味園ユニバースのレビュー・感想・評価

たぶん、「どんてん生活」以来久しく聞いてなかった赤犬の唄。旧知の山下監督が映すフィクションの中の彼等の楽しげな姿が心地良かった。人生楽しみながら歳を重ねていることがヒシヒシと伝わる。
宇野祥平の存在もキラリと光っていた。

渋谷すばるも悪くはないのだが、ラストに至る葛藤、それに対する自分なりの回答、という辺りが、演者のせいか、本のせいか、はたまた演出によるものなのかはともかく、グッとこなかった。

また、二階堂ふみ、嫌いではありませんが、関西ことばが引っかかる。地元の新人に機会を与えても良かったのでは？

この映画は、むっちゃ最高！
絶対見るべき！
一番最後のすばるくんが可愛すぎ♡♡

二階堂ふみさんは、ともかく、渋谷すばるさん、素晴らしい！目線、佇まい、いい雰囲気醸し出していたと思う。マイクを奪ってアカペラで歌い出す所は、鳥肌が立った！
出演者、全体のトーンなど周辺演出、文句なくストーリーもそれなりに面白かったし、行方を見入っていた。

ラスト近くのピンチの場面からステージに戻る所が、？もあり、描写不足かな。私自身の気持ちの中で、ラストのステージがもっと盛り上がったかもしれないと思うと惜しい！

でも十分、観て損なし、今後の渋谷さんにも注目したい。

　渋谷すばるがいい。歌ももちろんいいし、感情の抑制が効いたいい演技になっている。謎めいていて、狂気と優しさと悲しさがその瞳に宿されている。ジャニーズのアイドルが出演ということで期待はしていなかったのだが、良い意味でそれは裏切られた。
　大阪という街はよそから来た人間から見ると、首をかしげたくなるほどうら寂れた光景が延々と続いていたり、どのような人々が集まるのかよく分からない歓楽街のカオスが広がったりしている。
　この大阪の特殊性は、大阪に生まれ育った人間には分からない。彼らにとっての都市とは子供のころから見てきた大阪に他ならないからである。
　そして、観光や商用で少しばかり立ち寄った人間にもこれは分からないだろう。観光客やビジネスマンは大阪のそうした場所を訪れることはないからである。
　他所から大阪にやって来て、しばらくよそ者として暮すと見えてくるのは、日本有数の都市であるにもかかわらず大阪の街が纏っている寂しさと、そこにいる人々のばかばかしさとまともに対峙する姿である。
　山下敦弘監督も、母校の大阪芸術大学に在学中このような思いで大阪を見ていたのだろうか。
　大阪の街の画は「泥の河」平成版とも呼べそうな情景だ。

　金にも名誉にもならない歌謡ショーのバンドに血道を上げる「おっさん」たち。そのおっさんたちのマネジメントを完璧にやり遂げようとする少女。彼らは誰かに認められたくて懸命なのではない。「アホくさい」のは百も承知で、「おもろい」から真剣にやっているのだ。

　自分の年齢もわきまえずに歌手になりたいと子供に真剣に話すポチ男の父に対する想い。その父を嫌う姉への恨み。このへんの心理をもう少し丹念に追ったほうが、関ジャニファンの観客には親切だったかも知れないし、ポチ男の孤独がよりリアリティをもって迫ってきたかも知れない。

歌を中心に物語が進む映画に、まさにポチ男、茂雄の今現在、過去の生き方想い方。
大阪を下町を題材にしたくさ〜い生き方をする物語では切なさもあり笑いもあり考えさせられる映画でした。
わたしの心を掴まれたのはやはり公園で歌われるシーンも勿論ですが、赤犬さんたちをセッションするシーンはとても感情移入してしまう。
いっぱい書きたいところだけど、この映画、一度観たらもう一回観たくなる映画ですね！

近所がロケ地になったということで、どんな風に映っているのか楽しみにしていた。
二階堂ふみさんは大好きだし、山下監督の映画の雰囲気も好き。
それが大阪という空気とどう融合するのか興味があった。
淡々とストーリーが進んでいく中で、突然空気が変わる。
渋谷さんがマイクを奪い歌うシーンだ。
人の心を揺さぶる歌声というのは、こういうことを言うんだなと。
あまり言うとネタバレになるので控えますが…
この映画の“映画館で見る価値”は渋谷さんの歌がすべてといっても過言ではないと感じた。
不思議な気持ちにさせられる。観終わった後も、ずっと彼の歌を聴きたい。むしろ、彼以外の歌を聴きたくない。そのくらい心が囚われてしまう歌だった。

もう一つ、この映画が私の心にすごく響いたのは、たぶん、いや間違いなく、舞台が私の地元だったからだ。
映画にも少し映っているのだが、私の生まれ育った町は工場が立ち並び、お世辞にも綺麗とは言えない川に囲まれ、湿った風が吹く。
あまり好きではなかった。大阪人でありながら東京にあこがれ、上京した。その街を、山下監督が客観的に味園ユニバースという映画でみせてくれたのだが、懐かしい情景に、あんなに嫌いだった町がとても暖かく感じて、心にしみたのだ。
小さいころに親しみ、馴染みがある川や堤防、船がとても綺麗で唯一無二の景色に思えた。
あの少しさみしげで、薄汚れた町。ポチオやカスミが育ちこれからも生きていく町。これほどぴったりな町はない。
どんな人間も受け入れる、変わらずそこに存在する。
そんな町と人が実によく描かれた映画だった。

本編では一度も泣かなかったが、エンドロールで自然と涙がでてきた。胸がいっぱいになる映画だった。

大阪の下町を楽しく？描いている。
興味深い映画です。
しかし、その底辺の暗さを描いているのはテクニックか？
それとも、あの辺りを撮るとそうなってしまうのか？
もう少しノリが欲しかったようにも思います。

味園ビルが有名になりますね。

山下敦弘監督、二階堂ふみ出演。
山下監督が二階堂ふみをどう料理するのか。
両者の化学反応に興味があり劇場に足を運びました。

鑑賞後。
二階堂ふみも良かったのですが。
特に印象的なのは主演 渋谷すばるの歌唱力。
特に序盤の広場でのアカペラ。
歌う題材も相まって力強く心地良い。
前知識が無かった分、衝撃が。
歌唱力の面で話の展開に納得感を与えていました。

全編通して歌が、音楽が流れる本作。
渋谷すばると実在するバンド「赤犬」。
彼等の底抜けに明るい演奏/歌声にグッときました。
映画「日々ロック」を踏まえると二階堂ふみに歌わせない判断も正解だったと思います。

歌の選曲、出す順番も意識的で。
皆が知る曲を序盤に出して渋谷すばるの歌唱力を証明した後にオリジナルを歌わせる。
中盤のカラオケ場面のサービス感も良かったです。

また登場人物達が醸し出す明るい雰囲気も良かった。
大阪特有の雰囲気か、音楽人生を享楽する人々の雰囲気か、はたまた両方か。
暗い話でも重くなり過ぎない。
空元気も含めて何処か軽さを帯びた遣り取りが明るい雰囲気を作り出す。
変に身構えず軽い気持ちで明るく観ることが出来ました。

惜しむらくは話の流れ/展開。
粗筋で思い浮かべた通りの話の流れ。
話自体の新鮮さは全くありませんでした。
加えて途中途中のご都合主義的な展開。
特に終盤の或る場面で二階堂ふみが現れた瞬間は。
一体何が画面で起きているのか分からず…思考がフリーズしました。

底抜けに明るい演奏/歌声と雰囲気が楽しい本作。

部分部分で描かれるカスミの家庭。
その生活感、家族感も浮ついておらず好感が持てました。
ジャニーズファンでなくとも楽しめる作品だと思います。

オススメです。

【賛否両論チェック】
賛：ボロボロの主人公をそれでも必要とするヒロインと、その応援に応える主人公の姿に感動。渋谷すばるさんのステキな歌も沢山聴ける。
否：主人公達のどこかよそよそしい人間性には、結構好みが分かれそうなところ。終わり方もかなり強引で、暴力描写も多い。

　全てを失ってドン底にいたポチ男を、それでも自分に必要とし、助けようとするカスミの姿が、とても切なく心に響きます。
「過去がないなら、未来を作ればいいだけの話や。」
という言葉に、全てが集約されているような気がします。そんな手助けに応えるかのように、素晴らしい歌声を披露するポチ男も、またステキです。
　ただ、案外笑いの要素は少なくて、裏社会絡みの暴力描写もあったりするので、どちらかといえば大人向けです。ラストもかなり強引で、無理やり終わらせた感が否めないかも知れません。
　どこか懐かしさが漂う、昭和テイストな作品です。

二階堂ふみが可愛かった。

映画のストーリーは展開が早くすこし、内容が薄かった！

ココロがおどるような場面もあれば、現実というものがあらわになる場面もあった。

知らなかった。渋谷すばると言う人がこんなにも特別な佇まいを醸し出すなんて。関ジャニ∞ファンならずともココロウバワレル。終盤、あるピンチをどう脱したのか？腑に落ちない気持ちを抱えていたのに、あのラストカットはずるい！

わたしは二階堂ふみちゃん目当てだったのですが、渋谷すばるさん！凄かったです！
非常に考えさせられる映画でした。
台詞が少なく役者の表情や動作などで表されるリアルな映画でした。
渋谷さんは演技のイメージがなかったのですが、この映画は凄かったです。
ジャニーズぽくない演技ですごく俳優さんでした！

二階堂ふみを観にいきましたけど、
相変わらずなかなか良い。
渋谷もうた上手そう。
ストリー的によくある話です。
もう少し脚本を深くしてくれればなぁ。
ラストも少し盛りあがりません
残念（≧∇≦）

感動ものとか大爆笑するものではないけど色んな音楽が聴けて楽しかったです。映画の雰囲気が全体的に好きです。
渋谷さんも二階堂さんも赤犬さんも皆さんよかったです。関東の人間なので赤犬さんを知らなかったのですが、この映画でとても好きになりました。面白いし赤犬さんたちの雰囲気がいい！演奏も歌も素敵でした！
渋谷さんの歌や表情がよくて引き込まれます。
ジャニーズ映画なんて言って食わず嫌いはもったいない。いいもの観たな、と終わったあと余韻に浸れるいい映画でした。
たしかに最後のほうでなんで？となるところがありますが、わざわざ描写しなくてもいいんじゃないかなと思いました。
渋谷さんに限らず、色々な音楽やライブシーンがあって楽しかったです。

ジャニーズメンバーは相変わらず器用ですね。歌も演技もそれなりに上手い。二階堂フミの作品も始めてみました。いやいや面倒をみだしたポチ男に対する心境を上手く演じていたな～。
赤犬のところどころに挟まれるライブも最高、無骨ながらポチ男を迎えるライブメンバーもいい感じでした。
最後のポチ男の心境の変化が唐突に変わっちゃって拍子抜け。以外に軽い落ち込みようだったんだな。

ふみちゃん目当てで行きましたが、正直期待はずれでした。

ふみちゃんは可もなく不可もなく、普通でした。世界観的にはそれでいいのかもしれない。

主演の渋谷さんの歌声が合わない人は無理だと思います。確認してから観にいくことをオススメしたい

渋谷さんファンのために作られた映画のような気がします

ストーリーは終わり方以外では全然良い。

テーマがストレートに伝わってくる。

もう元には戻せない大切なつながり、記憶がなくなっても残る大切な出来事の瞬間に聞いた曲、徐々に家族のような関係になる出会いの大切さとストレートに入ってくる。

終わり方も賛否両論とはいえ、「しょーもない」ことかもしれないけど大切な瞬間がそこに映し出される。

物足りないラストのはずなのに不思議と満足感があったのはテーマとドラマがしっかりしているからだろう。

しかも、楽しさがありノリノリになれて実際のバンド『赤犬』の良いキャラクター性まで楽しめる。

さらに〈二階堂ふみ〉の相変わらずの見事な演技、〈渋谷すばる〉さんのしっかりした演技と劇場全体に響かせる見事な歌声。

とにかく1500円までなら（見た時は1100円）払えると感じる満足のある作品でした。

結果を求める人には不向きですが、劇場での鑑賞をオススメします。

山下監督なんである程度の期待があったけど、あの脚本じゃ無理でしょう。
ハイライトも見当たらないないし、最後まで盛り上がりに欠けなんとも中途半端。

すぱるくんは歌上手くて驚いたし、ふみちゃんも頑張ってたのでもったいない。

二階堂ふみファンなので見に行きました。渋谷君の歌も凄く良かった。残念なのはポチ男の記憶が戻って元々の世界に戻ったが騙された？辺りからの良く分からなかった場面からの最後のステージに立つのかどうかの心の葛藤…。ここは丁寧にやって欲しかった。ここが一番大事だと思う。ちょっと残念でした。

山下監督と二階堂ふみちゃんに惹かれつい観たのですが、渋谷君のポチオ凄かった。赤犬との初ステージで唄う「ココロオドレバ」聴きながら何故だか涙が流れました。
多分、いろいろ悩んでいたからだろうけど、彼の歌声で前を向く勇気が出たというか。
そんな映画です。