師。
長崎市の方を向いて祈るじさばさのカット。
拝啓15歳からの手紙
を合唱しながら、今までを振り返るカットの連続。安いなぁ。
体育会系が携帯を持ってみんなの下に。どうなったと!どうなったと!と一瞬の緊迫の後、新垣が泣き出すとすぐに、赤子の泣き声が聞こえ、生徒一同歓喜というおきまりのパターン。
保護者が生徒をねぎらうのをみて、寂しがる中村ちゃんだった。会場のピアノでドの音を二回鳴らす。すると障害者のアニが反応。伏線発動!ここで兄が「なずな、泣かんとよ、前進、前進。あんたがいてよかった」と亡き母の言葉を呟く。
実は昔、中村ちゃん母が教会にいたとき、兄が後ろで聞いていて、「僕はいていいの」と声をかけ、なずな母は「あんたもよー」と返していたのだった。
兄は歌を聴けなかった。聞きたい聞きたいと騒ぐ兄。
即興でやれとそそのかす新垣。
「みんなで歌お〜お〜」を会場踊り場で兄に披露する一同。父は恥ずかしがるよん。
すると他校の生徒も巻き込み大合唱が始まる!!!なんや、このベタ展開。
という別れの手紙の裏読み
「正直あなたたちが嫌いでした。子供くせに口が達者で、何にでも一生懸命で。私たちは一人じゃない、あなた達はひとりじゃない、これはあなたたちに教わったとても大切で簡単なことです。」
帰りの船の汽笛がなる。
「ド シャープ」
帰りの見送りに生徒一同
「先生!せーーのっ、わらってーー!」
にたり。
手を振る新垣、追いかける生徒たち。ここでアンジェラアキのモノホン手紙