愛を積むひとのレビュー・感想・評価
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積まれた石の数だけ♥
大切な人を亡くし、大切な人からの手紙によって導かれ、立ち直っていく...
定年後どうしましょう
美しい北海道の風景も、また良し。
樋口可南子が心臓病で死ぬお話ですが、実はこの映画の山場は、彼女が死ぬところではありません。
難病系映画で一泣きするのを狙って観に来た人だと、彼女のあっけない死に方に肩すかしを喰らうかも。
このストーリーの盛り上がりは、樋口さんが死んだあと、残された人たちが紡いで行くドラマにこそ、あるのですから。
原作の邦題は「石を積む人」。
佐藤浩市が積んでいるのは愛だけではないので、映画の商売のためだけに、こんなあざとい限定をしてしまうのは誤りだと思えます。
原題のほうがはるかに好ましいと思いました。
よくよく考えてみると、樋口さんはずいぶん「自己中」な最後の1カ月なんですよ。
それまで苦労に耐えに耐えてきた人だという設定だから許されるのかも知れませんし、愛と自己中とは紙一重だということなのかも知れません。
気がつかなければ、「美しい愛情に泣けました」で済む話かも知れませんが、気がついてしまうと、愛と自己中とは紙一重なんだなと再認識してしまうのです。
なお北川景子が娘役。
彼女はこれまでどんな映画を演じても、「ぷんスカぷん」みたいな定型演技しかできない人だという先入観があったのですが、今作の演技は立派。
もしかして、撮影現場に、やたらチヤホヤするTV人がブンブン飛び回っていなかったのかも……。
映画女優はこうでなくっちゃと思える好演でした。
J :COMテレビってCMも何もないんだ。これから映画チェックしな...
【ハーフリタイアした男が大小の喪失を乗越え、前を向き生きる希望を取り戻していく姿を朝原雄三監督が優しき目線で描き出す】
山田洋次監督作品の助監督を長く務めた朝原監督が「武士の献立」(面白き、時代劇)に続き、手掛けた作品。
不況により、ハーフリタイヤした実直で不器用な男、小林篤史(佐藤浩一)は第二の人生を妻、良子(樋口可南子)と北海道、美瑛で過ごす事を決意。瀟洒な家を手に入れる。
良子はガーデニング・家の内装のアレンジを楽しむが、篤史は手持無沙汰。
そこで、良子は篤史に家の周囲の石塀づくりを頼むことに。
二人の間には、過去の出来事のため疎遠になっている娘聡子(北川景子)がいる。
ある日、篤史夫妻の家に悪友にそそのかされた杉本徹(野村周平)が忍び込むが、あっさりと捕まり、罪滅ぼしに石塀作りを手伝う事になり・・・。
徹の恋人、上田紗英(杉咲花)も良子を慕い、料理やガーデニングを手伝う事になるが・・。
篤史は諸事情を抱えた人たちとの交流も芽生えるが、ある日、良子が心臓の病が悪化し、入院する事に。
物語は分かり易く、ほぼ、想像通りに進む。が、分かってはいたのだが、感動を抑えきれなかった作品。
ベテランから若手まで、豪華な俳優陣たちの安定した演技と北海道、美瑛の美しい風景も印象的な作品である。
<主人公の年に徐々に近づきつつある近年、再見したら思いは更に募るのかなあと思いながら、レビューアップする。>
<2015年6月20日 劇場にて鑑賞>
こうありたい
北海道美瑛町がロケ地
苦労ばかりかけた妻の為に晩年を過ごす旦那が妻に先立たれ石塀を組む。
美瑛町の景色がきれい。ただ雪深くそのせいで停電になることがあるので移住は覚悟してね、ということか。
オープンセットの家(外観のみ)と石塀は町有地に残っていて見学可能とか。
佐藤浩市と樋口可南子の娘が北川景子というのは納得。
野村周平はぱっと見わからなかった。
杉咲花はまた健気な女の子役、若くしてお母さんに。
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