「サラリーマン組織の中で働く、全ての者たちの魂を揺さぶる応援映画」シェフ 三ツ星フードトラック始めました ソビエト蓮舫さんの映画レビュー(感想・評価)
サラリーマン組織の中で働く、全ての者たちの魂を揺さぶる応援映画
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アメリカ映画の「あるある設定」である、
パパとママが離婚してます、
ママには新しい彼氏(旦那)がいます、
子供はママと暮らしてます、
パパとママには心の距離があります、
パパは子供とたまにしか会いません、
パパが子供を助けたり、子供と行動を共にしたりと、
紆余曲折あって、パパと子供の絆が深まります、
パパとママも絆が深まります、
前の家族がよりを戻しそうな雰囲気でフィナーレ、
を踏襲する映画だったが、
主人公が腕に覚えのあるシェフであり、
主人公は中間管理職のリーダー的存在で、
経営者との方針の違いで苦悩葛藤する、というエッセンスが加わっている。
主人公が本来やりたいことを、上司が許さない、認めないという、
サラリーマン組織の中で働く者なら、
誰しもが一度は感じたことのありそうな悩みと闘っている所に、
観客の共感や熱を誘う要素が詰まっている。
この悩みに妥協するか、独立するか。
この選択を逐一迫る話の展開の中で、
SNS、バズる、ネットブロガーという、今の時代を象徴するアイテムが加わり、
ダイナミックにストーリーが展開し、
この時代ならではの作品に仕上がっている。
もう1つの魅力は、映像の中に出てくる料理一品一品が、とにかく美味そうな点。
調理シーンの細部まで演出が入り、
こんな旨そうな料理を作るシェフなら、そりゃ応援したくもなるだろう。
あー食いてえなぁ。
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