ザ・テノール 真実の物語のレビュー・感想・評価
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オペラに興味がなくても・・・
オペラ映画かと思っていたが、違った。
映画の冒頭で出てくる「誰も寝てはならぬ」は有名な曲だし、実際に劇中では非常に聴きごたえのある演出がされているので、一気に引き込まれる。
途中の曲はよくわからなかったが、くじけずにラストまで行くと「アメイジング・グレイス」が流れ、この曲の演出にやられる。
まったく音楽に興味のない人以外はたいてい涙するだろう。
主人公を支える妻役のチャ・イエリョンの演技が素晴らしい。
実話の凄さが輝きを失う
感動的な話なのは間違いないのに、不必要な脚色で俗っぽくなってる気がして残念。北乃きいの夢を追いかける新人の存在は必要?入社して早々の新人が出張ってくるのに違和感を感じたら、その後も気になって仕方がなく、ラストの感動が白けてしまいました。勿体ないの一言です。
実際に起きたことだから感動する!
先ず06年をピークとする実際起きた事柄を10年も経たないうちに映画にする意欲が凄い。そして脚本家、監督及びプロデューサーたちは素晴らしい現実のエピソードを映像にする事に成功していると思う。印象的だったのは劇場で歌うことの出来ない自分と見事に歌う自分が対峙する幻想シーン。
次に当然現在活躍している人たちを想う。韓国人テノール歌手ベー・チェチョルさんと日本人プロモーター輪嶋さんとの不思議な縁に驚く。今までギクシャクした日韓関係は国の問題だと割り切れる。人と人が出会い素直に相手を自分のなかに入れる事ができる。つまり人と人が自然に相手を思いやることが出来て行く姿本当に希望が持ててとても素晴らしい。
最後のシーンの歌は、主人公の自信が少しずつ戻り感謝の歌に変わっていく様子が際立ちジーンとしてしまった。一人で鑑賞したが涙が止まらなかった。
蛇足であるが主役の日韓欧の俳優の演技も良かったが、北乃きいさんは歌がとても上手かった。
ヒロインが主役を食った映画
主演のユ・テジさんと伊勢谷友介さんの演技も良かったが、それ以上に主役の妻を演じたチャ・イェリョンさんの演技がとても良く、印象に残りました。最後の観客を使ったシーンは「それは無いだろ!」って思い、少し興醒めてしまった。
明日への希望が持てる映画でした。
昨年一緒に夢の一つをかなえた友人の友人が主人公を支えた一人と聞いていて、絶対見たいと思っていました。
高慢ちきな主人公は、「神から与えられた才能」を持っていて、「努力さえ惜しまなければ何でもできる。」と言い、羨ましいことに本当にできていた人でした。
それが出来なくなるような事態になっても、本気で望んで、悲愴にならずに自分の成長を確認しながら楽しんで努力すれば、まわりのみんなも協力してくれる!
明日への希望が持てる映画でした。
真実の努力。
日本でも数々の番組に取り上げられていたらしいが、
失礼ながらベー・チェチョルという人を全く知らなかった。
歌手が声帯を失うだなんて…何たる悲劇かと思うが、
そういえば御大J・アンドリュースも過去に美声を失う事件
があったっけ。あれは手術の失敗…?だったのか。
今回の最初の手術にしても…声帯と肺の片方の神経切断
という、癌だったのだから仕方ないにしても、非常に運が
悪かったとしか素人には捉えようがない。
映画後半で日本の一色教授による回復手術が施されるが、
その最先端技術も、あくまで声帯を取り戻す(話ができる)
…というのが、これまでの成果だった。
オペラ歌手に戻る(戻れる)というのは夢の夢の話なのか。。
テーマは劇中で本人が何度も口にする「努力」に他ならない
のだろうが、どんなに努力したって得られないものがある。
「オペラ歌手は、なりたくてなれるもんじゃないんですよ」
と冒頭で口にする本人が、神が与えたはずの才能を失う。
大きな壁にぶち当たった時、人間はどうすればいいのか。
結局のところ、ここまできたのが本人の力なのだから、
乗り越えていくのもまた本人であるしかない。という事が
分かるのだが、周囲の励ましや応援、ことさら日本人音楽
プロデューサーの沢田氏の尽力は大したものだ。彼もまた、
決して諦めない強固な意志の持ち主だったことが大きい。
日韓相乗効果ともいうべき努力の末、彼は少しずつ歌声を
取り戻していくのだが…
リリコ・スピントという世界的に類稀な歌声の持ち主である
彼の冒頭の迫力あるオペラは必聴。ここでもう涙が溢れる。
昔J・ロバーツが有名になったあの映画(PW)で、初めてオペラ
を聴いて感泣するシーンを思い出した。歌声の力って偉大だ。
もう少し要らないシーンを詰めて短くできたんじゃないかと
思う箇所が幾つかあったが、主演キャストや日韓俳優の熱演に
「お疲れさまでした~」と言いたくなる努力融結合の感動作品。
(伊勢谷くんは語学堪能だし、北乃きいは歌が上手いのねぇ~)
事実に基づいているというから
希望を持ちながら見ることができます。
必要なのかな?というシーンも個人的にはありますが、全体的にテンポがよく、心象風景の描き方もうまい。記憶をえぐられます。
ラストは号泣してしまいました。
諦めないからこそ生まれた“奇跡”。ステキな歌声が紡いだ感動秘話。
【賛否両論チェック】
賛:無理だと言われ続けながらも、諦めずに病気を克服して復活に挑む主人公と、彼を支える仲間や家族の絆に、感動すること必至。
否:手術のシーンは結構痛々しい。展開も少し出来すぎている印象を受けるので、現実主義な人には受けが良くなさそう。
歌手にとって命ともいえる“声帯”を壊し、誰しもがもう無理だと諦めてしまう中で、時にくじけながらも挑戦を続ける主人公の姿が胸を打ちます。終わり方は少し出来すぎな感はありますが、感動をより際立たせるステキな演出が光ります。
リハビリ中に復帰をためらっていたチェチョルが、諭してくれた幸司とユニに告げる、
「今やらないと、次もその次も、準備不足を言い訳にして何もやらないで終わる。だから公演に出る。」
という言葉が、心に響く作品です。
ちなみに、実際にも2008年に奇跡的な出来事が起きているようで、それにも驚かされます。詳しくはエンドロールをご覧下さい(笑)。
絶対観るべき映画
映画を観おわったあと、、ただただ涙。
上映中、涙をこらえていましたが、、耐え切れませんでした。そして、スタンディングオベーションをしたい気持ちでした。
今年映画観た中で一番‼︎
これが真実な話であるから余計。
生きる勇気、希望をくれる映画です。
真実の感動を支えるもの
この映画の素晴らしさは真実の物語であるということだけではなく、伊勢谷さん ユ・ジテさん達の映画にかける想いだと思う。岡崎シネプレックスで鑑賞したが、多くの人に受け入れられる映画ではないか。オペラに詳しくない私でも素直に感動できた。
歌にも感動できる
実話なので泣ける映画としてPRされているが、劇中に出てくる歌を聞くだけでも心に響くものがある。みた後の感想がすれ違い的なアクション映画と違い、恋人とかと見ても見た後は同じ気持ちを共感できるのではないかと思う。
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