劇場公開日 2014年10月25日

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シャトーブリアンからの手紙のレビュー・感想・評価

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3.0我が国では何故、加害者としての戦争映画が制作されないのか…

2024年8月10日
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映画関連本の情報から、「ブリキの太鼓」
のフォルカー・シュレーンドルフ監督作品
と知っての初鑑賞。

第二次世界大戦に関連した究極の選択物語
としては
「ソフィーの選択」や「サラの鍵」を、
最後の凄惨な処刑シーンは
「カティンの森」が思い出された。

反ナチス派のパリ統治将校たちの
ヒトラーによる理不尽な命令への葛藤、
副知事の処刑人リストを作成する葛藤、
地区司令官を暗殺したレジスタンスの
ドイツ側の理不尽な対応への憤りと
自首への葛藤、
等々の苦しい選択が描かれた。

作品の出来としては、
少し短めの1時間半にまとめていたが、
説明不足に感じるいささか未完成な印象。
例えば、
入牢している面々それぞれの事情や関連、
銃殺の際に耐えきれなくなった若い兵士は
処刑される17歳の少年を知っている
ようなのだが説明の無いこの村との関係性、
また、登場人物の戦後を
モノローグでまとめたが、
その結果だけでは事情が分かり難いこと、
特に自首すると言っていた暗殺者が組織から
追放された経緯なども
映像できっちりと説明を加えて、
2時間弱の作品にしても良かったのではないか
と思われた。

さて、
副知事は善良な市民と政治者のどちらを
選んだ方が良いと思うのかと迫られ、
更には理不尽と思われたリストの3人を
救うべくドイツ側将校に進言したが
代わりの候補者のリストアップすることは
出来なかった。
上からの命令に逆らえずに
非人間的な選択を強いる側、
そんな理不尽な選択を強いられる側、
その双方の究極の選択の悲劇に
心が締め付けられた。

ところで、我が国では、
被害者意識での戦争映画ばかりで、
太平洋戦争での加害者としての日本を描く
監督はほぼ皆無だが、
ドイツのシュレーンドルフ監督は
自国の戦争犯罪視点での作品を
複数監督しているようだ。
改めて名作「ブリキの太鼓」も
再鑑賞する衝動に駆られた。

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KENZO一級建築士事務所

1.5うーん、

2022年4月11日
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鑑賞方法:VOD

当時のつらい状況の映画だったけど、ストーリー性が乏しいというか、なにか信念を貫いての反乱とかもなく、ただ「終わり」に向かっての流れだけのようにも感じた。

実話に基づいたものだったろうけど、映画にするなら、見てる側に訴えかけるような、もうちょっと見応えもあった方がよかった。

でも、自分が処刑する側の、権限があるくらいの立場なら、実際はそのまま収容所に生かしておいて、「処刑したことにして」、処刑した報告をベルリンにしてたかも。
どーせドイツからはわざわざフランスまで確認には来ないだろうし。

でもそんなのん気なことも言ってられない時代の話で、まさしく「命令の奴隷になって」粛々と命令を遂行していく現地の軍人たち。
今も、東欧で起きているロシア軍の蛮行にも似た虐殺の「命令の奴隷たち」とも重なるとこがあった。

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けい

3.5タイトルなし

2019年5月24日
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鑑賞方法:VOD

「命令の奴隷になるな」

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hato

2.5ドイツ兵

2018年6月1日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

フランス人たちもだが、ドイツ兵の方が印象的だった。
戦争を描いた映画の中では印象に残らない、といった感じ。

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カメレオン

3.0フォルカー・シュレンドルフ監督の遺言のような作品。

2015年8月2日
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鑑賞方法:DVD/BD
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さぽ太

2.0歴史の偶像化

2015年3月20日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

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佐分 利信

5.0奴隷になるな。

2015年3月10日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

怖い

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ハチコ

3.0哀しい史実

2015年2月2日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

予備知識無しで観たせいで「シャトーブリアン」っていう名前で、なんか牛肉の高級なヤツ?みたいなイメージで。
ところが、映画はそんなのんきなモノではなくて。
1941年10月に実際に起きた「ナント事件」と呼ばれる歴史上の事件を描いた映画でした。

歴史にはとんと疎いので、予備知識も無しに観ちゃったら、分かんないんじゃないかとも思いましたが、ドイツに占領されたフランスでのお話で、さすがの私でもヒトラーの独裁くらいは知ってます。
それで、この映画は、その程度の知識で充分でした。
そのくらい丁寧に描かれてます。

歴史上の事実という事で、観てて実に辛いものです。
一人のドイツ人将校が銃撃暗殺されて、その報復として150人のフランス人を銃殺にせよと命令が出てしまうという、とんでもない事件です。

私は、この事件の事すら知らず、さらにはフランスのシャトーブリアンという場所に収容所があったとかも全く知らず。
映画なので、多少の脚色はあるのでしょうけど、実際にそこに居た人たちの証言なども元にしてたり、タイトルにある「手紙」とそれを書いた少年の事は、フランスでは伝説的に有名との事で、実際にこんな事が起きたのだろうと映画を通して実感します。

それにしても、このテの戦争悲劇は切ないです。
もう、どうしようもないくらい切なくて苦しい気持ちになるものです。
3年ほど前に観た映画「やがて来たる者へ」を観た時もそうでしたけど、実にやりきれない想い。

映画の中に出て来る「命令の奴隷になるな」というセリフは効きます。
この映画は極端な史実ですが、案外普段のサラリーマン生活でも「命令の奴隷」になってるんじゃないでしょうか?
今のこの日本でも、理不尽な命令の奴隷になって人生誤ってしまう人も多いのかも知れません。
そして、案外自分自身も理不尽な命令の奴隷であり、他の誰かに理不尽な命令を課してしまっているのかも知れません。

そんな事も含めて色々と考えてしまう映画なので、特にオススメはしません。
ココロに余裕が無い時は観ない方がいいのかも知れません。
ズシーンとココロに重い映画でした。

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ルチア

4.0史実に基づいた意欲作

2014年12月17日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

興奮

戦時中の事実を描いた作品だそうですが、何の予備知識も無しに観ました。
理不順な報復ともいえる仕打ちですが、それに巻き込まれる人々。
戦争下では仕方ないことなのでしょう。
それらが美しい映像で描かれています。
主義主張のある者、ただ巻き込まれた者、それぞれに哀愁があります。
そんな中で、泣ける作品です。

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シネパラ