きみはいい子のレビュー・感想・評価
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辛いシーンがあった
新年1本目!呉美保監督作品初めて観た。高良健吾はカッコいいのにああいう役がハマるな〜出てきた瞬間ちょっと笑っちゃう・・尾野真千子のシーンはツラくって・・ヒリヒリした・・池脇千鶴は良い人過ぎて怪しい!と思ってたけど最後まで良い人だった、全体的に、そんなに上手くいかないだろうって思っちゃうけど、ラストでバランスが取れているのかなぁ、でもやっぱりあんなに救われなくてもいいんじゃないか、もっと突き放して描いたら・・辛すぎるか。教室の子どもたちの感じはリアルだった、自閉症の子は演技っぽい感じがあった、あの子だったらそんなに苦労しなそうだ。
みんな違ってみんないい。
正直、久々ガツンときすぎて、未だにちょっと立ち直れてない。。
世の中いろんな人がいるということ、そしてそれは、小さい頃から作り上げられて行くのだということ。
見えていないだけで、自分の周りの人みんなが何かしら抱えて生きてる。
誰しもが心の何処かでは愛されたいと願い、誰かを愛おしく思う。
愛することが上手い人も下手な人もいるけど、ギュッてするだけで伝わることってあんなにたくさんあるんだなぁ…
自閉症の子の優しい言葉に笑顔をもらった一方で、かんださんの決意がとっても重く聞こえて、それがまた本当に哀しくて悔しくて、涙が止まらなかった。。でも、私は絶対できるって信じる!
そして声を大にして言いたい。
きみは心優くて素敵なとってもいい子だよって。
ますます好きになりました
あまりに待ちかねての鑑賞、地元で今日から上映の本作、待ちきれず原作本を読んだ後になった。姉の子供が疲れきった先生に優しく抱きついて、励ます姿にじわっときました。オミポ監督のこれからの活躍に期待してます。
絶望の隙間に見えるひとすじの光
傍目からは一見何気ない日常。けれど皆、内面はヒリヒリ。呉美保監督は『そこのみにて光輝く』同様、人が持つ負の部分に鋭く切れ込み、それを救うのはやはり人なのだというメッセージを投げかける。だから好きなんだな。彼女の作品は。
子役たちの自然すぎる立ち振る舞いがすばらしい。雅美(尾野真千子)のママ友・陽子(池脇千鶴)の息子は本当に親子のようだし、自閉症の少年・弘也を演じた加部亜門は天才的です。
「子どもを可愛がれば、世界が平和になる」「幸せは、晩ごはん食べて、お風呂入って、寝るときにママからおやすみって言われた時の気持ち」など、今後覚えておきたい金言もたくさん。
みんながこれを観て、世界が平和になればいいな。
いい子とは
育児をする母と小学校教師を軸に、様々な問題を抱えた大人と子供が出てくる。
社会的には不適合者かもしれないけど、いい子、の基準を変えれば誰だっていい子、になれる。そうやって自信をつけていけばいいのだと思った。
自分の子供時代〜を回想しながら観たのだけれど、心がえぐられた気持ちになった。
カンダくん
宿題みなさんやりました?
子供の頃に誰にも理解されない経験をした人は、他人に心を開く無意味さを知っている。
虐待される子供と、虐待する親と、その双方を被害者として、またその双方を理解しようとする小学校の先生、近所の老女の視点を交えながら描いています。
どのような子供時代をおくったかによって、受け止め方が違う作品のように思います。
今年に入って、一番泣きました。
「ショート・ターム」と同じく、傷付いた心を優しく包む、人肌温度の(人の心の機微をよく理解した)映画だと思いました。
モンスター・ペアレンツと葛藤しながら、子供達と正面から向き合う小学校の先生:高良健吾くん、障がい児を育て「すみません」が口癖になってしまった母親役:富田靖子さん、子供達の自然な演技が印象に残ります。
特に富田さんが、「いい子」だと子供を褒められて、すみませんと何度も頭を下げるシーンでは、同じタイミングで号泣。
また高良くんのお姉さんが、「子供に優しくすると、その子が他の人に優しくする。そうやって世界平和は作られる。母親って凄いでしょう?」という台詞に、大きく頷きました。
先生が出した宿題「家に帰ったら、家族の誰かに抱きしめられてくること」が、そのまま観客に出された宿題で、テーマなんでしょう。
本作を観た人が、帰宅後に誰かを抱きしめる。凄く素敵なことですね。
『きみはいい子』
ワシはわるい子…なのか?
良い作品だと思う、文科省の推薦が来そうな…でも何かが据わりが悪くてむず痒い、もっと突っ込んで言ったら「上っ面をなぞるだけ」なのが心の何処かで気持ち悪かった一本。
今作を観て素直に感動出来る方を、否定は全くしない出来ないけれど…
本当に観なきゃ救われない層には、絶対観る機会は無いよね?
それを越えても、作品として映画なりの答えを出さないのは如何か?
「♩ありの〜ままの〜」にしちゃいけないネタじゃ無いのかな…
安い弱者肯定的なプロパガンダだよね…
女優陣、女性子役陣は素晴らしかった。
逆に高良氏の演技があまりに(役柄を加味しても)酷く。
群像劇…にもなりきらない作劇にも…
傘のシーン。
あそこは子供に傘さして左肩を濡らす演出は、必要だったよ…
ラストシーンまで「やらされてる感」で通すのは、今の時代に教員を目指そうなんて人を舐めてるよな…
改めて。
作品としては良い作品だと思うけど…ただただ青いバナナ的な「未熟」感に溢れる作品。
10年後に、セルフリメイクしたものが観たいなぁ…
力を抜いて。
親から虐待されて育った子供は、親と同じように虐待に走ると
云われているが、どこかで大きく環境が変わり愛情を受けると
その心地良さを、我が子や他人に与えられるようになるという。
今作では池脇千鶴と尾野真知子が過去を背負った母親を演じて
いるが、甘えられぬ世界で生きてきた人間が心を許せる存在に
出逢った時の安心感が「抱きしめる」というカタチで表現される。
最近ニュースで気になるのは、やたら学校や教師を責め立てる
記事の類が多すぎることだ。今作で新米教師を演じる高良君が
生徒にバカにされ、保護者に文句を言われ、同僚や先輩からも
蔑まれる中で生徒をどう守り、どう心を拓かせるかに苦悩する
姿は心に残る。その指導が巧くいかない、道理に叶わないこと
も多々あるが、それは社会人が就職してから味わう洗礼や屈辱
と大して違わない。でも職業が「子供を守る」はずの教師でしょ、
の立場でクローズアップされて転嫁されているとしか思えない。
本来子供は皆で守るものである。家族も隣近所も知人も友人も
皆で協力してその子の動向を見守ってやることが一番の方法だ。
無理だと決めつけてやれることをやらないうちに手遅れになる。
知的障害を持つ少年が認知症の老女に助けられるエピソードで
いつも周囲に頭を下げてばかりの母親が、この子はいい子だと
老女から褒められるシーンがある。つい昔の子育てを思い出し
涙が溢れてしまった。息子が乱暴で言う事を聞かなかった時期、
自分の子育てが間違っているのだろうかと悩んだことがあった。
「この子はいい子になるからゼンゼン大丈夫。お母さんそんなに
悩まなくて大丈夫だよ」と、ポーンと肩を叩いてくれた人がいた。
この人は神様か?と思って急に力が抜けたのを今も覚えている。
子育てはいつだって大変だ。愚痴を言い合って、分かち合って、
お互いを褒め合って乗り切るのも一つの方法。親も先生も人間。
(親の方が神経質になり過ぎているのかな。完璧なんてムリだよ)
きみはいい子。みんないい子。
ギュー
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