「ドン底で輝く希望。昭和テイストの歌物語。」味園ユニバース 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)
ドン底で輝く希望。昭和テイストの歌物語。
【賛否両論チェック】
賛:ボロボロの主人公をそれでも必要とするヒロインと、その応援に応える主人公の姿に感動。渋谷すばるさんのステキな歌も沢山聴ける。
否:主人公達のどこかよそよそしい人間性には、結構好みが分かれそうなところ。終わり方もかなり強引で、暴力描写も多い。
全てを失ってドン底にいたポチ男を、それでも自分に必要とし、助けようとするカスミの姿が、とても切なく心に響きます。
「過去がないなら、未来を作ればいいだけの話や。」
という言葉に、全てが集約されているような気がします。そんな手助けに応えるかのように、素晴らしい歌声を披露するポチ男も、またステキです。
ただ、案外笑いの要素は少なくて、裏社会絡みの暴力描写もあったりするので、どちらかといえば大人向けです。ラストもかなり強引で、無理やり終わらせた感が否めないかも知れません。
どこか懐かしさが漂う、昭和テイストな作品です。
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