滝を見にいくのレビュー・感想・評価
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おばちゃん、強し。
予告で緩そうな映画だな〜と思いながら見てみたら、本当に緩かった。
オーディションで選ばれたおばちゃんたち、セリフがTHE・セリフじゃなくて、自然なの。ほぼ素人さんだから。
でもそれがいい味出してたなぁ〜。
周りがみんなおじさんおばさんでいいリアクションするもんだから、私も声出して笑った。
母に見せたいなと思いました。
沖田修一監督にハズレなし
山で迷子になったオバちゃん7人を描いたヒューマンコメディ。
主要人物が7人もいるにも関わらず、早い段階でそれぞれの見分けがつき、キャラが立ってくるキャスティングや演出が見事。セリフの一つ一つが面白く、上映中クスクス笑いが絶えず楽しかった。
それが悪いという話ではないが、
原作では中年男性のキャラが、映画化にあたり若い女性になることが多々あるくらいだから、主要キャストが素人を含む無名のオバちゃん7人というのは、通常のメジャーな映画ではまず無理なんだろうな。
こんな映画を作って公開してくれた、監督を始め関係者の皆様に感謝です。
ほっこり温かい
この映画は映画館の予告で見て
なんだか普通のおばさん達が出て来る
つまらなそうな映画かなぁ・・なんて思っていました
ところが見始めて、なんだか
引きこまれていきました
山の中で遭難した”普通”中年女性達がなんとか
その事態を乗り越えようと
知恵を出し合いながら頑張る
ストーリィ!!
出演者全員がオーディションで選ばれた7人!
どうりで全く知らない方々ばかりでした・・
それぞれが個性を持っているちょっと疲れも見える
普通の中年女性達!!
初めは仲が悪く、いがみ合っていた女性達も
危機的事態に遭遇して
次第に協力し合い心を開いていく過程が
なんだかとても面白い
食べられる物を捜し、火をおこして工夫して食べ
歌を歌いながら落ち葉をかぶって
暖を取り、なんとか一夜を過ごす姿に
引きこまれてしまいました
初めはさんづけでよそよそしかった皆が
夜が明けてからはあだ名で呼び合う程の
打ち解けよう!
皆で励まし合いながら翌日は
しっかりした足取りで
道を進みいきいきと変わっていく姿が
微笑ましくて、温かな気持ちになれる
なんだか素敵な映画でした
やっぱりおばちゃんって
幻の滝を見るハイキングツアーに来て、道に迷って一晩野宿する(しかも捜索隊も来ない)という設定。ちょっと無理はあるけど、おばちゃん7人が、初対面で少しずつ打ち解け始めたり、好き嫌いを感じるようになっていったり、本当に困ると仲良くなっていったり。そのプロセスが、あるあると思わせてくれたり、そういう風になって行くのかと思わせてくれたり。それなりに面白かった。観客のほとんどを占めるおばちゃんたちにも、大ウケでした
滝見にいこか
沖田修一監督、やっぱり好きだなぁと改めて感じた作品。登場人物の描き方が秀逸。
出てる俳優さんで知ってるのは、だめガイド役の黒田さんだけ。(南極料理人でもいい味出してた。今回もとほほ顔が最高。本当蹴り飛ばしたくなる…笑)
メイン俳優さんたちは身近にいそうな感じで全く知らなかったのに、こんなに楽しめるとは思わなかった。それぞれ個性がうまく引き出されてて、演出がすごくいい。
山で遭難して緊急事態なのに、
呑気なやり取りがほんと笑えた。
あなた、只者じゃないわね…!のところが一番面白かったかも。わたしも言いたい!笑
草と草でいっせーのせ!で引っ張りあって遊んだり、大縄はじめたり、おばさんになっても、中身は少女と変わんないな!笑
大人になる部分もあるんだろうけど、変わらないところはあるんですね。
人生いろいろだけど、困難をみんなで乗り越えるおばさまたちが頼もしくて可笑しくって。
くすっと笑えて、ちょっと元気になれる映画でした☺︎
おばちゃんが少し好きになった
最初はおばちゃんにありがちな嫌なところばかりが目について不快ですらあったのですが、焚き火のシーンの多幸感にやられ肯定的に観られるようになっていました。キャストに素人の方が配されていることもあり、彼女らの素が出る瞬間が逆に良い。おばちゃんって今まで好きじゃない人種だったけど、少し好きになれました。この話における男性の役割なんかも考えてみると楽しいですね。最後のある男性のある台詞にはグッときた。
文化庁のひと! あるいはメディチ家のひと!
すげえよすげえよすげえよすげえよ、これまじ、これ、この、た、滝を見にいく、傑作どころじゃない、大・大・大・傑作。もはや、神。素人使って映画撮る?、どこかできいた話だろ、って思った僕はバカでした。大大大間違い。奇跡起きてるから。カメラワークとか台詞とか設定とか編集とか、映画の奇跡、起きちゃったのかと、いやいやちがうね、起こしてる。起こしてるんだ、から、ね。完敗だわ乾杯だわ。沖田監督、南極料理人でやたらボヤッとした映画作るひとだな、失礼、だけどほんと、どうもなあ、って小馬鹿にして今日まで来ちゃった敬遠していたけど、あー俺糞バカ。あ、ちがう、俺、天才。だってだって・なんつったって、この超⭐︎超傑作を逃さずに観たのだから、俺・天才(無職)だと思うし、察するに、沖田監督は、勝手に推測するに、そのボヤッとした、思いつきの連続かのような柔軟演出が、これまでの作品で研磨され熟成され、ここにきて神業になって、奇跡みたいな賜物、完成させたようす。そんな天才な俺が超天才の皆様に言えること、それは一つ。
「観てくれ。」
あ、でも、
全国でたった2館でしかやってないけどね。
は?どういうこと?あほってこと?
あ、金がないの? 金なの? だいっきらい金なんか。金なんかしね。
文化庁、金、出しなさい。あるいは、メディチ家に頼みますわ。メディチ家の力必要ですわ。日本のみならず世界中上映でお願いしますわ。あと3回みたいんでロングランもお願いしますわ。だって、これ、2014年邦画最高傑作ですから。
おばちゃんの魅力全開。
紅葉の季節、滝を見て、温泉浸かって…というツアーに参加したおばちゃん7名、道に迷う。
WS映画、演技経験値ほぼゼロのおばちゃんたち、コレがなんかたまんなくイイんだな。
移動中のバス内の絵面やら、小道具としてのとんがりコーンの使い方やら。
細やかな小ネタがいちいち可笑しいし、7人のおばちゃんたちがそれぞれ輝きを放っていて。何より皆無邪気で、楽しそうにスクリーンに映し出されているのがイイです。
色々な事情があっても、楽しみを見出し笑って過ごす彼女たち。
人生笑ったもん勝ち。
空気のように
普段、空気のように軽んじられたり、侮られてる「おばちゃん」だけが出てる映画。
電車の隣でぼんやり立ってるおばちゃん達にもドラマがあり苦労があり喜びに満ちた瞬間も「あった」事に改めて気づく映画。
何よりもユーモアが溢れてる。
素人いじりでもリアクション芸でも無い「おかしみ」に触れたい人は是非劇場へ。
主人公が最後には可愛く見えます。
いわゆる自主映画
そのシチュエーションやアイデアを聞いて『横道世之介』の沖田修一監督の新作と聞くと凄く面白そうなんだけど、そのアイデアを上回ったものはない。映画が俳優のクリエイティビティで最後の魔法がふりかけられるのがよくわかる。
これは自主映画だ。素人を使った世界の傑作はいくらでもあり、それらと比較すると、台本がもともと芝居を要求するものでそれに足りてない芝居を見せられてる気がする。主役の根岸さんだけはそういった意味で非常によかったので、その線でつくりあげていれば、と思ったのだけど。
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