おやじ男優Zのレビュー・感想・評価
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濱のぬるい風にあたりながら
最初に言いますが、実はエンディングまで観ておりません(^^;)
ですので、感想も中途半端ということをおことわり申し上げます。
ピンク映画の監督ということもあり、その演出もコミカルであり、オーバーであるという要素は、独特な文化さえ感じさせます。
もっと自然な演技と押し殺すようなリアリティがあればと思うのは野暮なのでしょうね・・・
しかし、中年男の悲哀はビシビシと痛いほど伝わりますというか、明日の自分そのもの様な気がして、哀しくほろ苦い気持ちに苛まれるのは、その境遇と紙一重の生活を営んでいるのだと...
ヒロインの坂ノ上朝美の肉感溢れるプロポーションのおかげで、その悲哀が中和されているのだから、彼女の演技はこの際あまり意味を持たないモノでいいのではないでしょうかw
続き
人形町でラストを鑑賞。10分位かと思ったが、案外長い時間観ていなかった。
輪廻転生というか、結局、人は元来た道に戻るということ。
4人の人生を通して、その真理を訴えたかったのだろうか。
何だか、人ごとではないメッセージが心に深く染み入る。と同時に、何だか救われない淋しい気持ちにもさせられた。
主人公の人生そのものが貧乏神みたいなダメおやじ的で、まさに自分そのものの様な気がして、だから感情移入が甚だしかったのだろう。
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続き
人形町でラストを鑑賞。10分位かと思ったが、案外長い時間観ていなかった。
輪廻転生というか、結局、人は元来た道に戻るということ。
4人の人生を通して、その真理を訴えたかったのだろうか。
何だか、人ごとではないメッセージが心に深く染み入る。と同時に、何だか救われない淋しい気持ちにもさせられた。
主人公の人生そのものが貧乏神みたいなダメおやじ的で、まさに自分そのものの様な気がして、だから感情移入が甚だしかったのだろう。
作品自体は、深いテーマが存在していたのだが、なにせ、ヒロイン役の娘がもう引退しちゃってて、なかなか盛り上がれない事がちょっと残念ではある。
だからなのか、なんとなく他の観客も制作者の知り合いばかりな感じがして、身内で盛り上がってる感がビンビン伝わってきていて、これが辟易した。
上映後に飲み会とか、そんなのアナウンスすることじゃないだろってね。
ベテラン監督のチャレンジ
感動した。ドラキュラシーンのスモーク、ラスト前の雨シーンとかデジタル加工もありデジタル撮影+ほぼ同録音声でピンクと明らかに違う現実感。 「自主制作、一般作」 旧上野オークラの映写室も出てくる。上野オークラさんは高校時代に入ってみたかった聖域だったなー。館内そこかしこがリアルに古臭い。 個人的にはAVとピンク映画は違うものと思ってる。この作品の女優男優陣もAVからデビューが多いけどピンク”映画”の演技に憧れてピンク側に来た人たちだと思ってる。若い俳優さんたちはこれからほかの監督さんの一般作やテレビ、舞台もやるかもしれない。 ベテランさんたちはさすがに観たことある人が出てて(そして同録なので)いつもと違うプライベート部分を覗き見てしまったようで妙に恐縮&どきどき。 カメラの距離、アングル、切り替えがすごく安心感ある。 物語の展開も理解しやすくて何よりおやじたちのセリフに思い当たることがたくさんありすぎて揺さぶられた。ヒロインの健気さ、優しさをうまく表現していて魅かれる。 大前さんのエピソードとか自然に泣いたし。 今回観たあとのトークショーで、有末さんの原作では瞳ちゃんだったヒロインの名前がゆりあになった理由を聞いた。池島監督やゆりあちゃんの人柄、生き方まで感じられた。 「自主制作、一般作」である。 パンフレットでも監督が書かれていたがピンク映画を作れば制作会社がピンク映画館でバンバンかけてくれる池島組作品。 でも監督が一般作の映画としてやってみたかったことをこの作品でたくさん挑戦されているんだと思います。全国的に地道に売り込むのは本当に大変かもしれない。でももしこの作品を観られる機会がある人はぜひ見逃さないでもらいたい。 エロい映画じゃない。一般作で知られる俳優さんも出てない。 でもキャストも制作陣も映画が好きでピンクの演技、演出、撮影、効果、音響に誇りとプライドを持ってて絶対一般作としてでもひけをとらないって心意気を感じる作品。 ヒロインはスクリーンの中で永遠に色褪せないまま生きる。
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