グッド・ライ いちばん優しい嘘のレビュー・感想・評価
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なかなか深い映画でした
内戦により追われたスーダンの難民達がアメリカに移住し、それを支えていくアメリカ人の物語です。 主演の女優さんは綺麗ではないけど魅力的な人ですね。 内戦を描いた最初の部分が意外に長くて…あ〜ダメかなこの映画って思ったけど、アメリカに来てからは面白い内容で映画が進んでいきました(^o^) 日本もこれからは多くの外国人を受け入れることになると思いますので、映画の中のような良い人間になれるように努力したいと思いました。
映画『グッド・ライ~いちばん優しい嘘~』感想
映画『グッド・ライ~いちばん優しい嘘~』感想〜第二次スーダン内戦で親を失った難民孤児が難民キャンプで13年間過ごした後にアメリカへ移民として渡り住む難民と支援者の物語。 3回連続で見てしまいました。 戦争、両親との突然の生き別れ、戦争孤児、難民生活、難民支援、移民、移民支援、異国の第三国定住での生活。本作『グッド・ライ~いちばん優しい嘘~』は、予告映像と公式サイトで紹介されているようなポップなものではなく、実に重い問題提起の物語でした。 移民を題材に扱った作品として日本でも公開された映画『サンバ』は、セネガルからフランスに移民として移住して10年ほどがたち、ビザのうっかり失効をしてしまい。。。というところから物語が始まるのに対し、本作『グッド・ライ~いちばん優しい嘘~』は、幸せに楽しく暮らしていた幼い子どもたちが、第二次スーダン内戦の戦下に巻き込まれ、突然、両親を失うというところから描かれます。 その後、大自然の中を敵兵士や猛獣や害虫などから隠れ隠れしながら安住の地を求めて数千キロも徒歩でさまよい、命からがら難民キャンプにたどり着く様子や、難民キャンプでの生活、そして、移民として出国、アメリカへの入国、異国での就職、学業につく様子、その後が描かれます。 2つの作品とも、移民当事者と移民支援者の両面を描いていることは共通項で、物語として描く移民支援のステージが違うことから、難民事案や移民事案を多面的に垣間見られるということでは、双方、貴重な作品です。 民族の思想や宗教観があるのでしょうが、本作に登場する南部スーダンの青年たちは、家族、親子、兄弟、祖先、仲間(宗教的な兄弟)意識とつながりがとても強く描かれています。 近年、日本でも、観光のみならず、就労ビザで各国の人々が日本に短期か長期かで移住し働く様子を街でよく見かけるようになりました。そんな彼ら彼女たちを時に眺め、時に直に交流していくと、本当にたくましいなあと感銘を受けることが多いです。日本に渡ってきた理由や背景まではわかりませんが、力強さを感じ刺激を受けます。生きること、働くことに勇気をいただくことも多いです。同時に同郷同士の人々とのつながりも太そうだなあとも感じます。 まあ、思想、生活習慣や宗教観の違いなどから「おい、おい」と感じることもなくはないですが、逆に、私が異国で生活したら、きっと同じことを思われることでしょう。 私は観光や仕事で、アメリカ、中国、シンガポール、タイに短期間ですが訪れたことがあります。異国の異文化、その国で育ち生活している異なった風習や常識をもつ人々と交流することはとても刺激的でした。 また、私は北海道出身ですが、仕事やボランティアで、日本国内では、東京都、京都府、兵庫県、群馬県、千葉県と移り住みました。同じ日本ではありますが、都道府県によって、言葉然り、こうも文化や風習や常識が違うものかと刺激を受けました。 その移転生活の中のある6ヶ月間はブラジル人やペルー人の皆さんと毎日お仕事をしました。別のある2年間はアメリカ人3人と同じ屋根の下で一緒に4人で住んで自炊生活をしました。日本に来ている海外の方たちと仕事や生活をともにした経験も刺激的でした。 物語の冒頭、つぶやかれる言葉 幼いころは、知らなかった。 世界がこんなにも大きいなんて こんなにも自分たちと違うなんて この言葉は沁みました。しみじみ「そうだよなぁ」と。 エンドロールで表示されるアフリカのことわざ 急ぐなら1人で行け 遠くへ行くなら一緒に行け If you want to go fast, go alone. If you want to go far, go together. African Proverb これは、知っていることわざでしたが、本作終了時に改めてみせられるとこれまでになく沁みました。 エンドロールで、本作の主要配役に、元スーダン難民や元少年兵の方々が出演されていることが紹介されます。ここは驚きました。ふとした所作やちょっとした佇まいのシーンでも、表情や身体からにじみ出てくる説得力には圧倒され、見いってしまっていました。なるほどなと。 知らない世界を垣間見させてくれた作品。 貴重な映画でした。
大切な人と一緒に見て欲しい映画
見終わったあとに「いい映画観れたな」と純粋に思える余韻を残してくれるとっても良い映画でした。数回泣きました。 テーマ自体はシリアスでかなり重たいものだと思うんですが、ストーリーの展開自体と見せ方がそれを緩和してくれていて、時折ユーモアさえ感じさせてくれます。 タイトル通りの映画ですし、大切な人がと一緒に見て欲しい映画です。 ただ、他のレビューアーの方も書かれてましたが、これは難民の一側面、その中でもかなり運がよい一部の兄弟の話を切り取ったものなので、根本的な難民の解決というものはどーなってんだろうなっていうのはちょっと疑問に思ったりします。 でも、それを考えさせるキッカケを少なくとも与えてくれるので、それだけでも意義のある映画を見なのではないかと僕は思います。
愛は…地球を救わないよ!涙
映画的には本当に良い作品だと思うのだけど…観ていて複雑な気持ちが膨れ、観終えてやっぱり観なきゃ良かったかな…と軽く後悔した一本。 映画的な物語の流れはバッチリだし、タイトルに嘘なく丁寧に物語られているので、そこは触れないけれど… 愛は地球を救わない、んだよね真実は。 何だろう…亡命した後に、自国の同胞を救おうと力を付けて祖国に帰ったり…しないんだね。(いや、きっと居るんだろうけどままならないんだろうな…) 亡命キャンプに13年も居て、結果10万人が…は良いけど、なんでそこで建設的なコミューンを作ろうとしないし、またその指導もしないんだろうな? 農業が出来無い輩は、やはり救えないのかしら? でも、美談で通そうとするところに違和感を感じ。 「ありのまま」がまかり通り始めた今の日本で、この映画が誤認識されるのが怖いな〜と思った次第。 ボタンを掛け違えて、「コレで良いんだ!」と言うような作品。 「〜してくれなかった!」なんて言うのは、人間としての「恥」だと思おうよ…
スーダン内戦、報道で知っていたが、
普段、気がつかないけど、何気ない平和な日常に感謝だね。 本編よりもっと苛酷だっただろう。 アメリカに渡って、ややコミカルに描いているが、文化、風習の違いは、想像以上大変ではないかな。 見て損なし良作!
幸せとは、考えさせられます
スーダン難民のことよくは知りませんでしたが、戦争がおこす悲惨さは、この映画を通じて理解できます。 家族の大切さもあらためて感じました。 アフリカの純朴さからくるユニークさも好きです。 誰かの必要とされる、誰かの役に立ちたい。そんなことも思える映画です。 自分の人生が誰かの犠牲によって成り立っている感覚、現実のことですが切なくなります。 自分的には、日常の幸せを見直すいい機会になったりしました。σ(^_^;)
家族あっての。
内戦を描いた作品の中には至極悲惨な現実を描いたものが多く、
そういうタッチのものからすると今作はカラっと描かれている。
しかし前半で両親を失った兄弟たちが難民キャンプへ辿り着く
までの道のりは長く悲惨、それを記憶しておくことでその後の
物語に説得力が生まれてくる。彼らにとっての幸せとはなにか。
職業紹介所でR・ウィザースプーンが担当する一家族にスポット
が当てられているが、残された難民たちはさらに過酷な生活を
強いられていたことと思う。抽選で選ばれた3,600人のロスト
ボーイズたちは手提げ袋一つでアメリカの地を踏むことになる。
電話もマクドナルドも知らない、そんな彼らをどうやって就職
させることができるのだろう。断る業者も多く、斡旋は難関を
極める。しかし適材や意外な才能は先進国にあるとは限らない。
家族関係を重んじる人間性は、自分たちが苦しんだ生活を憂い、
他者を助けることに生き甲斐を見出す。食べる物もなく自分の
小便を皆で回し飲みして命を繋いだ兄弟に、賞味期限が切れた
食物を廃棄しなければならないこと自体が分からないのは当然。
与えないことの方が罪だと、毅然と話す逞しさには頭が下がる。
そして弟が唯一悔やんできた兄への想い。自分たちを救うために
敵の面前に姿を現し拘束連行された兄。生きているのか、死んで
しまったのかも分からない兄の行方を探しだそうと奔走する弟に
ある一報が齎されるのだったが…。タイトルのグッド・ライとは
そういうことだったのかと最後に判明するが、家族全員の幸せを
願う優しい人間性を持つ人々の祖国が内戦とはなんとも皮肉だ。
(彼らのその後も紹介されるけど、他の難民はどうなったかなぁ)
スーダン難民
紛争地帯で家族を殺され、村を破壊されたロストボーイズと呼ばれるアフリカ難民がアメリカに移住するお話。 ショッキングな内容が最初から描かれます。そんな中でもたくましく生きる選択をしていく子供達。愛しいものを守る自己犠牲を各々が選択。本当に強い絆です。 安全な日本では考えられない悲惨な状況です。現実はもっと悲惨です。なんとも愚かな生き物なんでしょうね人間て 知恵がある癖に、むしろそのせいで悲惨な状況を生み出している。自分の勉強不足を感じます。 彼等の純粋さは人をうごかしていきます。実現できない平和と自分の今の安全な生活を考えて、複雑な心境です。 あの現実を見て、かわいそうだなだけで終わってはいけない気がします。彼等のような経験を大勢の人がしているんですよね。 映画として意味のあるものだと思います。僕みたいなお気楽学生は一度見るべき。
環境に左右される脆いもの
冒頭はお堅い戦争モノなのかな?と思い 「眠ってしまったらどうしよう…」と不安に感じながらの鑑賞だったのですが少しずつ話の軸がくっきりとしてきてからというもの、あっという間にクライマックスを迎えました。 人生とは?しあわせとは? スーダンという紛争地帯で生き残り、アメリカへと移住した三兄弟と一人の姉妹、そしてスーダンに取り残された一人の兄弟の物語です。 家族の絆の強さ、前向きな心、時には必要な優しい嘘もある、 その真っ直ぐな瞳たちに心を揺さぶられては自分の穢れに気づかされ涙するわたしがそこには居ました。 自分を一旦見つめ直すきっかけになるような そんなあたたかい映画でした。
良かった
知名度ソコソコの俳優であれば出演作品は選んでいる筈なので、出演俳優は観る映画選びの参考になる。リーズ・ウィザースプーンは私の中で出演作品に信頼がおけると思う一人。 この映画は、スーダンの内戦で家族を殺され命からがらケニアの難民キャンプに逃げ込んだ子供たちが13年後そこから国連のプログラムで渡米した若者達と、その受け入れ側のアメリカ人女性のフィクション。映画の前半はアフリカがしっかり描かれていて、アフリカの話は回想シーンだけ、ってのとは全然違う。 彼ら、大して学校に行ってなかったと思うのに、何であんなに人格者なんやろう?アフリカの大地に根ざした古代からの文化や教えが背景にあるからかな。学歴なんてやっぱり意味ないのかな。ま、フィクションですが。 そんなに暗くなく、むしろカラッとした映画やけど、泣けました。涙腺弱いんで。
つい最近の話であって、そのころ自分は何をしてたのかな?と考える。 ...
つい最近の話であって、そのころ自分は何をしてたのかな?と考える。 到底子供で、世界で何が起こってるかなど考えもしない年だけど、同じような年の子があんな状況で今もそのような状況の国や地域、人々がいるのかと思うと、何が自分にできることなのかと考えさせられる。 アフリカはまだまだ未知の領域なので、こういう映画はためになる。
好きです
ユーモアも感動もあった作品でした 最初はよく笑ってましたが、兄弟同士の関係から生まれる衝突には、深い感動がありました 私たちの今の生活には起こることのない出来事がどんなものなのか 考えさせられる映画でした 本来の生きる意味 生きている意味を考えさせられました
純粋に良い映画でした。
内戦・難民の悲惨さは、普段の環境を当たり前として生活していた自分の心にはとても勉強になったし、考えさせられ、襟元正す事が多々あった。彼等がアメリカへ移民した後は、笑えるシーンもあったし、悲しい話もあり、人の温かさ、絆の大切さ、自分の心の軸の大切さや、思いやりもあって純粋に良い映画だと思います。
浅かったかな…。
スーダンの難民が米国に避難したが兄妹離れ離れになり様々なことから故郷に想いをよせるが…。 家族を殺され一般市民が難民になってしまうのは心痛いが表現が少し弱め。親切な米国民も描いているから全体的に甘めな作品。 現実はもっと悲惨なんだろうな。
これが世界の現実。文化の違いを越え、育まれた友情。
【賛否両論チェック】 賛:文化の違いを通して、戦争の悲惨さや当たり前の日常のありがたさを痛感させられる。タイトルの意味にも感動。 否:テーマが非常に重いので、気軽に観られる作品ではない。 アメリカに来て文化の違いに驚くスーダンの青年達を通して、戦争が生む悲惨な現実や、普段当たり前に過ごしている毎日のありがたさを痛感させられます。スーダンでは食料もなく、生きるためにハイエナの残し物や自らの小水をも口にしてきたマメール達が、アメリカでは賞味期限が切れた商品をすぐに捨ててしまう現状を目の当たりにする描写なんかに、それがよく表れています。「文化の違いに驚く」といっても、決して明るく描かれているわけではなく、深く考えさせられる社会派の作品です。そして、スーダンの青年達役で出演されている方々が、みんな実際の難民だったりその2世だったりする事実にも、また驚かされます。この作品が一概にフィクションで片づけられない現実が、そこにあるんだと実感します。 物語自体は単純なストーリーではありますが、「いちばん優しい嘘」の真実と切ないラストに、思わず胸が締めつけられる想いです。 内容的に、全然気軽に観られる作品ではありませんので、是非心してご覧になってみて下さい。
まさかの号泣
グッドライ 一番優しい嘘 カンザスシティーの職業紹介所勤務のキャリー(リース・ウィザースプーン)は、スーダンの内戦で両親を亡くしたマメール(アーノルド・オーチェン)らを空港で出迎える。これまで抜かりなく仕事をこなしてきた彼女の任務は、難民の彼らに勤め先を見つけることだった。だが、電話など見たこともなく、マクドナルドも知らない彼らの就職は困難を極める。 前半はスーダン内線で両親を殺され、村を焼かれ、子供達だけでエチオピアそしてケニアへ素足でひたすら歩く様子が描かれているが、すでに涙腺が‥‥淡々と描かれているが、この事実を知らなかった私には驚きと怒りと恐怖と痛々しさで胸が潰れそう。 難民キャンプからアメリカへ渡ってからは、彼らが文化の違いで笑わせてくれて和むシーンもある。 慣れない土地だとしても再出発するということは幸せなことなのだが、彼らが生き延びてきたアフリカでの記憶は余りに悲惨であまりに彼らを苦しめ、また反対に故郷を懐かしく感じアメリカで孤立感を感じる彼らがうまく描かれている。 久しぶりに映画館で涙が止まりませんでした。彼らが故郷を思い出す度、生死を分けた瞬間を思い出す度、観客も涙せずにはいられなくなります。 スーダンの実情も難民キャンプの苦しみも渡米してきたロストボーイと呼ばれる子供達のことも知らなかった。 彼らが自分の人生を取り戻していくのをただただ応援していくしかできない。キャリー役のリースは、とてもチャーミングであったかい存在でした。
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