きみはいい子のレビュー・感想・評価
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ますます好きになりました
あまりに待ちかねての鑑賞、地元で今日から上映の本作、待ちきれず原作本を読んだ後になった。姉の子供が疲れきった先生に優しく抱きついて、励ます姿にじわっときました。オミポ監督のこれからの活躍に期待してます。
絶望の隙間に見えるひとすじの光
傍目からは一見何気ない日常。けれど皆、内面はヒリヒリ。呉美保監督は『そこのみにて光輝く』同様、人が持つ負の部分に鋭く切れ込み、それを救うのはやはり人なのだというメッセージを投げかける。だから好きなんだな。彼女の作品は。 子役たちの自然すぎる立ち振る舞いがすばらしい。雅美(尾野真千子)のママ友・陽子(池脇千鶴)の息子は本当に親子のようだし、自閉症の少年・弘也を演じた加部亜門は天才的です。 「子どもを可愛がれば、世界が平和になる」「幸せは、晩ごはん食べて、お風呂入って、寝るときにママからおやすみって言われた時の気持ち」など、今後覚えておきたい金言もたくさん。 みんながこれを観て、世界が平和になればいいな。
感動した!
スタッフも演者も最高の仕事してる‼︎こんな映画作った人達スゲェ‼︎ 20歳男子大学生だけど、凄く伝わってきたし、感動した!普通20歳学生にはわからな感覚を感じれた‼︎いっちょ前に涙を流してしまッた、
いい子とは
育児をする母と小学校教師を軸に、様々な問題を抱えた大人と子供が出てくる。
社会的には不適合者かもしれないけど、いい子、の基準を変えれば誰だっていい子、になれる。そうやって自信をつけていけばいいのだと思った。
自分の子供時代〜を回想しながら観たのだけれど、心がえぐられた気持ちになった。
カンダくん
『(宿題)ぜったいやってくるから』 ぐっときました。 あんなセリフが返ってくると思わなかったからハッとさせられた。 泣けた。 池脇千鶴が笑うと空気が変わる。 とてもよかったなあ。 ASAYAN出身だよなあ。懐かしいなあ。
宿題みなさんやりました?
子供の頃に誰にも理解されない経験をした人は、他人に心を開く無意味さを知っている。 虐待される子供と、虐待する親と、その双方を被害者として、またその双方を理解しようとする小学校の先生、近所の老女の視点を交えながら描いています。 どのような子供時代をおくったかによって、受け止め方が違う作品のように思います。 今年に入って、一番泣きました。 「ショート・ターム」と同じく、傷付いた心を優しく包む、人肌温度の(人の心の機微をよく理解した)映画だと思いました。 モンスター・ペアレンツと葛藤しながら、子供達と正面から向き合う小学校の先生:高良健吾くん、障がい児を育て「すみません」が口癖になってしまった母親役:富田靖子さん、子供達の自然な演技が印象に残ります。 特に富田さんが、「いい子」だと子供を褒められて、すみませんと何度も頭を下げるシーンでは、同じタイミングで号泣。 また高良くんのお姉さんが、「子供に優しくすると、その子が他の人に優しくする。そうやって世界平和は作られる。母親って凄いでしょう?」という台詞に、大きく頷きました。 先生が出した宿題「家に帰ったら、家族の誰かに抱きしめられてくること」が、そのまま観客に出された宿題で、テーマなんでしょう。 本作を観た人が、帰宅後に誰かを抱きしめる。凄く素敵なことですね。
『きみはいい子』
呆気なく終わった映画でしたが、沢山の幼い子供の頃の記憶。甦って自責の念にかられてしまう。学生。子育て年齢の母。挙げ足取って付けいじめは、相手の心を傷付けてしまう。 また同じ繰返し…。 辛い心のトラウマを、理解してあげる優しさをもつことが、問題解決して、相手の苦しみに共感してあげる愚痴を訊いてあげる 余裕ある受け止める側持たなきゃいけないことそして抱きしめる子供の親にならないと…。 映画で、此処までまとめるのは、大変難しいですね…。 当事者は、学生時代~大人になっても言えなくて、苦しんでいるから。 劇場10名くらいいました。21日(火)は…。
ワシはわるい子…なのか?
良い作品だと思う、文科省の推薦が来そうな…でも何かが据わりが悪くてむず痒い、もっと突っ込んで言ったら「上っ面をなぞるだけ」なのが心の何処かで気持ち悪かった一本。 今作を観て素直に感動出来る方を、否定は全くしない出来ないけれど… 本当に観なきゃ救われない層には、絶対観る機会は無いよね? それを越えても、作品として映画なりの答えを出さないのは如何か? 「♩ありの〜ままの〜」にしちゃいけないネタじゃ無いのかな… 安い弱者肯定的なプロパガンダだよね… 女優陣、女性子役陣は素晴らしかった。 逆に高良氏の演技があまりに(役柄を加味しても)酷く。 群像劇…にもなりきらない作劇にも… 傘のシーン。 あそこは子供に傘さして左肩を濡らす演出は、必要だったよ… ラストシーンまで「やらされてる感」で通すのは、今の時代に教員を目指そうなんて人を舐めてるよな… 改めて。 作品としては良い作品だと思うけど…ただただ青いバナナ的な「未熟」感に溢れる作品。 10年後に、セルフリメイクしたものが観たいなぁ…
力を抜いて。
親から虐待されて育った子供は、親と同じように虐待に走ると
云われているが、どこかで大きく環境が変わり愛情を受けると
その心地良さを、我が子や他人に与えられるようになるという。
今作では池脇千鶴と尾野真知子が過去を背負った母親を演じて
いるが、甘えられぬ世界で生きてきた人間が心を許せる存在に
出逢った時の安心感が「抱きしめる」というカタチで表現される。
最近ニュースで気になるのは、やたら学校や教師を責め立てる
記事の類が多すぎることだ。今作で新米教師を演じる高良君が
生徒にバカにされ、保護者に文句を言われ、同僚や先輩からも
蔑まれる中で生徒をどう守り、どう心を拓かせるかに苦悩する
姿は心に残る。その指導が巧くいかない、道理に叶わないこと
も多々あるが、それは社会人が就職してから味わう洗礼や屈辱
と大して違わない。でも職業が「子供を守る」はずの教師でしょ、
の立場でクローズアップされて転嫁されているとしか思えない。
本来子供は皆で守るものである。家族も隣近所も知人も友人も
皆で協力してその子の動向を見守ってやることが一番の方法だ。
無理だと決めつけてやれることをやらないうちに手遅れになる。
知的障害を持つ少年が認知症の老女に助けられるエピソードで
いつも周囲に頭を下げてばかりの母親が、この子はいい子だと
老女から褒められるシーンがある。つい昔の子育てを思い出し
涙が溢れてしまった。息子が乱暴で言う事を聞かなかった時期、
自分の子育てが間違っているのだろうかと悩んだことがあった。
「この子はいい子になるからゼンゼン大丈夫。お母さんそんなに
悩まなくて大丈夫だよ」と、ポーンと肩を叩いてくれた人がいた。
この人は神様か?と思って急に力が抜けたのを今も覚えている。
子育てはいつだって大変だ。愚痴を言い合って、分かち合って、
お互いを褒め合って乗り切るのも一つの方法。親も先生も人間。
(親の方が神経質になり過ぎているのかな。完璧なんてムリだよ)
きみはいい子。みんないい子。
面白かった。 大宮夫妻(池脇千鶴と高橋和也)の関係を描いて欲しかったなあ。そこがあれば全部繋がったのに。見落としたのかな? と思ったけど、それ以外は、群像劇が「きみはいい子」に収斂されて来る快味が良かった。 ラストはどちらが良かったのか。ギューッか、パチーンか。実際はそれを見せない。鑑賞者に委ねるラストとなっている。 そして、ギューッであって欲しい。と私に願わせたということで、いい映画だなと思った。
ギュー
涙止まりませんでした。無くならない虐待。殴る方も辛いはず。子供って殴られても虐待されてもその親を嫌いにならないの。好きなんです。同じ目線でその子を見てそして聞いてあげて欲しい。抱きしめて欲しい。きっと伝わるから。簡単だけど難しい現実。優しさを広めて欲しい。とても素晴らしい作品でした。
自分のよう
原作を2~3年前に読みました。尾野真千子演じる母親に自分を重ねました。 今でもやっぱりダメな母親ですが、明日から子供たちの事、抱きしめたいと思いました。 子育てに自信のない人ほど見てほしいと思います。
なかなかの出来。食わず嫌いをせずにとにかく、観ましょう。
前回の「そこのみにて光輝く」があまりに陰惨な内容で、観終わった後、疲労感しか残らなかったので、今回もまた救いようのない内容なのかと思っていたら、高評価のレヴューが多数あったので、観てみました。 途中、高良健吾が学級崩壊ともいえる状況に右往左往したり、認知症のおばさんや障害を抱えている小学生が登場する場面では、ああ、まるで露悪趣味満載の韓国映画みたいだな、と苦笑していました。潮目が変わったのは、池脇千鶴が尾野真千子を抱きしめながら自分の過去を語る場面以降です。隣の中高年の夫婦はもう、泣きじゃくっていました。そして、最後、緊張感が最高潮に達して、これから、一体、どっちに転ぶのだろう、と、好奇心が限界にまで膨れ上がった、その瞬間、画面は暗転して、エンドクレジットへ・・・。これ、何? と思いましたが、映画館から出た後、なるほど、と思いました。「これは、新機軸なのだ」という考えに帰着したのです。私にとって大きな収穫でした。 今後、こういう終わり方を踏襲した映画が製作されていくでしょう。☆4個なのは、学級崩壊の場面がやや、紋切りだったからです。前作でゲンナリした人も、騙されたと思って、一度、観てみてください。この女性監督の成長の跡がはっきりと判る筈です。
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