最高の人生のつくり方のレビュー・感想・評価
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おばあちゃんはちょっと苦手かも
映画「最高の人生のつくり方」(ロブ・ライナー監督)から。
「最高の人生のシリーズ」と思って観始めたら、大間違い。
原題「And So It Goes」を、どう解釈したら、
こうした邦画タイトルになるのか、ちょっと理解に苦しんだ
というのが本音である。
和訳の「そして、今は・・」という表現を見つけ、少し納得した。
また「大人のラブストーリー」というよりも、
同じ世代として「高齢者の生き方の提案」って感じで、受けとった。
「おじいちゃん」「おばあちゃん」と呼ばれるのを、イヤなフリをして、
けっこう楽しんでいる、という印象さえ残った。
存在さえ知らされていなかった9歳の孫娘と遊園地に行き、
自分から「おばあちゃんはちょっと苦手かも」と言ってみたり、
「すごく楽しかった、ありがとう、オーレン」と名前を呼ばれ、
「おじいちゃん、と呼んでもいいよ」というシーンが面白かった。
物語は、無理やり「高齢者の恋愛」の方向へ持っていこうとするが、
私は、今まで想像もしていなかった「小さい子どもと遊園地」で、
二人の幸せそうな顔の方が、観ていてほっこりした。
タイトル1つで、観て欲しいターゲットが変わることを、
日本版にする側は、意識して欲しいなぁ。
それはない、とは言い切れない
「最高の~」これシリーズなの?まあ、こころあたたまるみたいな感じです。
だから、そういう作品が観たいときに見ればよいと思う。
その意味でハズレにはならないし、あんまりいちゃもん付ける気にはならない。自分がもしかしたら60超えてやりまくってるかもしれないし、それはない、とは言い切れないのですよ、いまのところ。
まあ、普通以外のなにものでもない映画です。
人生って捨てたもんじゃない
主演のマイケル・ダグラス70才、ダイアン・キートン68才。
老いらくの恋なんて気持ち悪い?そりゃーそうでしょう、若い人には無理にとは言いません。
ところが話の旨さと役者の好演、選曲の上手さ、監督のセンスで浄化されてしまいます。
リア(ダイアン・キートン)にかかったら自己中の鼻持ちならない偏屈親父オーレン(マイケル・ダグラス)が温かい心を取り戻してしまうのです。
先ずオープニング・タイトルバックに流れる「青春の光と影」で痺れます、劇中で歌うダイアンのジャージーな歌の上手さにも驚きました、流石、若かりし頃歌手志望だったことが頷けます。「恋愛適齢期」であの変人ジャック・ニコルソンを虜にしたダイアンですからマイケル・ダグラスなど朝飯前でしょう。脚本は「恋愛小説家」で不器用な中年の恋愛描写では定評のあるマーク・アンドラスですから偏屈親父の扱いも手馴れています、偏屈と言っても大体歳をとるとそんなもんでしょうし、笑いをまぶす茶目っ気の旨さで致命的な嫌悪感には至りません。
子供が出てくる映画は子役の外連味や可愛さに頼る演出が多いですが本作は大人の映画です。
脇役陣も素晴らしい、唯一のオーレンの理解者でもある不動産屋のオーナー、頼れるマダム、クレア(フランシス・スターンハーゲン)もいい味出していました。ロブ・ライナー監督もかつらを被ってピアノ弾きで好演、自虐ネタのようなセリフにも耐えていましたね。
好みは人それぞれですが私にはどストライク、いい具合に力が抜けていて本、役者、音楽のバランスが心地よい希少な映画、邦題の「最高の人生のつくり方」は力み過ぎでしょう、「人生って捨てたもんじゃない」位がちょうどいい感じに思えました。
オーレンにとっての理想郷とは
お互い配偶者を亡くした老齢の男性と女性が、
ただの隣人から、かけがえのないパートナーと
なっていく様子が描かれている。
ラストは、まさにリトルシャングリラが実現していて
最高の老後だと思える。
黒人の夫妻が息子にオーレンという名前を
つけたのも感動的だった。
最愛の妻を亡くしてから、人間的思いやりを
何処かにやってしまったオーレンが、
独りぼっちの老後でない人生を作り上げたのが
凄いと思った。
ありきたりかもしれないけれど
話も邦題も食傷気味
腕利きの不動産マンだが、偏屈な性格で嫌われ者のオーレン。
疎遠の息子が刑務所に入る事になり、孫娘を預かる事に…。
偏屈男がやがて周囲に心を開いていく、というありふれた話。
マイケル・ダグラスのヤな野郎っぷりはさすが様になってるが、とことんクズ野郎ではない。
孫娘を母親に預けようとするが、その母親が堕落人間で考えを改めたり、無実の罪の息子の為に弁護士を雇ったり、親しくなったダイアン・キートン演じる隣人の為に仕事を紹介したり…。
根は、先立った妻を今も大事に思ってる愛情深い男なのだ。
孫娘や息子との復縁一本に絞れば良かったと思う。
ダイアン・キートン演じる隣人との色恋沙汰は蛇足だった。
お互いちょっと惹かれ合うならばまだしも、ベッドインしての痴話喧嘩までは…。
幾ら同じロブ・ライナー監督とは言え、この氾濫する似たり寄ったりの邦題は…。
邦題の元となった某映画は確かにいい映画だったが、その後一斉にパクられるほどかと言うと疑問で、食傷気味。
成熟した大人の、恋愛映画
温かいオトナのお話
2度見ても楽しかったからレヴュー訂正
自己中で頑固な主人公がどんどん良い人になって行って、ちょっと物足らなかったかな。←もともとは自己中な人ではなかったんだ。
息子との確執的な部分の描き方もちょっと浅いから、理解しあい仲良くなってもそれ程感動的ではない感じ。しかし中心となるオーレン(マイケル・ダグラス)とリア(ダイアン・キートン)との関係はとても素敵でした。孫との関係も中々良かった。
全体を通して温かみのあるお話でした。
後味良し
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