「まあ何の前提も無しに見れば見れるけど」アイアムアヒーロー でゑさんの映画レビュー(感想・評価)
まあ何の前提も無しに見れば見れるけど
一応原作。知っているものからすると
この作品の大事な部分が欠落していて
そのせいで単なるゾンビ映画になってしまったなあと言う印象。
原作の内容がもっと人間のドロドロしたところが描かれていて
ゲスい内容になってるから
逆にそれ以外の部分が美しく見えるみたいなのがあって
それをすっぽり抜いて描いているから
単純にグロい描写の多いゾンビ映画になってしまっていて
それだったら海外のゾンビ映画の方が内容もあって楽しいかなと思う。
イマイチ判然としないのは有村架純が演じる半ゾキュンを
見捨てないでそのままにしておくのが解せない。
可愛ければ何でも許されるんかいという感じ。
何で彼女を生かしておかなきゃいけないのか。
彼女を守らないといけないのかの理由が
すっぽり抜け落ちてしまっている。
製作者側はそんなの自分で原作見て確認しておいてくれってことなのだろうけど
何も前提なく見て把握出来ないなら
もうそれは映画ではないなと言う気がしてくる。
特に英雄の彼女がゾキュンになってしまうところは
非常に沢山の含みがあるはずなんだけど
それが一切描かれてなくて
そこが描かれてなければこの作品もうお終いじゃん。
と言う感じで終わった。
恐らく原作者は単なるゾンビ映画を作りたかったわけではなく
その葛藤する部分が描きたかった筈。
だからこそマンガは素晴らしい内容になったんだと思う。
多分映画の制作者側は
日本初の本格的ゾンビ映画を作ると言うところで成功としたかったのだろうと思うけど
そこじゃないだろうと激しく問い詰めたくなる。
そんなわけで要努力と言うことで2つ星とした。
製作者側にはもう少し詰めて欲しかった。
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