きっと、星のせいじゃない。のレビュー・感想・評価
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去っていく者から残される者へ
正直なところ"余命系恋愛"ものの映画はいかにも涙を誘っている感じしてあまり好まないが、この映画ではただの"涙頂戴"する映画ではなくほかにも死や倫理観、いろんな人生における物事について考えさせられるものがあった。
残酷で美しい。
本当にあった話だと思って、なんて素晴らしいカップルなんだ!と思っていたら、原作は小説だと言うことで一気に冷めた。
なんで、こんな病気の子達を題材にしたのだろう。死をテーマに泣かせようとして、なんてあざとくて酷いんだ!と全く逆の視点になった。
だけど、ウィキペディアの原作者のページを見てみると、何故執筆するに至ったかと言うのが描いてあり、
それを見てストーリーを追って、やっと感動した。
性根が腐ってるのは僕だった。
ウィキペディアを要約すると、
本で描かれてる病気を負った子達は単純に描かれていて、どうしても遠くの出来事のように思ってしまい、末期患者を他人のように思ってしまう。
だけども、病気の子たちも感情豊かで人間味があるという本当の姿を描きたかった。
という事だ。
人間らしく美しく精一杯生きたキャラクターたちが作者の末期患者への想いを全て乗せてたのだと言う事に感動した。
こんなに明るいの?
強さを明るさで表現したのかな? 自分の姉もガンで亡くなったのだが、いつも苦しそうで自由に歩くことさえ出来なかった でもこの若者たちは明るい ガンの治療を行えば行うほど副作用で身体に異変が起きるし痛みで身体の自由は制限される、そんな現実の中でも彼女のように一時の奇跡は起こると信じたい、このかけがえのない純粋な命を終わらせたくない そう感じた作品だった
さよならを待つふたりのために
末期ガンの少女と骨肉腫を患う青年。
不治の病に冒された若者二人の恋を描いたベストセラー小説を映画化し、大ヒットとなった青春ラブストーリー。
難病、純愛…時にうんざりするくらいのお涙頂戴要素。
しかし、これらを題材にしながら、非常に口当たりの良い好感触の作品に仕上げている。
悲壮感は薄く、ジョークやユーモアを交えつつ、爽やか。
主人公のヘイゼルも酸素ボンベが手放せない深刻な状態ながら明るくポジティブ。
とりわけ、恋のお相手のガス。
本当に難病患者かよ!?…と思うくらいナチュラル。
さすがに恋は勘弁のヘイゼルに猛アタック。
煙草まで吸う!?…と思わせておいて火は点けず、命を縮めるものに殺す力を与えないというメタファーなんだとか。
二人もファンタジー世界のような美女美男じゃない普通っぽさ。
出会い~惹かれ合い~恋に落ちるまでも勿論ロマンチックでスウィートだが、運命の恋!世界は私たちの恋愛を中心に回っている!…って言うのじゃなく、とても自然に。
邦画のこういう作品にありがちなあのベッタベタな感じはまるで無い。
二人の恋のきっかけとなったのは、ヘイゼルの愛読書。同じく難病患う主人公の物語。
唐突な終わりに疑問を感じ、ガスの計らいでアムステルダムまで作家に会いに行くが…。
そして旅の終わり、思いもよらぬ事態が…。
二人の別れは何となく察する事が出来るし、後半も描き方によっては感傷的になりがちたが、それらを踏まえた上でそうならない展開が出色。
演出も巧いが、絶賛された脚本の力によるものが大きい。
ウィットに富んだ台詞の数々など、ド定番の話も脚本が巧けりゃこうも違う。
やっぱ脚本だね~。
脚本は「(500)日のサマー」のコンビ。納得。
シャイリーン・ウッドリーとアンセル・エルゴート、主演二人が素晴らしい。
特にシャイリーンは魅力と演技力を存分に発揮し、間違いなく代表作に。
それにしてもこの二人、「ダイバージェント」では兄妹役で、本作はカップル、「ダイバージェントNEO」ではまた兄妹に…変な感じはしなかったのかな??
ヘイゼルの母親役ローラ・ダーンが温かく優しい好演。二人を見守る家族のエピソードも疎かにされていない。
ウィレム・デフォーも風変わりな作家役で出番は少ないが印象を残す。
原題を直訳すると、“運のせい”になるんだとか。
邦題とはまるで真逆。
でも、この邦題もあながち間違ってはないし、寧ろ悪くない。
運の無い星の下に生まれたのは事実。
涙に暮れていたかもしれない。
が、僅かな間だけだったが、心の底から人を愛し、愛された。
この星の下に生まれて良かったと思える愛した喜び、生きた幸せ。
何のせいでもない。
こんなのありえないとか思うんですけどありえるのかもしれませんね。
うまく言葉に出来ないけどハッピーエンドのない映画です。
でも二人が出会えたということがハッピーなのかなと思います。奇跡も起きなければ救いもない。主人公より先に彼氏が死んだだけ。
主人公もすぐに死ぬんだろうなとかそれなら後を追えて良かったのかなとかあまり良い感想が出ない映画でした。
残された家族もしっかりその後の事考えていてその点は安心したんですけどやはりこの映画をしっかり理解出来なくて悲しいです。
それはまだ私自身が死の間際に立ったことがないからであり共感が出来ないのかもしれません。
劇中歌のBoom ClapとエンディングのEd Sheeranは名曲でした。
また若手俳優の演技も上手く良作なのは間違いないです。
ティーンチョイスアワードも納得の映画でした。
泣いた。
泣いた。とにかく泣いた。笑
涙がスルスル出てきてもうちょっとで叫んで泣けたかも笑
ガンの話が出てきて死と向き合う面もあるけどそれを重く感じさせないでスゴくよかった!
きれいごととかじゃなくキラキラと心にすっと入ってくる。
何も考えず泣けてよかった
絶対見るべきです!
悲しいストーリーですが、ドキドキする素晴らしい映画でした。アクション映画で人が大勢死ぬ事に感覚が麻痺してました。月並みですが命の大切さを伝えるためにも多くの人に見てもらいたい一本です!
悲しいだけじゃなかった
涙は流れたけど、可哀想で、辛くてっていう涙じゃなかった
余命宣告を受けた主人公の物語にありがちな
迫り来る死への恐怖に感情移入して流す涙じゃない
確かに死を描いた場面では、辛かったけど
内容的には重いテーマなはずなのに
それでも観終わった後に辛さだけが残るわけじゃなかった
自分は余命を意識せざるを得ないような病気を患ったこともないし、想像でしかないけど、でも何かの病気になってる人が勇気づけられたりするんじゃないかなーって思った。
終始、ヘイゼルの意思の強い眼差しが印象的
彼女の他の作品も観てみたい
出ている役者さんがとにかくキュート!特に主演の2人はずっと見ていた...
出ている役者さんがとにかくキュート!特に主演の2人はずっと見ていたいくらい!この2人を見るだけでも価値があると思ったな。0と1の間には小さな無限の幸せがある、悲しいけど前向きなメッセージが詰まった作品!
きっと、星野仙一じゃない。
難病モノなのにお涙頂戴じゃない。もちろん情感あふれる場面もあるが時に可笑しく時に皮肉っぽく時に辛辣。故に真摯で上品。何より主演2人のアンサンブルが素晴らしい。この手の作品は苦手というか嫌いなぐらいやけど不覚にも泣きそうになりました…泣いてはいない
「僕らこう見えて 3人で足が5本 眼球が4つ 肺が2セット半」とか「無限には大小がある その小さな無限に感謝してる」とか台詞がいいんよな。脚本は物語の筋とか構成だけじゃないと改めて感じた。本作の脚本は『(500)日のサマー』のコンビ。流石です
闘病生活を支える親、 常に再発や死を意識しながら 活きようとする若...
闘病生活を支える親、
常に再発や死を意識しながら
活きようとする若者たち、
早過ぎる終末 はなむけの人々
実をなさず散る瑞々しい花を眺める
そんな気持ちになる作品でした。
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