「『ボーイズ・オン・ザ・ラン』のゾンビ(ZQN)編?」アイアムアヒーロー Push6700さんの映画レビュー(感想・評価)
『ボーイズ・オン・ザ・ラン』のゾンビ(ZQN)編?
面白かった。ほぼ原作通り忠実に作っていた。
原作の絵の感じも忠実に再現されていて、素晴らしかった。
原作のキャラクターとはちょっとイメージが違うかもしれないけど、ダメ男をやらせるなら大泉さんだろうし、前半は比呂美役の有村さんがうまかった。
後半は、藪役の長澤さんがアクションその他、かなり活躍していてよかった。
ただ、最後が中途半端。え!ここで終わるの?という感じで、少し物足りない印象だった。
原作者の花沢健吾さんといえば、『ボーイズ・オン・ザ・ラン』を思い出す。
実写化された映画の方もなかなかよかった。
かっこ悪いリアルな男性は、どうしようもなくて、救いようがなく、面白くないからやりにくい。
そのためダメ男やろうとすると、普通、笑いをとりにいくのだけれど、『ボーイズ・オン・ザ・ラン』は笑いをとりにいってないところが素晴らしかった。
この『アイアムアヒーロー』の映画や原作でも、「俺たちニートの時代がきた!」みたいな台詞を連発していたけれど、結局ゾンビ(ZQN)はあまり関係なくて、笑をとりにいかずに、リアルなダメ男を描きながら、面白くするための設定にすぎないような気がした。
この映画では、最後のシーンの英雄が、かなりかっこいい感じで、本当のヒーローみたいになってしまっていたけれど、もっとどうしようもない感じの終わり方の方がよかったかな?
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